鯉のぼりはいつまで飾る?こいのぼりの「時期」について解説!
春のさわやかな風が吹き始めると鯉のぼりの季節です。いろいろな街で鯉のぼりのイベントが、数多く企画されていますね。東京タワー春の恒例企画「333匹の鯉のぼり」や、大きな川の上空を悠々と泳ぐ鯉のぼりは、この季節ならではの風物詩となっています。
鯉のぼりと言えば端午の節句に飾るものですよね。端午の節句は、男の子の健やかな成長を願って行う行事です。5月5日の子供の日には五月人形を飾り、鯉のぼりを立ててお祝いします。
そもそもなぜ端午の節句に鯉のぼりを飾ることになったのか、その由来とは?
鯉のぼりはいつごろ飾っていつ頃しまうのか。また何歳くらいまで飾るものなのか。皆様が考えるそんな疑問を解説していきます。
そもそもの「鯉のぼり」とは?いつまでも泳ぎ続ける鯉のぼりの由来
それではまず鯉のぼりの由来からです。
戦国時代、武将は戦の時に「旗指物」を立てて戦に臨みました。この旗指物には家紋が付けられていました。鯉のぼりのおおもとはこの旗と考えられています。鯉のぼりの吹き流しにも家紋が入ります。男の子が生まれ、家を継続させていく証として家紋を入れるのかもしれません。
武家の間で端午の節句にこの旗指物を飾る風習が生まれ、庶民の間にも広がっていき、武者幟とよばれるようになりました。この武者幟には勇壮な武将や元気な金太郎、病魔を退治してくれる魔除けの鍾馗(しょうき)などの絵が描かれるようになり、華やかなものとなっていったようです。この武者幟の絵にも子供の幸せを願う親心が表れています。天下を取る武将のようになってほしい、金太郎のように丈夫で元気な子に育ってほしいなどです。
その頃商家では、武者幟ではなく五色の吹き流しが飾られるようになりました。この吹き流しが発祥で現在の鯉のぼりが誕生したと考えられているようです。吹き流しの五色は中国から伝わった陰陽五行説に由来しています。この五色は青(緑にすることもある)・白・赤・黒(紫にすることもある)・黄の五色です。それぞれの色は東西南北を表し、黄色は中央(大地)を表します。この東西南北にはそれぞれ東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武という神がいます。生まれた赤ちゃんを中心にして四方からこれらの神が守ってくれると言う考え方から吹き流しはできています。
その後、この吹き流しに鯉の絵を描くようになり、これが鯉の形をした幟に変化していき、吹き流しの下に黒赤青の鯉を飾る現在の鯉のぼりの形になったようです。また鯉には中国の登龍門伝説があります。鯉はとても生命力が強い魚とされています。流れが激しい黄河の上流には龍門という滝があり、鯉はその滝を登って龍に変身するというものです。鯉のぼりはこの故事になぞらえ、日本では子どもの立身出世の象徴となりました。強く逞しく育ち、名を成してほしいという願いを込めて飾るようになったものが鯉のぼりです。
鯉のぼりはいつまでに飾る?飾る時期は3月下旬~4月下旬
鯉のぼりは特にいつまでに飾らなければいけないという決まりはありません。一般的には3月末ころから4月上旬頃に飾られることが多いようです。この季節は天候が不安定な時期ですので、「どうしてもこの日」と決めずに、天気が良い日を選んで飾ると良いでしょう。
いつまでも泳ぐ鯉のぼりはどこに飾る?お庭やベランダ、室内にも
以前は4月から5月になると、大きな鯉のぼりが空に泳ぐ光景が良く見られました。しかし最近ではなかなか飾る場所がとれず、大きな鯉のぼりが飾られているのを見かけなくなりました。大きなお庭があればお庭の大きさに合わせた大きさで飾っていただける、庭園スタンドセットがあります。また、お庭がなくても、ベランダに飾れるスタンドタイプのベランダスタンドの鯉のぼりもあります。また、ベランダから掲揚するタイプの鯉のぼりもあります。
最近では室内に飾るタイプもあります。
庭園スタンドセット
