会員登録
岩槻総本店
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町1-3
現在「人形のまち」として知られている「岩槻(いわつき)」は、埼玉県東部に位置する「さいたま市岩槻区」のことです。
岩槻が全国的に有名な理由は、雛人形・五月人形を含め【節句人形の出荷全国1位のまち】だからです。五月甲冑および人形の職人は特に東京(江戸川界隈)・埼玉(草加・越谷・岩槻)近辺に多く、これは甲冑製作に必要な部品を作る職人が多くいたことや、縅(おどし)と呼ばれる編み込み技術、雛の小道具の製作工程が生かされるなど、職人の技術が発展したと考えられています。
この町は女の子の「桃の節句」の季節には雛人形、男の子の「端午の節句」の季節には五月人形と、お子さまの初節句のための贈り物をもとめて全国各地から来られた多くのお客様で賑わいます。
そんな岩槻では、人形に関する行事も盛りだくさんです。
「流しびな」「端午の節句イベント」「人形のまち岩槻まつり」「人形供養祭」「まちかど雛めぐり」など、毎年さまざまなイベントが開催されています。
しかし、どうして岩槻は「人形のまち」になったのでしょうか。
この記事では岩槻での伝統的な人形作りの歴史、現代の「人形のまち岩槻」を支える人形師たち、そして男の子の初節句にぴったりの東玉おすすめの五月人形をご紹介します。
歴史を遡ると、もともと岩槻は「太田道灌(おおた どうかん)公」が築いた岩槻城の城下町でした。道灌は室町時代後期の武将で、江戸城を築城したことで有名な人物です。
また、その頃の岩槻は「日光御成街道」に栄えた宿場町でもありました。
そして江戸の寛永年間、三代目将軍「徳川家光公」が「日光東照宮」の造営に当たって、全国から腕のいい宮大工や仏師を集めました。
彼らは「御成街道」を通って日光へ向かい、東照宮の造営に従事したのです。
その中の一人だった京都の仏師「恵信」が、帰途の途中で岩槻で病に倒れたといいます。
その際に岩槻藩の藩医や住民から手厚い治療や看病を受け、恵信は大変感謝したそうです。
当時の岩槻には人形作りに適した「桐の木」や、人形の顔を作る時に塗る塗料である胡粉(ごふん)の発色に適した「きれいな水」が豊富にありました。そこに目を付けた恵信は、病気回復後も岩槻にとどまって人形作りを始め、岩槻の人々にもその技術を伝えました。
それまでは、人形のお顔は「木彫」で作っていたのですが、恵信は桐の木を粉にした、「桐塑(とうそ)」を使い、それに「しょうふ糊」をまぜて粘土状にしたものを型に詰めて作る技法を考え出しました。
これによって短時間で多くの人形のお顔が作れるようになったのです。
恵信から岩槻の人々に伝えられたこの新しい技法は広まりながら発展し、岩槻を現代まで続く「雛人形と五月人形のまち」にしたのです。
関連記事:「鎧兜など、端午の節句に飾る「五月人形」の基礎知識」
五月人形である鎧や兜を作る職人さんのことを「甲冑師」と言います。
雛人形や五月人形作りで有名な岩槻には、昔から多くの優れた人形師や甲冑師が存在してきました。
彼らが伝統技術を伝承して他の優れた作り手たちを育んできてくれたおかげで、現在の「人形のまち岩槻」があるのです。
江戸嘉永5年(1852)創業の歴史を持つ東玉でも、優れた甲冑師たちが皆さまにお届けする五月人形を心を込めて制作しております。
ここでは東玉が誇る3名の甲冑師をご紹介します。
小笠原 甲匠(おがさわら こうしょう)は、五月人形作りの一から十まで全工程の作業をこなす甲冑師です。
手のひらに乗るような小さな兜飾りから5歳児のお子様が着ることができる着用鎧飾りまで、多種多様な甲冑を製造しています。
特に彼が制作した鎧飾りは、実際に飾った時の形の良さに定評があります。
別所 実正(べっしょ じっしょう)は、自ら全国各地の寺社・博物館へ足を運び、平安期から江戸期の甲冑の研究に邁進する甲冑師です。
しっかりとした時代考証に基づく甲冑づくりを旨とし、実際に現存した変わり兜までも制作しています。
彼が得意とする彫金、切り回し、鍛金の伝統技法では右に出る者がいません。
加藤 峻成(かとう しゅんせい)は、甲冑師の名門である加藤家の三男、峻厳(しゅんげん)の息子として生まれました。父峻厳に師事し、甲冑づくりの道に入り、国の【伝統工芸士】に最年少で合格するという素晴らしい経歴を持っています。
