ひな祭りの飾り付けは雛壇を中心に、お花やお衣装、お部屋の飾り付けも
ひな祭りが近づき、何をどうしようというとき、まずは雛壇の置き場所を決めましょう。
その雛壇を囲むように、春のお花やそのほかの脇役たちを加えていけば、にぎやかなお祝いの空間が生まれます。
ご家族みんなでお祝いの記念写真を撮った時にどうフォトジェニックに見えるか等も考えながら素敵に飾りましょう。
また、主役となる女の子のお衣装のヒントもこのあとご紹介します。
ひな祭りのメインはやっぱり雛壇!飾り付けは楽しく正しく
我が家に初めてやってきた雛人形。
または毎年飾るけれど詳しくわからなくてなんとなく飾ってしまっている雛人形。
大切な雛人形ですから飾り付けは楽しくそして正しくしたいものです。
もし、お子さんがすでに雛人形を飾れる年齢になっていたら、ママやおばあちゃまはぜひお子さんを誘って一緒に雛人形を飾ってあげてください。
もちろん弟くんやパパやおじいちゃまも飾り付けに参加してください。
親王飾り(二人飾り)や段飾りでもそれぞれ飾り方の違いがある場合があります。同梱されている飾り方のしおりを参考にし、一般的な飾り方を知ったうえで“我が家だけの飾り方”をするのも楽しい記憶として刻まれるかもしれませんね。
ご家族みんなで一緒に雛人形を飾るという体験がご家族の大切な思い出となっていくことでしょう。
- 三段飾り「彩花」:お殿さまとお姫さまには段織りの衣裳を使用し、高級感あるつくりになっております。格子をアクセントとした屏風と段の桜の模様は刺繍仕立てです。三人官女や重箱、牛車、お駕籠まで揃ったにぎやかで豪華な三段飾りです。
- 三段飾り「紫香」:三段飾り・東玉総本店人気No.1セット『紫香』。側板を組み換えることにより一段でも、二段でも、三段でもお飾りいただける、東玉オリジナル「一、二の三段」です。お殿さま、お姫さまには段織りの衣裳を使用し、高級感あるつくりになっております。屏風と段の、桜の模様は駿河蒔絵で描かれております。
東玉の多人数飾りはこちら「多人数飾り」
まずは箱の中にある飾り方・しまい方・取扱説明書のしおりを開いてみましょう。
たいへんだなと思う飾り付けも、このしおりが助けてくれます。
それでももしご不明点がありましたら
「【見ながら飾れる】お雛様の飾り方の手順 と気をつけるべきポイント」をご参照ください。
ひな祭りは「桃の節句」。桃の花や季節のお花で華やかに
サトウハチロー氏の「うれしいひなまつり」では「おはなをあげましょもものはな」
と歌われるように、ひな祭りを代表する花は桃の花とされます。
桃には魔よけや厄除けの力があるといわれています。女の子の健やかな成長の妨げとなるようなものは寄せ付けない力を桃の花に求めたのでしょう。
また桃の種は昔から漢方薬としても用いられました。昔から桃仁(桃の堅い核の中にある種)は婦人薬の材料にもなっており、現在も、桃仁を使った桃核承気湯という漢方薬は、血流をよくする薬として女性向けの漢方薬として知られています。
また、古来中国では、桃を百歳(ももとせ)と関連付けて長寿の効能を期待し、お酒に桃の花を浮かべて飲むということもありました。
これを桃花酒と呼びます。とくに女の人には、とてもよいお酒で体があたたまり、おなかの調子をよくすると言われています。
「桃の節句」に桃の花はつきもの。しかし、ひな祭りをお祝いする春は、花の季節。
ちょうど菜の花も咲く季節でもあり、桃の花と菜の花をあわせて活けるのも素敵です。
せっかく女の子に生まれたのですから、美しいもの、可愛いものを愛でる心を育むためにも、身近に咲いている春のお花を飾ってあげてはいかがでしょうか。
また、花にまつわるお話としてもうひとつ。雛人形によっては左近の桜と右近の橘がセットされていることもあります。
これは雛人形のモデルとなる京都御所紫宸殿の東に桜が、西に橘が植えられていることに由来します。
南面するおひなさまから見ると東に(つまり左に)桜、西に(つまり右に)橘と並ぶので、覚えておくと、飾るときに迷うことがなく便利です。
