五月人形を処分するとしたら、あなたは?
東玉で人形供養事前受付をしております。詳しくはこちらをご覧ください。
五月人形の処分
「お子さまが大きくなってしまって、端午の節句のお祝いをしなくなってしまった…。」
「立派な五月人形だけれど、思い出として残しておくにも収納場所に困っている…。」
そんなお悩みを抱えたとき、あなたなら五月人形とどうお別れをしますか?
現代は様々な選択肢があります。子供や孫に受け継いでもらう?ゴミの日に捨てる?リサイクルショップに持っていく?誰かに譲る?ネットに出品する?
どれも間違いとは言えませんが、寂しさが残ったり、意味合い的にどうなのかな?と考えてしまう選択肢ですね。
五月人形は、我が子の健康や幸せを願って、お飾りしたものです。
お子さまを見守っていてくれた五月人形には、それまでの感謝をこめたお別れの仕方が望ましいでしょう。
五月人形はいつまで飾る?
子どもを重んじるばかりに、お子さまが喜ばなくなったから飾らないというご家庭もあるかとおもいます。
ですが、五月人形を飾る意味から考えてみてください。
関連記事:「端午の節句の由来とは?五月人形を飾る意味やマナーを解説!」
端午の節句に飾られる五月人形は、生まれてきた赤ちゃんが、健康で元気にすくすく成長しますように、幸せになりますように、との願いを込めて飾ることで、無病息災と幸せを祈願するものですから、毎年飾ることに意味があります。
もともと五月人形は男の子の立身出世・命を守る象徴として、鎧や兜を身に着けた人形を飾るというもの。何歳まで飾れば安心、逆に、何歳まで飾らないといけない、という決まりはありません。
昔は元服の12歳から16歳頃まで
古来、男子の成人は「元服」でした。おおよそ数え年で12歳から16歳の男子が、氏神の社前で大人の服に改め、総角(角髪(みずら))と呼ばれる子供の髪型を改め、大人の髪(冠下の髻(かんむりしたのもとどり))を結い、冠をつけるという儀式です。
現代では成人する20歳までが理想
現代では一般的には「成人するまで」という考えが主流となってきているようです。まずはお子さまが20歳までは五月人形を飾り続けられたら理想的ではないでしょうか?
そして、そのあとも、季節の節目の行事の節句飾りとして、毎年飾り続けられたら素敵なことだと思います。
五月人形を飾らなくなったら?
私たちが何かものを「手離す時」には処分するということへの罪悪感と寂寥感を、少なからず抱いてしまうと思います。
特に、まだ使えるのに「置き場所が無い」などの理由で処分する場合や、たとえ使えなく壊れてしまった物だとしても、思い出や愛着のある物ならなおさらです。
汚れてしまったけれど手になじんだ雨傘。
娘に初めて買ってあげたヘアアクセサリー。
タンスの奥から出てきたおじいちゃんの手袋。
子供のころ読んでもらった絵本。
嫁入り道具として持たせてもらった食器棚。
束の間でも出会った「もの」は、もはや単なる物体としての「もの」でなく、自分や大切な人と時間を共有した、思い出の宿る存在になります。
目にした時、手にとった時に自然とそれをくれた人のことや、使っていた人との思い出などが、脳裏に浮かぶのではないでしょうか?
ましてや五月人形ともなると、たくさんの嬉しい楽しい思い出が詰まっているでしょうから、処分してしまうことなどなかなか難しいと思います。
その五月人形を贈るために購入した方のお気持ちがこもった品でもありますし、日々その五月人形を目にしていた方々の思いもあるかもしれません。
こういった「贈る方」「受け取る方」の気持ちや一緒に過ごした楽しい時間の思い出まで処分してしまうようで、五月人形を処分することを躊躇される方が多いのも事実です。
加えて、五月人形には古来より持ち主の身代わりになって守るという役割があると考えられているものですから、恩を仇で返すような「捨てる」という処分方法は避けていただきたいと思います。
壊れてしまった五月人形は処分を考える前に修理を
もし、大切な五月人形が破損、汚損などの飾るのにふさわしくない状態になってしまった事が理由で五月人形の処分をお考えであれば、一度当店東玉までご相談下さい。
東玉では五月人形の修理も承っております。こちらよりご相談ください。
五月人形を受け継ぐという事は?
