TOP > 五月人形|木目込人形・甲冑の通販サイト > 五月人形コラム > こどもの日の由来 > 時代とともに移り変わる「端午の節句」の由来をたどりましょう

時代とともに移り変わる「端午の節句」の由来をたどりましょう

2023年12月20日

こどもの日の由来

時代とともに移り変わる「端午の節句」の由来をたどりましょう

5月5日は「こどもの日」の祝日として広く知られています。
しかしながら、この日に五月人形や鯉のぼりなどを飾ってお祝いをする行事は、もともと日本の伝統行事である五節句のひとつ「端午の節句」に由来するものです。

ゴールデンウィーク中ということもあり、現代では5月5日はすっかり子供のための国民の祝日という認識の方が強くなってしまっていますが、本来は男の子の誕生を祝い健やかな成長を願うための「端午の節句」だと言うことを忘れてはいけません。

男の子のお子さまの初節句のお祝いをするために、端午の節句の由来や意味を知って、いつか少し大きくなったお子様にも話していただければと思います。

東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら
東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら
五月人形カタログバナー

端午の節句の由来は古代中国の陰陽五行説

陰陽五行

日本の五節句文化は、元々古代中国から伝わった「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」の思想に由来します。
この「陰陽五行説」とは、「陰陽説」と「五行説」とを組合せることにより複雑な事象の説明がなされるもので、暦や十二支などの基礎になっているものです。

この中国の思想では、割り切れない奇数を「陽数」と呼び、縁起のよい数字と考えられています。そこから、陽数が重なる日を

1月1日:人日(じんじつ)の節句
3月3日:上巳(じょうし)の節句
5月5日:端午(たんご)の節句
7月7日:七夕(しちせき)の節句
9月9日:重陽(ちょうよう)の節句

として、それらの日に節句行事を行うようになったのです。

この中国の思想や風習が後に日本に伝わり、四季における変わり目・節目と重なり、日本独特の五節句文化として長い歴史の中で発展し、定着していきます。

関連記事:「5月の端午の節句は「陰陽五行説」の五節句に由来します」

関連記事:「「端午の節句」の意味は?古代中国に由来するの?」

中国に由来する「端午の節句」が日本に伝わったのは奈良・平安時代

神社

古代中国に由来する「端午の節句」を含む五節句は奈良時代に日本に伝わり、次第に日本独特の文化になっていきます。
五節句の時期は日本でちょうど季節の変わり目にあたったので、体調を崩しやすいその時期を無事に通過出来るように厄祓いをし、神様に供物を捧げてお祈りをする五節句文化に発展しました。

もともと「端午」とは月の最初の午の日のことでしたが、その音が5につながることから、後に5月5日にお祝いするようになったと言われます。
この5月5日は旧暦で考えると、ちょうど梅雨の時期に当たります。ですから、このジメジメして病気になりやすい時期を無事に乗り越せるように、中国でも「邪気祓い」に使われていた「菖蒲(しょうぶ)」を「端午の節句」に飾るようになりました。

強い独特の匂いを持ち刃先のとがった菖蒲は、昔から日本でも「厄祓い」のために使われていたのですが、奈良・平安時代の宮中で軒先に菖蒲を下げる「軒菖蒲飾り」や「菖蒲酒」、「菖蒲湯」などの風習が生まれていきます。

武家が台頭する鎌倉・室町時代の武士達は、菖蒲を刀に見立てて「端午の節句」に飾るようになります。
一方、その時代の武将は、戦からの無事な帰還への感謝や一族・領民の安寧を祈る思いを込めて、神社に鎧・兜を奉納するようになります。
こういったしきたりが、現在の端午の節句に飾る鎧飾りや兜飾りに由来しています。
鎧や兜を戦いの道具と受け取る考えがありますが、武将にとっては自身を護る大切な道具であり、シンボルとしての精神的な意味がある大切な宝物でした。
現在は鎧兜が”身体を守る”ものという意味が重視され、交通事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いも込めて飾ります。