お部屋もおしゃれに飾り付けて「ひな祭り」らしさを演出
日本の伝統行事・ひな祭りの楽しみは雛人形を飾ることだけにとどまりません。
子供の大好きなイベントお誕生日会やクリスマスのように、デコレーションをしてお部屋もひな祭り色に染めてあげましょう。
そんなとき、ひな祭りを盛り上げてくれるアイテムをご紹介します。
ひな壇の右側にあるのはお名前旗(名入れ幟とも呼びます)。これがあることで女の子が大きくなったとき「私だけのお雛様」という特別感を与えてくれます。
二十年程前までは名前入りの木札が主流でしたが、現在ではこちらのお名前旗が大人気となっています。
刺繍や金彩でお名前の入るものとなります。
- ひな名前旗刺繍K:生年月日と名前の入る刺繍入りの名前旗です。前に付いている花飾りは取り外し可能で、かんざしとしても使用できます。
- ひな名前旗刺繍C:生年月日と名前の入る刺繍入りの名前旗です。うさぎと鞠の刺繍が可愛さを演出しています。
- ひな名前旗刺繍D:生年月日と名前の入る刺繍入りの名前旗です。うさぎと鞠の刺繍が可愛さを演出しています。
お名前旗は刺繍加工したうえでお届けまでに日数がかかる(10日~14日間ほど)ものが多いので、お雛様購入と同時くらいの早めのご注文をおすすめします。
東玉の名前旗はこちら「ひな名前旗」
お雛さまの脇にお人形を吊るす風習として江戸時代から伝わる習わしで、おばあちゃんやお母さんが子供の幸せ、成長を祈り縫い上げられた日本古来の伝統文化になります。
そして段の脇、雛人形の向かって左側に飾ってあるのがつるし飾り。
たくさんの手縫いされた種類がつながれて、輪状に仕上げられています。なかにはうさぎなど、同種類だけで作られた可愛いつるし飾りもあります。
このちりめん細工のひとつひとつにも意味があります。例えばフクロウは「苦労をしない」ように。草履は「足が丈夫になる」ように。
赤い目のウサギは「神様のつかい。邪気を払う。」。猿は「病が去る・難が去る」ように。
桃の実は「邪を除ける力。延命長寿。」。巾着は「お金の不自由をしない」ように。
羽子板は「厄を飛ばす」ように。枕は「寝る子は育つ。」他にもたくさんの題材があります。
伊豆の稲取では、昔から、赤ちゃんができたことがわかると、おばあちゃんが手縫いでちりめん細工を縫い始めてその子の初節句までにつるし飾りを完成させていました。
近年この風習が広まり、完成したつるし飾りが商品として多く販売されています。
飾ったつるし飾りのひとつひとつの意味を調べていくのも、楽しみのひとつですね。
- ひなつるし飾り「ほのか7連」:つるし飾りの伝統を意識した落ち着いた色調。人気のトラディショナルタイプです。高さ72cmの黒塗り飾り台はネジを使わずに、簡単に飾付が出来ます。それぞれの縮緬細工ひとつひとつに、お嬢様の健やかなご成長に因む、縁起の良い意味が込められています。
商品詳細
- 東玉のつるし飾り ミニうさぎっ子 白:コンパクトサイズでお飾りする場所を選びません。とてもかわいいので雛人形の横にも合います
商品詳細
東玉のつるし飾りはこちら「つるし飾り」
ひな祭りの主役は女の子!衣装もかわいく飾り付け
さていろいろなご紹介をしましたが、ひな祭りの主役はなんといってもご本人の女の子!
お祝いの日は、衣装もかわいく着せてあげましょう。
ひな祭りのお祝いの席で着せてあげる衣装に「被布着(ひふぎ)」があります。お洋服の上から着られるものとなっています。
こちらは雛人形を購入したときにサービスでついてくることもありますが、雛人形の取扱店で購入も可能です。
その多くは簡易式の飾り台もついているので、当日のお祝いまでは雛人形の隣に飾るのもいいでしょう。お子様と雛人形をメインに家族写真を毎年同じ構図で撮り重ねると、年々成長する姿が実感できて大きくなったお子様にとっては家族の愛情と感謝の気持ちに満たされ、思いやりのある大人になる事でしょう。
年に一度のひな祭り。主役は女の子であるのはもちろんですが、ご家族みんなで女の子のご成長を喜べるひな祭りになりますように。