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岩槻総本店
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町1-3
5月5日の端午の節句のお祝いに、新たにご誕生なされたお子様の健やかなご成長を願い、
贈られる五月人形。その種類は、鎧や兜などの甲冑類、お顔の付いた人形(武将飾り・大将飾りなど)、鯉のぼりや武者幟などの外飾りなどが代表的なものです。
お子様の誕生を祝い、家の繁栄を願う 日本人の心に寄り添った伝統行事に花を添える五月人形。それぞれの品に端午の節句のお祝いで贈答品とされる歴史や意味があります。
今回は、五月人形の主役「兜」「鎧」「甲冑」を解説してゆきます。
甲冑(かっちゅう)とは、文字で言うと「甲」は鎧(よろい)を、「冑」は兜(かぶと)を意味します。胴体を守る鎧と頭部を守る兜で甲冑ということになり、併せて全身を守る日本の伝統的な武具・防具となります。日本の甲冑は、その起源が古墳時代の「短甲」(たんこう)、「珪甲」(けいこう)にその姿が埴輪などでみられますが、甲冑といえば、平安時代末期から江戸時代にかけて武士が身に着けていた戦闘の際の防具のことを言うことが多いようです。特に美術的・歴史的に価値の高い甲冑は国宝に指定されているものもあり、これらは主に戦闘用の防具というより、戦勝祈願・御礼など目的で 各地の神社に奉納された鎧です。
鎧・兜の形態は、各時代の戦闘様式により変化します。以下、甲冑の時代変遷の概略を記述します。
平安時代末期頃より、騎馬武者が弓矢を放ちあう「源平合戦」のような戦闘様式で発達した甲冑です。下半身を防御する「草摺」(くさずり)が前後左右の四分割、馬乗に適していました。弓矢からの防御のため、両肩に装着する「大袖」(おおそで)、兜の前面の「吹返」(ふきかえし)が大きく制作されました。現在、多くの大鎧が日本の国宝に指定されています。
鎌倉後期から室町期にかけて、戦闘の主流が騎射戦ではなく、大軍同士の太刀や槍などの合戦の時代に変遷し、軽量で動きやすい様式に甲冑も変化します。草摺は大鎧の4間から七枚割れに変化(7間)し、軽快に動くことが可能となりました。「腹巻」は比較的下級武士が着用し、基本的には兜はなく胴丸より軽量でした。
安土桃山期から戦国時代から江戸初期にかけての新しい形式(当時の)、鉄砲や槍などの新しい武器に対応するために発達した甲冑。形態も大鎧や胴丸などの形にとらわれず 兜や鎧の随所にそれぞれの武将の美意識や価値観が自由に表現され、それまでの甲冑と一線を画す甲冑です。
戦乱が収まり泰平の時代へと移る江戸時代となると、甲冑のもつ意味合いも変化します。鎧や兜は、武士の精神を表す象徴的のものへと変化し特徴のある甲冑が制作されます。各藩で有名な甲冑師を抱え、技巧を凝らしたもの、各藩や各家に伝わる、武家の象徴となる工芸技術を競った いわば美術品のような甲冑が多く制作されました。
江戸時代になると、端午の節句は重要な式典が行われる日として重視されました。将軍の家に男子が誕生すると、城内に兜や鎧、鑓、薙刀、幟など立て盛大に祝う風習が行われてゆきます。こうした風習がまずは武家から民間にも伝わり、当初は紙で作った大きな兜・人形・幟などを屋外に、そしていつしか屋内に飾るようになりました。こうして端午の節句は「男子の誕生を祝い成長を願う日」という意味合いが強まり、現在のお祝い品・美術品としての「五月人形」の甲冑として受け継がれてゆきます。
ここからは、現在の端午の節句のお祝いの喜ばれている鎧と兜飾りをご紹介します。
初節句のお祝い品の鎧として、伝統的で格式のある「大鎧」タイプの鎧飾りです。金具の煌びやか・孔雀文様の鍬形は、お祝い甲冑に相応しい「京式」を意識した鎧です。屏風などの付属品も伝統と格式も重んじた「金」系でまとめた豪華な一品です。
兜は重ね鉢仕様で、吹返し部分には革を使用しています。小札部分は通常よりも厚く作られていて重厚感があり、糸は正絹を使用しています。
商品詳細
戦国武将の甲冑シリーズは、毎年人気上昇中です。特に昨年「大河ドラマ」の徳川家康モデルの「大黒頭巾」(だいこくずきん)の鎧は、兜の前立ての「羊歯(しだ)」に子孫繁栄を祈願する意味もあり、初節句に相応しい品です。こちらの鎧は、甲冑師・鈴甲子雄山の制作。
主たる部分に本革を使用した逸品です。セッティングは落ち着いたオーク色の木目で統一し、洋空間にもお洒落にお飾り頂ける鎧飾りです。
木目調の台と屏風でより鎧が目立つようにデザインされています。鎧は、しころ・はいたて・大袖・胴回り・面頬・毛靴部分に本革を使用しております。徳川家康公の知的さ・強さをイメージして製作いたしました。本革部分は研ぎ出しの技法を用い、より高級感のある鎧となっています。
商品詳細
東玉の鎧飾りを一部ご紹介します。
商品詳細
商品詳細
商品詳細
現代の兜飾りのトレンドは、洋空間にフィットするモダンな兜飾り。