東玉では、このような由来をもつ「端午の節句」の五月人形を豊富に取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。

東玉の「五月人形」はこちらから。

  • ケース入り 鎧飾り「5号 特選大鎧」:緑裾濃の威が生命力を感じさせる鎧です。ケースはお洒落な八角形になっています。バックの山水の蒔絵が豪華さとともに落ち着きを演出しています。

商品詳細

ケース入り鎧飾り「5号 特選大鎧」

ケース入り鎧飾り「5号 特選大鎧」

100,000円(税込)

幅51×奥行37×高さ61cm

関連記事:「端午の節句の由来とは?五月人形を飾る意味やマナーを解説!」

関連記事:「年に一度の菖蒲湯(しょうぶゆ)は古代中国の邪気祓い!」

関連記事:「菖蒲湯は心と体を清めるこどもの日の邪気祓い!」

現代にも続く男の子お祝いとしての風習は、江戸時代の武家社会に由来します

端午の節句

武家社会に由来する「鎧兜飾り」

江戸時代に入り、厄除けの由来をもつ「菖蒲」が、武を貴ぶ意味の「尚武(しょうぶ)」と同じ音であることから、武家社会では「端午の節句」を「菖蒲(尚武)の節句」と呼び、盛大にお祝いするようになりました。

菖蒲の葉の形が「刀」に似ていることもあり武士にとっての大切な日と捉え、鎧・兜を飾って祝う風習も生まれます。

そして「端午の節句」には、一族の跡継ぎとなる男の子の誕生を知らせるため家の外に「幟旗(のぼりばた)」や「吹き流し」を立て、屋内には男の子のお守りとしての鎧兜を飾り、その子の無事な成長や戦での活躍などの願いを込めてお祝いをする節句行事に発展したのです。

東玉では端午の節句のお祝いにふさわしい鎧兜飾りのなかでも、「木目込」の技法を用いた鎧兜飾りをおすすめしております。
ぜひこちらからご覧ください。

  • 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象の兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せ収納時もコンパクト。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。

商品詳細

木目込兜飾り 奏 「天音」

木目込兜飾り 奏 「天音」

92,400円(税込)

幅28×奥行28×高さ32cm

  • 木目込兜飾り 奏 「音音」:白と金、銀を基調にしたお飾りです。吹き返し、後ろのシコロの部分には、見る角度によって光方が変わる青色、緑色のホログラムを織り込んだ布地を使用しております。可愛らしさの中に気品が感じられる兜であります。

商品詳細

木目込兜飾り 奏 「音音」

木目込兜飾り 奏 「音音」

92,400円(税込)

幅28×奥行28×高さ32cm

  • 木目込鎧飾り 風 「白風」:布地はすべて正絹を使用し、「沢瀉(おもだか)」の模様と胸元(弦走り)部分に施された手金彩菖蒲柄がコンパクトながら豪華さを際立てています。鍬形は彫付き木製、本金箔貼りで仕上げられています。これまでの金具仕上げの五月飾りにはない重厚な趣が感じられます。

商品詳細

木目込鎧飾り 風 「白風」

木目込鎧飾り 風 「白風」

140,800円(税込)

幅39×奥行23×高さ36cm

  • 木目込鎧飾り 風 「碧風」:衣裳は紺碧な青空をイメージしたさわやかな碧色で天然染料で染められた「草木染め」です。木目込み部分には金糸を木目込むなど匠の技が各所に使われています。大変コンパクトでリビングや玄関にもぴったりお飾りいただけると思います。「組子細工」の美しさを際立たせる連続した繊細な紋様は圧巻です。

商品詳細

木目込鎧飾り 風 「碧風」

木目込鎧飾り 風 「碧風」

148,500円(税込)