兜の後ろ部分の「錣(しころ)」という部分は「小札(こざね)」という細かいパーツの組み合わせで出来ているのですが、彼がこの細かいパーツを一枚一枚並べて作る「手並べ小札」という伝統技法で作った兜飾りは逸品です。
武蔵 雅峰(むさし がほう)は若くして先代の父に師事。厳しい修練によって育まれた伝統技法の中に、現代感覚を取り入れる若手甲冑師。鎌倉時代・南北朝時代の甲冑を中心に研究を重ねています。時代考証に基づいた手づくりの技法は高く評価されている。
他にも東玉では数多くの人形作家や人形師が、お客様により良い五月人形をお届け出来るよう、日々人形作りに取り組んでおります。
「東玉の五月人形の作り手たち」について詳しく知りたい方はこちらよりご覧ください。
「人形のまち岩槻」の歴史が途絶えないよう、東玉工房でも多くのお客様に喜んでいただけるような五月人形を考え、生み出していきたいという思いで日々人形作りに取り組んでおります。
ここでは東玉の甲冑師達がそんな思いを込めて制作した、初節句を迎える男の子におすすめの五月人形を3つご紹介します。
まずは、別所実正作の「特4号麻の葉透し 金龍頭立兜(あさのはすかし きんりゅうずたてかぶと)」です。
この兜の鉢は丸く絞った真鍮の板の各間を線で仕切り、星を一つ一つ丁寧にかしめてつけてあります。
鉢にみられる一枚張りは平安初期の兜によくみられる工法で、一列おきに星を打つという方法で作られます。
鍬形に透かし彫りで重ねてある「麻の葉模様」は、古来より赤ちゃんの産着に使われる模様です。
麻の葉に子供の無事を願う親の思いを表現して作った兜飾りです。
甲冑師としては若手になる加藤峻成ですが「手並べ小札」という高度な伝統技術を持ち、そこに若手独特の現代的センスを融合させることに成功した、数少ない甲冑師です。
この爽やかな色合いの兜飾り「青空」は、お子さまが「晴れ渡る“青空”の様な気持ちの大きい人に育つように」との願いを込めて制作されたものです。
かつては無かった白い鉢や小札を使い、洋間においてもインテリアとして全く違和感のない兜飾りに仕上がっております。
こちらは「草木染」のもつ風合いが美しい鎧飾りです。
従来の草木染鎧というのは、草木で染めた糸で鎧を威して(編んで)作っていました。しかし、武蔵雅峰(むさし がほう)がつくる草木染鎧は、威した後から草木で染め上げます。
そうすることによって、威した一段の中でのグラデーションが生まれ、大袖などにも斜めにグラデーションを付けることが可能となるのです。
さらに布地は龍村美術織物を使用し、かつてない味わいの鎧飾りが出来上がりました。
ご覧いただいた五月人形をはじめ、東玉では多数の品揃えで皆様をお待ちしております。
東玉の五月人形はこちらよりご覧ください。
商品詳細
商品詳細
雛人形や五月人形などの節句人形作りは、日本を代表する伝統工芸のひとつです。
しかし岩槻では、歴史が培った伝統技術に現代作家の斬新なアイデアとが上手く混じり合い、常に新しいデザインの五月人形が生み出されています。
今までの伝統文化を守るだけではなく新たなことにもどんどんチャレンジし、現代のニーズに合った節句人形を創造し続けていく、それが岩槻の五月人形です。
雛人形購入前に知っておきたい!雛人形の種類と選び方ガイド
雛人形の購入前に読みたい。段飾りや親王飾り、収納飾りなど、代表的な雛人形の種類とその特徴を分かりやすく紹介。選び方のポイントも解説します
雛人形の購入前に読みたい。段飾りや親王飾り、収納飾りなど、代表的な雛人形の種類とその特徴を分かりやすく紹介。選び方のポイントも解説します
今どきの雛人形はおしゃれでコンパクト?インテリアに合うモダン~かわいい人気商品ラインナップを紹介!
今どきの雛人形はおしゃれでコンパクト!インテリアに馴染むモダンでかわいいデザインが人気。省スペースでも華やかな最新商品ラインナップを詳しくご紹介
今どきの雛人形はおしゃれでコンパクト!インテリアに馴染むモダンでかわいいデザインが人気。省スペースでも華やかな最新商品ラインナップを詳しくご紹介
雛人形Q&A
雛人形にまつわる疑問を解消!人形選びのプロ『東玉』が、飾り方や種類、購入のポイントまで丁寧にお答えします。初めての雛人形選びでも安心のアドバイスが満載。
雛人形にまつわる疑問を解消!人形選びのプロ『東玉』が、飾り方や種類、購入のポイントまで丁寧にお答えします。初めての雛人形選びでも安心のアドバイスが満載。
雛人形をお子様に喜んでもらえる選び方とは?