そんなご要望にぴったりの商品が「上杉・龍村裂の兜」です。背後の屏風にLED照明が付き、鍬形などの金物類はシックなシルバー色です。兜の吹返しには、最高級織物の「京都龍村美術織物」の裂地を使用しています。
商品詳細
岩槻の伝統技法木目込で製作された「奏シリーズ」。特に若いママからの人気度が高いシリーズです。コンパクトに飾れ収納も小さくまとまります。カラーバリエーションも豊富に取り揃えました。
木目込兜飾り 奏 「天音」
青い吹返しが高貴な印象を与える兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せるので収納時もコンパクトです。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。
商品詳細
木目込兜飾り 奏 「音音」
白と金、銀を基調にしたお飾りです。吹き返しや後ろのシコロの部分には、見る角度によって光り方が変わる青色や緑色のホログラムを織り込んだ布地を使用しております。可愛らしさの中に気品が感じられる兜です。
商品詳細
木目込兜飾り 奏 「緑音」
現代のインテリアにもマッチする兜飾りです。布地の配色と正絹(シルク)にこだわり、緑・黄・紫を基調に「可愛らしさ」と「存在感」をかねそなえたお飾りです。屏風についた菖蒲飾りも品よく、端午の節句を演出します。
商品詳細
特に女性人気の高い五月人形をご紹介します。
「鎧や兜は怖い」という女性の声が売り場でよく聞こえてきます。そんなこともあり、お顔が我が子に似て愛着が涌く五月人形が「端午木目込人形シリーズ」の人形たちです。
可愛いけれど堂々とした男児「陸」。きりっと結んだ口元、もちもちのボディーは、生まれて間もない赤子の生命力が感じられます。名前の「陸(りく)」は大地のように堂々とした男子にご成長されるよう、願いを込め命名しました。
商品詳細
「五月人形の新しい風」 端午木目込人形シリーズの中で人気ナンバーワン・皐月童「凜」(りん)。我が子を想わせる可愛い表情が人気です。造形は、幼子が太刀を片手に凛々しく空を見上げた「動」の瞬間を切り取った、東玉工房オリジナルの原型です。飾るほどに愛着が増す、新しい五月人形です。
商品詳細
菖蒲を片手に立ち姿で見得(みえ)を切る皐月童「碧」(あお)。人気の可愛い笑窪(エクボ)のお顔です。爽やかな色目の正絹衣装に、セッティングはリビングなどの洋室を想定した木目調、間口32cmとコンパクトにまとめました。現代の住空間にフィットします。
商品詳細
お子さまが優しく聡明にご成長されるよう願いを造形に込め製作した「皐月童・聡(あきら)」。優しさのなかに、強さを秘めた表情は、端午木目込シリーズの中で「長男」的な存在です。徳川兜と黒の紗冠の二通りの飾り方でお楽しみいただけます。
商品詳細
端午木目込シリーズの最高級品・御所童子「司(つかさ)」。「人形彫刻家・磊(らい)」が原型を製作しました。優しさ、強さ、上品さを兼ね備えたお顔は、瞳や髪の毛など細部に至るまですべて手描き。精緻な筆運びで奥行きのある表情が生まれます。背後の屏風も、松と白鷹が手描きで描かれた高級品です。
商品詳細
小指のちょっとした動きにもこだわりぬき、手にも足にも表情があります。
職人の繊細な手仕事によって出来上がる作品だから、飾るたび、見るたびに発見があるはず。
「孫に似ているから」と、ご自身用にお求めいただくおじいちゃん、おばあちゃんもいるほど愛おしい人形です。
鎧や端午の節句や鎧・兜の歴史を見てみると、当初は単なる防具や武具に過ぎないお道具が、いつしか愛情や魂が宿った精神性のあるものに変化してきたことがわかります。お子様の精神が健全に育つことに必要なことのひとつに「伝統行事」に一緒に参加するということがあるようです。もちろん端午の節句もそのなかの一つだと思います。お子様の輝かしい未来を祝し、家族みんなでお祝いをしましょう。
いかがでしたか?甲冑や鎧、兜は戦の時に敵から守ってくれる防具です。端午の節句の飾りに込められた願いは、男の子が病気や事故などの災厄を逃れ、力強く成長してくれること。 鎧や兜は、身を守るためのお守りとして飾られたのです。ぜひお子さまの初節句に鎧や甲冑、兜飾りを飾ってこどもの日をお祝いしましょう。
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【営業時間】
[11月~4月]10:00~18:00
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創業170年の歴史を持つ東玉は江戸時代に戸塚 隆軒が作成した人形を城主に献上した際「東国における人形づくりの王さま」という意味で「東王」という名を賜り、「東玉」へ改称したことが社名の由来です。
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