親子で楽しく作れる!可愛いつるし雛
つるし雛という飾りをご存知ですか?
つるし雛とは花やうさぎなどの動物、本や座布団などの身近なものを古布やちりめんの布などで作り、それを紐で繋ぎ吊るしたお飾りで、通称では吊るし飾りともよばれす。
江戸時代の頃、女の子が生まれると着物を縫う際に出た端切れなどで、座布団は早く上手にお座りが出来ますようにですとか、うさぎの赤い目は魔除けになるなど、お母さんやおばあさん、そしてご親戚やご近所の方たちが、生まれてきたお子様の健康や成長を願いながら、ひとつひとつに思いを込めて縫い上げたり、つまみ細工をしたりして作り、ひな祭り(桃の節句)のお祝いとして、飾ったことがはじまりとされています。
全国では静岡県の「雛のつるし飾り」、福岡県の「さげもん」、山形県の「傘福」は「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれ、歴史的な背景や文献等が残るゆかりの地となっております。
作ってみたいけどお裁縫は得意ではないし難しそう…という方も多いと思います。
針や糸を使わず、小さいお子さんと一緒に作れるものからはじめてみてはいかがでしょうか?
つるし雛の作り方の手順
つるし雛のひとつひとつの飾りには、赤ちゃんが健やかに成長するようそれぞれに願いが込められています。
海老(不老長寿)/犬張子(安産)/手鞠(家族の幸せ・人の輪)/鶴亀(長寿)/本(学業上達)/さる・去るボボ(魔除、厄が去る)/三角(無病)/うさぎ(魔除)/巾着(お金に不自由しないように)/這い子(健やかな成長)/桃(長寿)/ぽっくり(早く歩けるように)/三番叟(五穀豊穣)
など、たくさんの願いをつるします。
今回は、はまぐりを使った貝雛の作り方を紹介します。
はまぐりは、対になる殻がぴたりと重なることから「夫婦円満」をあらわす縁起物とされています。ひな祭りでも「良縁を招く」ということでお吸い物などにして食します。ひな祭りには欠かすことの出来ないアイテムの一つです。
今回は、そんなはまぐりの貝殻を使って、つるし飾りにも使える貝雛を作ってみましょう。
- 【材料】
○はまぐりの貝殻 2セット
(綺麗に洗って干したもの。沢山作るときは対が分からなくなってしまわないように注意。)
○ちりめん(和紙でも可)
・白(顔用)
・黒(髪用)
・襟用
・着物用
○紐
○木工用ボンド
ボンドを使用するときに目打ちや爪楊枝を使うと便利です
- 【作り方】
1.片方の上部に顔になる白布を貼る。
2.その上に髪になる黒布を貼る。
3.襟や着物の直線に出る一辺を5mmほど折り、ボンドで止める。
4.襟をつける。
着物を着せるように向かって左から貼り、右が上になるようにする。
5.着物を着せる。端は内側に折り込む。
先ほどと同様に向かって左から貼り、右が上になるようにする。
折り込みにくいときは切り込みをいれてあげましょう
6.もう片方の貝は着物用の布で覆うようにし内側にボンドをつけて止める。
7.2つの貝の縁にボンドをつけ、赤紐の玉結びにした部分を中に置き、貝同士を貼り合わせる。
お子さんが難しいと言った場合は「ここにボンドをつけて」などとお願いするのもよいですね。
つるし雛で使うおすすめの素材
いざ作ってみようと思っても、あれもこれも買わないといけないとなるとせっかくの意欲がなくなってしまいますよね。
ですからはじめは身近で手に入るものからはじめてみてもよいでしょう。
例えば
フェルト、ちりめん、綿、貝殻、トイレットペーパーの芯、ビーズ、折り紙、段ボール、爪楊枝、ストロー、竹串、手芸用ボンド、100円均一で購入した笊、のれんの棒、
など・・・
お家であるものでも色々と代用できたり、リメイクすることも可能なので、まずはお手軽にお家であるものから作り始めてはみませんか?
つるし雛は見本がないと上手く作るのは難しい?
簡単なものに慣れてきたので本格的なつるし雛にも挑戦してみましょう!
そう思って本やインターネットなどを参考にしてみても、なかなか上手くいかない…手順の解説をみてもそこまでの過程を理解出来ないということはよくあります。
和雑貨屋さんや人形屋さんで完成されたものを見本としてみてみると理解が深まるかもしれませんね。
またカルチャーセンターや市のイベント、お人形屋さんなどでも講習会を行っているところがあるので思い切って参加してみるのもよいでしょう。
東玉でも講習会を行っています。通年や毎月講習料を払うのではなく、作りたいものがあるときやの参加で可能です。
手芸の経験があまりない方でも丁寧に教えていますますので気軽にご参加ください。
また、初心者向けには、キットとしての販売も通販やDIYのお店などでも取り扱っています。
気になる方はぜひ一度お問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?
人形店での購入もおすすめです
最後に、つるし雛の手作りがおすすめとはいえ、中には作れるか不安だったり、時間がなかったり、どうせならプロのクオリティのものが欲しいという方もいらっしゃいますよね。
そういった場合は、やはりお店での購入がおすすめです!
やはりプロが製作しているものは綺麗でクオリティも高いですし、安心ですしね。
東玉では雛人形の他にも、つるし雛の飾りも多数お取り扱いしているので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
- 東玉のつるし飾り 極小うさぎつるし ゆり:コンパクトサイズでお飾りする場所を選びません。とてもかわいいので雛人形の横にも合います
商品詳細
- ひなつるし飾り「ほのか7連」:お子様の健やかなご成長を願うつるし飾り。それぞれの細工には縁起の良い意味が込められています。 高さ72cmの飾り台に、豪華な七連(丸輪に七筋のつるし飾り)で飾り、全体の色調は落ち着いた伝統色でまとめた 昨年度人No1のつるし飾りセットです。
商品詳細
- ひなつるし飾り「ミニうさぎっ子 白」:お子様の健やかなご成長を願うつるし飾り。それぞれの細工には縁起の良い意味が込められています。縁起の良いうさぎが中心のお飾りです。
商品詳細
あなたもつるし雛の手づくりにチャレンジ!
吊るし飾りは、心のこもった100%ハンドメイド。つるし飾りは元々ちりめんの着物を解いた生地を使って作られることが多く現在もちりめん細工が主流となっています。昔は赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願いながら、お母さん、おばあちゃん、親戚のおばさんや近所の方達が集まって高価なものではありませんが心を込めて小物を手作りしていました。もともと身近なもので作ったことがはじまりですので、こう作らなくてはいけないという決まりはありません。画用紙などに菱餅や桜の花、うさぎなどの絵をかいて切り抜き、それぞれを糸でつなぎ、壁や天井から吊り下げてつるし飾りのオーナメントをお子様と一緒に手作りすると、楽しく思い出に残るひな祭りを過ごせることでしょう。
ひな祭りのお祝いから生まれたつるし雛ですが、今は季節のインテリアとして飾られる方も多くいらっしゃいます。ひな祭りはもちろんですが、七夕やハロウィン、クリスマスにお正月と季節ごとに作ってみるのも素敵ですね。現在は、通販などでも各種のキットとしても取り寄せが可能です。