雛人形の選び方ガイド!お住まいのタイプや飾る場所に合わせたおすすめの雛人形を紹介。サイズやデザイン選びのポイントもわかりやすく解説します。
雛人形の選び方ガイド!お住まいのタイプや飾る場所に合わせたおすすめの雛人形を紹介。サイズやデザイン選びのポイントもわかりやすく解説します。
雛人形の飾り方・しまい方
雛人形の飾り方・しまい方をわかりやすく解説!親王飾りや三段飾りの並べ方、小道具の配置、正しい収納方法まで、初めてのお雛様を解説いたします。
雛人形の飾り方・しまい方をわかりやすく解説!親王飾りや三段飾りの並べ方、小道具の配置、正しい収納方法まで、初めてのお雛様を解説いたします。
五月人形の兜や鎧の種類を知って、お子様の初節句にそなえましょう
五月人形は大切なお子様の健康な成長や出世を願って飾るもの。鎧飾りや兜飾り、収納型など、多彩な種類や特徴をわかりやすくご紹介します
五月人形は大切なお子様の健康な成長や出世を願って飾るもの。鎧飾りや兜飾り、収納型など、多彩な種類や特徴をわかりやすくご紹介します
【2024年最新】五月人形のトレンドを人気ランキングでご紹介
最新の五月人形トレンドをチェック!人気のデザインや飾りやすい収納型、インテリアに映えるモダンなタイプまで、選び方のポイントを詳しくご紹介
最新の五月人形トレンドをチェック!人気のデザインや飾りやすい収納型、インテリアに映えるモダンなタイプまで、選び方のポイントを詳しくご紹介
五月人形にまつわるいろいろなQ&A
五月人形に関する疑問を解決!人形選びのプロ『東玉』が、種類や飾り方、選び方のポイントまで丁寧にお答えします。初めての方でも安心のQ&Aガイド
五月人形に関する疑問を解決!人形選びのプロ『東玉』が、種類や飾り方、選び方のポイントまで丁寧にお答えします。初めての方でも安心のQ&Aガイド
買う前に知っておきたい後悔しないお祝い選び。五月人形とはどんな意味を持つのか?
五月人形を買う前に知っておきたいポイントを解説!種類やサイズ、選び方のコツを押さえて、後悔しないお祝い選びを実現。はじめての五月人形選びに必見のガイドです
五月人形を買う前に知っておきたいポイントを解説!種類やサイズ、選び方のコツを押さえて、後悔しないお祝い選びを実現。はじめての五月人形選びに必見のガイドです
五月人形の飾り方・しまい方
五月人形の正しい飾り方、しまい方をご紹介!鍬形のつけ方や、兜飾り、鎧飾りの並べ方を、飾り方例も交えてお教えいたします。
五月人形の正しい飾り方、しまい方をご紹介!鍬形のつけ方や、兜飾り、鎧飾りの並べ方を、飾り方例も交えてお教えいたします。
女の子の初節句。お祝いの仕方はどうすればいい?
ひなまつりの疑問解決!『何歳からお祝いをするべきか?』『二人目の娘の初節句に雛人形は必要か?』など、基本的な質問にもプロが丁寧にお答えします
ひなまつりの疑問解決!『何歳からお祝いをするべきか?』『二人目の娘の初節句に雛人形は必要か?』など、基本的な質問にもプロが丁寧にお答えします
初正月の正月飾りに贈りたい!喜ばれる「羽子板」の選び方
羽子板はお祝いにぴったりな贈り物。相手に喜ばれる羽子板の選び方や、シーン別におすすめの羽子板飾りを紹介します。贈り物選びの参考にぜひご覧ください
羽子板はお祝いにぴったりな贈り物。相手に喜ばれる羽子板の選び方や、シーン別におすすめの羽子板飾りを紹介します。贈り物選びの参考にぜひご覧ください
男の子の初節句はどうするの?お祝いの仕方からお祝い金・お返しのマナーまで
男の子の初節句のお祝い方法を詳しく解説!お祝いの仕方から、お祝い金の相場、お返しのマナーまで、初めての方でも安心のポイントを紹介します
男の子の初節句のお祝い方法を詳しく解説!お祝いの仕方から、お祝い金の相場、お返しのマナーまで、初めての方でも安心のポイントを紹介します
破魔弓の値段は種類でどれだけ価格が違う?おすすめ破魔弓を紹介
破魔弓の価格は種類によって大きく異なります。高級品からお手頃価格まで、破魔弓の選び方と価格の違いを解説。おすすめの破魔弓もご紹介します
破魔弓の価格は種類によって大きく異なります。高級品からお手頃価格まで、破魔弓の選び方と価格の違いを解説。おすすめの破魔弓もご紹介します
クレジットカード・銀行振込・代金引換・Amazon Pay・PayPay・d払い・au PAY他よりお選びいただけます。
【営業時間】
[11月~4月]10:00~18:00
[5月~10月]10:00~17:00
創業170年の歴史を持つ東玉は江戸時代に戸塚 隆軒が作成した人形を城主に献上した際「東国における人形づくりの王さま」という意味で「東王」という名を賜り、「東玉」へ改称したことが社名の由来です。
人形作りに適した桐と水に恵まれた岩槻で培った、伝統技術でおひなさまとの出会いをお手伝いさせて頂ければ幸いに存じます。
住所
〒339-0057
さいたま市岩槻区本町3-2-32 東玉人形ビル
営業時間
10:00~18:00
Copyright © Tougyoku All Rights Reserved.