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プレミアムベランダスタンドセット
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室内鯉のぼり
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鯉のぼりはいつまでにしまう?実は決まりはありません
鯉のぼりはいつまでにしまわなければならないのでしょうか?特に決まりはありませんが、季節の風物詩でもあるので、あまり長く飾っておくのも考えものです。
端午の節句の後は梅雨の時期になってきますので、その前にしまうと良いでしょう。
いつまでも大切にしたい「鯉のぼり」のしまい方
鯉のぼりのしまい方で特に気をつけることは、湿気を持ったまましまうと、カビが生えやすくなりますので、お天気の良い、からっと晴れた日に、ほこりをはらってしまうことをおすすめします。
乾燥した清潔な状態でしまってください。
雨の日や風の日に鯉のぼりをいつまでも出しておいてはいけません
室内用の鯉のぼりを除いて、鯉のぼりは屋外に飾るものです。だからと言って出しっぱなしは良くありません。特に雨の日や風の日にはしまってください。また朝あげて、夜はしまったほうが良いでしょう。鯉のぼりをきれいなままで長持ちさせる秘訣です。
撥水加工が施されていると言っても、長年、雨風にさらされていては、いたみの原因になります。最近の天候では、昔に比べると、風が強くなっているので、風が強い日には、揚げる事も控えた方が良いでしょう。あまり強い風だと、鯉のぼりが飛ばされていしまう危険がありますから。
何歳まで鯉のぼりを飾る?「男の子が大きくなるまで」っていつまで?
何歳になっても飾っていただいて結構です。しかし一般的には10歳前後、小学生のうちは飾って、中学生頃になると飾らなくなってしまうお宅が多いようです。
せっかくの鯉のぼりですから出来るだけ長く飾って頂きたいですね。
いつまでも眺めていたい鯉のぼり!庭に飾るタイプのおすすめの鯉のぼり
真・太陽鯉
庭園タイプのおすすめの鯉のぼりです。太陽の光を受けてキラキラときれいに光る鯉のぼりです。鯉のぼり全体が虹色に輝くように、濃淡のぼかしでデザインし、その上にアルミ金箔をちりばめた豪華絢爛な仕上がりです。最高級ポリエステルサテンを使用し、撥水加工処理もしてあります。
いつまでも風に泳ぐ鯉のぼり!ベランダに飾るタイプのおすすめの鯉のぼり
吉兆
吉兆プレミアムベランダスタンドセットです。絹の風合いのポリエステルに、アルミ金箔をちりばめた豪華な仕上がりです。伝統の手染め友禅ぼかしの技法で染め上げ、全体にアルミ金箔をちりばめた、豪華な鯉のぼりです。撥水加工により縮みにくく、しわになりにくくなっております。ベランダに適したスタンドタイプのセットです。
室内ならいつまででも飾れる!室内タイプのおすすめ鯉のぼり
- 室内鯉のぼり 悠翔(ミニ):落ち着いた高級感が特長の室内鯉のぼり。飾り台の高さ52cm、金の刺繍が際立つ黒タピスリーのセットです。鮮やかな三色の跳ね鯉の目・鱗・尻尾なども豪華な刺繍の仕上げです。
商品詳細
福寿
室内飾り鯉のぼり福寿です。懐古調のデザインが新しい室内用鯉のぼりです。省スペースで飾れ、インテリアとしても最適です。
またさらにコンパクトな、鯉のぼりをデザインしたつるし飾りも多数あります。
室内鯉のぼりの一覧はこちらからご覧ください。
五月の空に悠々と泳ぐ鯉のぼり。季節の風物詩としても大切な役割を果たしています。
鯉のぼりは生まれてきた男の子が健やかに成長するように、また立身出世するようにとの、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんの願いがこめられています。
そんな鯉のぼりを5月5日の端午の節句にはぜひ飾ってください。きっと楽しい思い出の一つになることでしょう。