もはや主流の「ベランダ用鯉のぼり」は手軽なのに立派に飾れる!
春分の日が過ぎると春が深まり、季節は夏へと向かいます。新緑もより一層緑が濃くなり、虫たちも動き出し、生命の息吹を感じる季節です。5月5日こどもの日あたりが暦では「立夏」。そのころ吹く風を「薫風(くんぷう)」と言い、初夏の若葉の香りを含んだ穏やかな風は、鯉のぼりが気持ちよく泳ぐには最適です。
鯉のぼりは、男児の誕生を神さまに伝えてご加護をいただくための目印となります。地面に穴を掘ってまっすぐに竿をたて鯉のぼりを揚げるタイプが昔からのイメージです。竿、ポールを用意して建付けすることも、労力が掛かります。しかし現在では住宅事情もあり、玄関先、ベランダに揚げる鯉のぼりが、手軽で立派に飾れ、主流になりつつあります。
ベランダ用鯉のぼりは庭に飾るタイプと何が違う?サイズや取付方法など
鯉のぼりでもお庭に飾る用とベランダ用の違いは、お飾りする作業の手間と時間、サイズです。お住まいが戸建てでお庭があれば、お庭に合ったサイズの鯉のぼりを上げていただくことをお勧めします。しかし今はマンション、アパートに住まわれる方も多いと思いますので、手軽にお飾りできるベランダ用の需要が増えております。その違いを分かりやすくご説明いたします。
鯉のぼりセットとは「吹き流し」と「黒鯉」「赤鯉」「青鯉」の3匹の鯉のぼりが基本となります。それに、矢車とロープ、取付け口金具が入っているものがセットと呼ばれています。(鯉が4匹や5匹のセットもあります)例えば、2mセットとは「吹き流し」と「黒鯉」が2m、「赤鯉」が1.5m、「青鯉」が1.2mと段々と下の鯉が小さくなります。
また、購入された何年後かにご兄弟が生まれ、鯉のぼりを単品で追加することもできます。ほとんどの種類で80㎝が一番小さいサイズとなります。
ベランダ用の鯉のぼり
ベランダ用の鯉のぼりの大きさは、2mセット、1.5mセット、1.2mセットの3種類が基本です。また、ベランダ用でもスタンドセットと取付金具タイプとあります。
プレミアムベランダスタンドセット
鯉のぼりの大きさは、2mセット、1.5mセット、1.2mセットの3種類からお選びいただけます(サイズが小さくなるとお値段もお安くなります)。ベランダに合った小型のスタンドでお飾りするタイプです。コンパクトにしまえる水タンクが2つ付属されていて、スタンドを水袋のおもりで支えます。もちろん、矢車、ポール、ロープなど必要なものが全てセットされています。ベランダだけではなく、玄関先やお庭でも、どこにでもお飾りいただけ、移動も楽々できます。ポールの長さは、最長で3m20㎝まで伸ばすことができます。長さは自由自在です。ポールの角度も、自由に変えられ、お庭で垂直に立てることも可能です(50度~90度)。強風の時は、ポール、矢車を内側に向けて取り込んでいただければ安心です。ベランダの中で倒してしまえば、なお安心です。東玉では万能なプレミアムスタンドセットをお勧めいたします。
ロイヤルセット
ロイヤルセットとは金具をベランダに取り付けて、そこにポールを挿してお飾りするタイプの鯉のぼりセットです。格子タイプのベランダ用の金具が基本ですが、他にもオプションでコンクリートタイプのベランダを挟み込んで固定する金具もご用意しております。鯉のぼりの大きさは、2mセット、1.5mセット、1.2mセットの3種類からお選びいただけます。矢車、ポール、ロープなど必要なものが全てセットされています。
他にもいくつかのタイプのベランダセットがございますが、大まかにいうと上記の2つの飾り方で、スタンドタイプか取付け金具タイプのどちらかに似たタイプのものになります。
お庭に飾る鯉のぼり
鯉のぼりをお庭に飾るにタイプは、一般的な建付け作業が必要なタイプと、手軽な庭園スタンドセットがあります。また最近では、ポールを使わず、ロープだけで飾る鯉のぼりセットもあります。
庭園スタンドセット
庭園スタンドセットはお庭に合わせて、4m、3m、2.5m、2m、1.5mとお選びいただけます。杭を打ち込まないので、移動も楽にできます。土、芝生、コンクリート面どこでも置けて、砂袋のおもりで支えます。矢車、ロープ、ポールまで全てがセットされています。ポールはアルミ軽合金製で軽くて丈夫です。
