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「御殿飾り」は京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模しています

2023年10月20日

雛飾り

「御殿飾り」は京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模しています

ひな人形には、いわゆる段飾りや平飾りを始め、立雛飾りや収納飾りなど様々な種類があります。時代をさかのぼると今では博物館や資料館などでしか見られなくなった雛飾りも数多く存在します。その中から、明治から大正時代にかけて京都や大阪で多く飾られていた御殿飾りについてご紹介します。

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7段飾りの上をゆく豪華な「御殿飾り」とは?

御殿飾りとは、京都御所や紫宸殿を模した御殿の中に天皇皇后を模したお人形を入れて飾るお雛さまのことです。豪華なお道具や十五人を飾る段飾りが関東で流行ったのに対して、京都御所の生活を華やかに再現した飾りが関西では流行りました。

では紫宸殿とはどういうところなのでしょうか。紫宸殿は内裏の正殿であり、天皇元服や立太子礼、譲国の儀などの儀式が行われ、即位礼の舞台でもありました。天皇が普段居住する清涼殿に対し、紫宸殿は公的な行事に使用されていたそうです。現在のおひなさまに桜と橘(タチバナ)が飾られていることが多いのは京都御所内の紫宸殿に植栽されていることが元になっております。また北の方向を背にして南に向いた紫宸殿で朝日が昇る東側に天皇が座られたことが京都で作られた雛人形のお殿さまとお姫さまの座る左右の位置にも受け継がれております。

歴史から見る「御殿飾り」の成り立ち

江戸時代、京都を中心に関西地方では紫宸殿を模した雛御殿が飾られていましたが、江戸では畏れ多いとして飾ることが遠慮されるものだったそうです。

江戸時代後期になると高価な雛道具が競って作られていましたが、日本橋の十軒店(じっけんだな)に店を開いていた江戸一番の職人である初代原舟月(はら しゅうげつ)が捕えられ、江戸から追放された罪状の一つが、紫宸殿を模した御殿が不敬にあたるというものだったそうです。それ以来江戸では紫宸殿型の御殿は見られないようになりました。

明治・大正時代までは京都を中心に関西地方で一般的だった御殿飾りですが、昭和30年代後半に入るとほとんど見られなくなりました。複雑で組立が大変であること、収納が不便であることそして時代により商品が画一化されたことなども御殿飾りが見られなくなった大きな要因となりました。そのため昭和40年代になると関東で流行っていた段飾りが全国で主流となり、現代に至っています。

現代にも「御殿飾り」はあるのでしょうか?

今ではほとんど見ることのない御殿飾りですが、大切に保管していらっしゃるご家庭や地域によっては代々御殿飾りが伝わっているところもあります。博物館などにも飾っているところもありますので、実際にご覧になり現代のひな人形と比較してみるのも楽しいと思います。

また、江戸後期・明治・大正・昭和と時代によって代表的な御殿飾りも変わっていきます。その時代の人々の価値観や生活感などを対比しながらご覧になるのもおもしろいと思います。
各地で開催されている”ひなまつり”等でも、旧家のお雛様や”ひなまつり”に関わるお人形等が飾られているところもありますので、ご近所の”ひなまつり”を、お子様とご一緒にいってみるのも、楽しいかもしれません。
現在の雛人形は親王飾り・三段飾りが主流となっています。
デザインもモダンなタイプが増えています。
一部をご紹介します。

  • 優雅 親王飾り「Maria-Jyu・凜花」:ミントとピンクのお揃いの刺繍衣裳を身に纏った二人が幸せそうに並ぶお雛さまです。

商品詳細

  • 収納飾り「おおせ」:木目の収納箱と屏風に貼り合わせた和紙は品良く、台の後ろ部分にはLED付でいっそうお人形ろ引き立て、リビングにぴったりのお雛さまです。

商品詳細

収納飾り「おおせ」

収納飾り「おおせ」

148,500円(税込)

幅47×奥行33×高さ52cm

  • 東之華 親王飾り「桜尽くし」:色違いの桜柄金襴と、純白の襲(かさね)の裏地に垣間見える金・銀の色合わせです。東之華のセンスが随所にひかるお雛さまです。

商品詳細

東之華 親王飾り「桜尽くし」

東之華 親王飾り「桜尽くし」

275,000円(税込)

幅75×奥行40×高さ38cm

  • 木目込人形 ゆかり 収納飾り「遊姫・収納」:かわいらしいお顔と衣裳が特徴のコンパクト収納飾りです。洋間にもピッタリな飾り台の中に、人形・付属品が全て機能的に収納頂けます。

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  • 木目込人形 ゆかり 収納飾り「遊燕」:晴れの日を祝う家族の風景をモチーフにした「遊彩シリーズ」。生まれてきたばかりの赤ちゃんを抱っこしているお殿さまの姿は、まるで「育メン」。

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