修理等をして五月人形を永久に大切に保存しておくのは、現実的ではありません。では、大切に保存しておいて、子供が成長して大人になり、男の子を授かったら、その赤ちゃんの初節句に自分の思い出深い五月人形を譲ってお祝いしてあげようよう!という考えも当然生まれると思います。
でももう一度考えてみてください。
端午の節句に飾られる五月人形は、生まれてきた赤ちゃんが、健康で元気にすくすく成長しますように、幸せになりますように、との願いを込めて飾るもので、赤ちゃんの厄の身代わりになって、病気やけがをしないように、守ってくださいねと願って飾るものなのです。
神社やお寺のお守りは個々人を守るものですから、両親や兄弟姉妹と共有はしませんよね。それは五月人形も同じです。
お守りの役割を考えると、お父さんの五月人形を赤ちゃんに受け継ぐというお節句の祝い方は、あまりおすすめできないのです。
おじいちゃんと、お父さんと、赤ちゃんと、三代にわたり鎧飾りを3台並べて飾っている旧家もあります。昔ながらの風景という感じがしますが、よく見ると、これもみんな一人に一飾りの五月人形を飾っているのです。
ご兄弟がいればもっと多いかもしれませんね。
このように五月人形本来の意味から考えると、「お下がり」ではなく男の子の赤ちゃん一人に一つが基本と考えてよいでしょう。
東玉では新しくお生まれになったお子さまにふさわしい五月人形を多数取り揃えておりますので、是非こちらよりご覧ください。
- ケース入り 鎧飾り「5号 特選大鎧」:緑裾濃の威が生命力を感じさせる鎧です。ケースは八角形になっており、お洒落です。バックの山水の蒔絵がとても豪華に魅せます。
商品詳細
- 彩宴 兜飾り「10号 上杉・龍村裂の兜」:上杉謙信公を象徴する「日輪弦月前立」をあつらえた、シルバーを基調とした爽やかな青が特徴的な兜。吹き返しと眉庇(まゆびさし)、袱紗に京都の龍村美術織物を使用しております。黒塗りの台屏風とLEDの優しい明かりが凛とした美しさを際立たせます。
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- 端午木目込人形 「皐月童 陸」:端午木目込人形シリーズの健康優良児「陸(りく)」。可愛いけれど堂々とした男児です。きりっと結んだ口元、もちもちのボディーは、生まれて間もない赤子の生命力が感じられます。名前の「陸」は大地のように堂々とした男子にご成長されるよう願いを込め命名いたしました。
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感謝の心をもって五月人形を供養する
では、手元に置いておけない五月人形をどう処分するのがよいのでしょうか?
おすすめしたいのは「人形供養」です。
神社や、お寺でも、お人形を供養してくださるところがあります。最近ではセレモニーホール等でも、人形供養の案内を出しているところもあるようです。ホームページで案内している場合もありますので、まずはご近所にそういった場所があるか探してみましょう。
年に一度の「岩槻人形供養祭」
人形の産地である埼玉県・岩槻では、「岩槻人形供養祭」が行われます。
毎年11月3日(祝)に岩槻城址公園内の人形塚前において、人形を大切に思う方々の、捨てるにしのびないという気持ちに応えるべく、岩槻人形協同組合の主催で毎年開催されています。
当日は、古くなって飾らなくなった人形、壊れた人形、使わなくなった人形などが、人形塚脇の黒門の周りに並べられます。
そして約20名の岩槻仏教会の僧侶の方々が読経をあげ、参加者は焼香し、人形の持ち主は受付の際に渡される供養札をお焚き上げして人形たちの冥福を祈る式典となっています。
人形の東玉(岩槻総本店)でも「岩槻人形供養祭」の事前受付を行っております。
■事前受付時期
5月中旬~10月の最終日曜日まで
■対象品
お人形本体
(日本人形、ひな人形、五月人形、兜、鎧、羽子板、破魔弓、ぬいぐるみ、こけし、フランス人形、キューピー人形、こいのぼり、他)
※ガラスケースは取り外してください。
※お道具、ガラスケース、ひな壇、陶器製人形、だるま等は受付け不可能となります。
■供養料金
1組もしくは1箱 4,000円~
東京、埼玉、神奈川など近隣にお住まいの方は持ち込みをおすすめします。
大阪、京都、福岡など遠方にお住まいの方は発送サービスもございます。
※発送の場合、送料はお客様ご負担でお願いします。
▼発送の場合(宅配便の箱の目安:縦+横+高さの合計1.6m以内の箱。左記より小さい箱であれば2箱でも可)
【お送り先】人形の東玉 岩槻総本店 「人形供養」係
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町1-3
TEL.048-756-1111
▼お持ち込みの場合
【受付場所】人形の東玉 岩槻総本店1F
まとめ
お人形を処分する際の罪悪感や寂しさが、供養に出すことによって不思議と感謝の気持ちや前向きな気持ちをもたらしてくれます。
他の人からみると壊れた傘や、割れたコップなどは価値の無いものかもしれません。ですが、そこに詰まっているのは持ち主にしかわからない、幸せな時間や楽しい思い出かもしれません。お子様が誕生して家族のみなさまがいろいろある中から選びよろこんで購入し、毎年飾りながら、たくさんの思い出を残してくれた五月人形ですから、ぜひありがとうの感謝の気持ちを込めてご供養して頂ければとおもいます。
目に見える形のある「もの」とはいつかはお別れする時がきますが、「廃棄」や「処分」ではなく、手放す方法はその思い出にふさわしいものであってほしいですね。
お世話になった五月人形とのお別れの仕方には、ぜひ人形供養を選ばれることをおすすめいたします。
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