最大で4mの鯉のぼりまで対応でき、その時のポールのサイズ(高さ)は6.8mになります。2.5m、3m、4mセットに関しましては補助ロープとハーケン(ペグ)もセットされています。組み立てに必要な工具までセットされている親切なセットです。
ガーデンセット
広いスペースがなくてもお飾りいただけます。こちらのセットもお庭に合わせて、4m、3m、2.5m、2m、1.5mとお選びいただけます。アルミ軽金属のポールに、矢車、ロープと、地面に打ち込む杭がセットされています。サイズによって杭が変わってきますが、およそ80~60㎝の深さまで地面に、ハンマーで打ち込んでいただくだけです。ハンマーだけご用意いただければOKです。お父さん1人で出来てしまう比較的お手軽なタイプです。
大型鯉のぼり
鯉の大きさは3m~10mまで選ぶことができます。こちらは矢車、ロープ、吹き流し、鯉3匹で6点セットといいます。木や竹をご用意いただくか、別売りでアルミ軽合金のポールも販売しています。アルミポールも鯉のサイズにもよりますが、いくつか種類がございます。鯉6mまでであれば、杭を打ち込むタイプで大人2人いればプロでなくても作業が出来てしまいます。補助ロープが必要になります。地面の柔らかいところは避けてください。
補助ロープを使わないタイプですと、セメント工事が必要となります。ポールの金額も高くなりますが、強力で安心ですし、補助ロープがないと見た目もきれいで、ロープに絡まる心配もありません。関東圏内であれば東玉でも有料建付けサービスを承っております(※6m鯉のぼりまで)。どうぞご相談ください。
にわデコセット
ポールを使わないで、お庭に鯉のぼりを泳がせるタイプです。2階のベランダから、お庭に斜めにロープを張って、鯉を取り付けます。とっても手軽で、ママでも飾れてしまいます。鯉を取り込む際の専用ボックスまでセットされているのでとっても便利です。
高層マンションは危険?ベランダ用鯉のぼりは何階まで安全に飾れるか
昔は集合住宅で、洗濯物、布団を干すのは当たり前の事でした。しかし最近のマンションでは、美観の為、安全の為に、洗濯物、布団を干すことも禁止しているところもありますので、鯉のぼりを飾る際には注意が必要です。高層か低層かにかかわらずに決まっている場合がありますので、マンションの管理規約をご確認ください。また、お住まいのマンションの管理人さん、管理組合、管理会社に直接お問い合わせいただけたらと思います。
鯉のぼりを飾るのに何階までなら安全とは言えません。マンションの建っている場所、条件もそれぞれ違います。鯉のぼりのメーカーによっては、万が一の時の為PL保険に入っている場合もありますが、安全が第一ですので、無理のないようにご検討ください。
また、マンションで飾るのが難しい場合はご実家でお飾りしてもよいでしょう。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に過ごす時間も増えて、もちろんお祝いもして、楽しい思い出がたくさんできると思います。
外に鯉のぼりを飾る事が難しいのであれば、今では室内に飾る鯉のぼりも多数ございます。そちらも検討してみてはいかがでしょうか。
- 室内鯉のぼり 新(極ミニ)一本吊り:高さ30cmの極ミニタイプの新作室内鯉のぼりです。黒・赤・青のかわいい縮緬の跳ね鯉が最小限のスペースにお飾りいただけます。バックは、タペストリーの付かないシンプルなタイプです。
商品詳細
室内鯉のぼりの一覧はこちらをご覧ください。
東玉本社ビル(6階建て)の屋上に太いポールが備え付けられていて、8mの鯉のぼりを節句の季節に揚げています(ベランダセットではございません)。もちろん雨の時、強風の時は揚げません。
また、自治会や子ども会、マンション管理組合などで、共同で大きな鯉のぼりを飾る事はいかがでしょう。マンション共有のお庭があれば管理会社、管理組合に相談してみてはいかがでしょうか。住民の皆さんとのコミュニケーションが出来て、お子さんたちも喜ぶと思います。
風の強い日や雨の日はベランダの鯉のぼりはしまいましょう
鯉のぼりは適度な風で泳いでいる姿が一番ですが、風が強すぎる時は危険ですのでしまいましょう。夜から急に風が強くなることもありますので、やはり毎日夕方には鯉のぼりを取り込む事をお勧めいたします。その時、ロープから1匹ずつ金具を外すのは手間なので、全ての鯉がスッポリ入る大きいビニール袋をご用意いただき、吹き流し、鯉のぼりをロープに付けたまま袋に入れて、それをポールの根本に結んでおけば毎日の作業が楽だと思います。