幅39×奥行23×高さ36cm

関連記事:「菖蒲湯は心と体を清めるこどもの日の邪気祓い!」

関連記事:「五月の節句「端午の節句」は男の子を鎧兜や菖蒲湯で守る意味があります」

江戸の庶民の願いに由来する「鯉のぼり」

しかし江戸時代の町民にとって菖蒲は身近でも、武士のものであった鎧兜や幟(のぼり)には縁がありませんでした。
ですから、まず幟の代わりに「鯉のぼり」を作って揚げる風習が生まれました。

鯉という魚は清流はもちろん、池や泥の中でも生息出来るほど生命力の強い魚です。
ですから、「子供がどんな環境でも強く元気でいられますように」という願いを込めたのでしょう。鯉のぼりの一番上に飾られる吹き流しには黒(北)・白(西)・赤(南)・青(東)・黄(大地)の色が使われており、その五色の吹き流しが五行(ごぎょう)といわれる東西南北の神と大地の神を表しています。その神様に連れられて無事に滝を昇り龍となる。そのための吹き流しだといわれています。船の出航の際、五色のテープを投げてお別れを惜しむ光景を見たことがあるかもしれませんが、これは水の神である龍が暴れないように願う儀式なのです。

更に中国故事の「鯉が急流をさかのぼって竜門という滝を登ると、竜になって天に登る」という「登竜門伝説」から、鯉は立身出世の象徴とされています。
ですから武家社会の幟のように、跡継ぎの男の子が生まれると屋根より高く鯉のぼりを泳がせて世間にその誕生をアピールし、子供が鯉のように元気に育ち、立身出世する様に願ったのです。

関連記事:「「五月人形」と「鯉のぼり」実は由来が別なんです!」

関連記事:「鯉のぼりの由来や意味は? 端午の節句とともに武家と庶民文化に生まれた日本独自の文化」

鎧飾り:5号 羅漢

  • 鎧飾り「5号 羅漢」:コンパクトな鎧セットながら、フォルムの綺麗さと雄々しさを感じさせます。威し方は褄取威で、片側の端を斜めに色をかえいます。鍬形は本金鍍金仕様で、さらに金の屏風により鎧を目立たせています。

商品詳細

鎧飾り「5号 羅漢」

鎧飾り「5号 羅漢」

249,700円(税込)

幅65×奥行40×高さ52cm

  • 草木染 鎧飾り「5号 極翔」:草木染で染めた紫のグラデーションが美しい鎧飾り。袖や佩盾(はいたて)の裂地には龍村美術織物『五葉華文』をつかい、優美で格調高い仕上がりとなっております。屏風の両袖に入った藍染の青海波柄は無限に広がる穏やかな波のように過ごせるようにとの願いが込められております。

商品詳細

草木染 鎧飾り「5号 極翔」

草木染 鎧飾り「5号 極翔」

300,300円(税込)

幅60×奥行40×高さ55cm

  • 草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」:こちらは「草木染」のもつ風合いが美しい鎧飾りです。従来の草木染鎧というのは、草木で染めた糸で鎧を威して(編んで)作っていました。しかし、武蔵雅峰(むさし がほう)がつくる草木染鎧は、威した後から草木で染め上げます。そうすることによって、威した一段の中でのグラデーションが生まれ、大袖などにも斜めにグラデーションを付けることが可能となるのです。さらに布地は龍村美術織物を使用し、かつてない味わいの鎧飾りが出来上がりました。

商品詳細

草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」

草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」

385,000円(税込)

幅70×奥行56×高さ75cm

現在では跡取りの長男だけでなく、「端午の節句」にはすべての男の子のお祝いをします。
生まれた赤ちゃんがはじめて迎える初節句だけでなく、毎年の「端午の日」には五月人形を飾ったり、鯉のぼりを揚げたりして男の子の健やかな成長を喜び、今後の無事な成長を願ってください。

「端午の節句」の由来はとても奥深いものです。
ただ単に「こどもの日」として過ごすのでは無く、日本の美しい精神文化を家族で話し合い、後生にぜひ伝えていきたいものですね。

東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら
東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら東玉の五月人形を詳しく見る:五月人形TOPはこちら
五月人形カタログバナー

ページトップへ