今の鯉のぼりは撥水加工をしてあるものも数多くありますが、そのまま雨ざらしにしてもいいと言うことではありません。鯉のぼりの事を考えると、雨が降った時は取り込んでください。撥水加工は多少の雨でも大丈夫ですし、汚れも付きにくい加工がされているということです。汚れた時は軽く水で手洗いすると汚れが落ちやすい加工のことです。
鯉のぼりの寿命は、素材や種類によって変わってきます。お飾りする環境によっても異なります。ナイロン系のもので3~5年、ポリエステル系のもので5~8年で退色が始まる場合があります。大切にお飾りいただければ、長くお飾りいただけます。
ベランダに鯉のぼり!お部屋には五月人形!端午の節句に飾る意味
鯉のぼりは男児の誕生を神さまにお伝えする目印の役割があります。神さまのご加護をいただくためです。また、鯉はどんなところでも大きく成長する、生命力の強い魚です。河を上り、滝を登った鯉が、龍となり天まで昇っていく、登龍門伝説があります。これは、立身出世を表します。
お部屋には五月人形を飾り、お子様に降り掛かる災厄から、身体を守ります。毎年、成人になるまで(それ以降もお飾りして大丈夫です)「立派な人になってね」と願いを込めてお飾りします。
絶対ではありませんが、お部屋には五月人形(内飾り)と、お庭、ベランダには鯉のぼり(外飾り)の両方でお飾りすると、なおよろしいでしょう。
鯉のぼりは男女問わず、お子様は喜びます。大小問わず、ぜひお飾りしてあげてください。
最近では、女の子用のピンクの鯉のぼりを単品で追加するのも各種人気があります
五月人形との組み合わせも多彩!おすすめのベランダ用鯉のぼり
端午の節句をお祝いする事は、男児誕生を神様へ“感謝する”ことと、無病息災と健やかな成長を“お祈り”すること、未来の幸せ(立身出世)を“願う”ことであります。その気持ちをかたちにしたものが、五月人形と鯉のぼりです。お祝い、感謝の気持ちの意味では、誕生日も同じだと思いますが、お節句は、祈り、願いが含まれます。お節句の「句」は、元々は「供」でありました。神様にお供えをして、感謝を表し、ご加護をいただく、日本古来からの考え方、信仰から始まり発展した行事です。
出来ましたら、外に鯉のぼり、お部屋には五月人形をお飾りください。その組み合せは多彩です。ベランダ用の鯉のぼりでも、高級感のあるタイプや、色鮮やかで爽やかなタイプ、かっこいいタイプなど、色々選べます。五月人形との組み合わせは、自由自在です。
例えば、お部屋には着用できる伊達政宗の兜を飾り、ベランダに徳永こいのぼりの「豪」はいかがでしょうか。「豪」は鯉のお腹に伊達政宗兜の前立てのような三日月の金彩が堂々と描かれています。お子様が2歳~3歳くらいになりましたら、兜をかぶって、鯉のぼりをバックに写真を撮られてはいかがでしょうか。一生の宝物となる思い出の写真が撮れると思います。
また、お部屋の五月人形は「龍」のモチーフが施されているお飾りが多くあります。兜の前面に龍頭が施されていたり、屏風に龍が描かれている五月人形など。外には鯉のぼり、内には龍のモチーフの五月人形を飾り、お子様へ鯉が滝を登って龍になる「登龍門」「立身出世」の話しをしてあげれば、教育にも繋がることでしょう。
どの種類の鯉のぼりにするかは、鯉のぼりを揚げる方が毎日楽しく揚げられるように、気に入ったモノを選びましょう。お子様の喜ぶ顔と成長した姿を思い浮かべてお選びください。
まとめ
鯉のぼりは男児の誕生を神さまに伝える目印であります。鯉のぼりが悠々と泳ぐ姿は、季節と風が感じられとても気持ちがいいものです。
また、お子様、ご家族だけでなく、外から見られる人たちにも、喜んでいただけるでしょう。鯉のぼりのお世話は多少手が掛かりますが、子育てと同じで、楽しみながら行うことが大事です。気を掛け手を掛けたその分、愛着が湧いてくるものだと思います。
この時期になると、各地で鯉のぼりのイベントも開催されています。川の両岸にロープを渡して、鯉のぼりを下げたり、大きな鯉のぼりのお腹の中をくぐったりと、様々です。そんなイベントに、お子さまと参加されるのもいい思い出になると思います。
ぜひお気に入りの鯉のぼりを見つけていただき、お子様、ご家族で、爽やかな気持ちのいい季節を感じて、楽しい時間と思い出をおつくりください。