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東玉変わり雛(2015年度・作品発表)
本年の変わり雛5点は次の通りです。
※岩槻総本店3Fにて展示中。(~3月3日まで)
1位 「感動をありがとう 桜の戦士雛」
【解説】
9月18日(金)よりイングランドで開催されたラグビーW杯で日本代表は初となるグループリーグ3勝という歴史的快挙を達成。初戦では優勝候補の南アフリカに大金星を挙げ、日本国内のみならず世界中を驚かせました。決勝トーナメント進出は果たせなかったものの、その活躍は日本中を感動の渦に巻き込み、代表選手の帰国後は、チーム練習やイベント出演の模様などが連日多くのマスコミに取り上げられました。先日開幕したトップリーグは前売りチケットが完売し、多くの方がスタジアムに足を運ぶなどラグビーへの注目が高まっています。(*大会の開催日は現地時間です。)
【制作の意図として】
ラグビー日本代表を率いたキャプテンのリーチ・マイケル選手と五郎丸選手を人形にしました。五郎丸選手は話題になったキック前の独特なポーズで、これからキックをしようとしています。背景にはラグビーW杯のスタジアムを描き、大いに沸いたラグビーW杯の様子を表現しました。
2位 「祝ノーベル賞 日本の科学雛」
【解説】
今年は日本人から二人のノーベル賞受賞者が誕生しました。ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長は、宇宙の謎を解明するカギを握っている素粒子・ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動を発見しました。また、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授は、感染者の2割が失明するといわれるオンコセルカ症などの画期的な治療薬・イベルメクチンを開発しました。
【制作の意図として】
人形には梶田隆章氏と大村智氏を製作しました。梶田氏は宇宙に向かってニュートリノが降り注ぐのを眺めている様子を、大村氏はゴルフ場で土を採取している様子を表現しています。背景には大村氏が治療薬の開発に繋がる微生物を発見した静岡県伊東市のゴルフ場を描きました。
3位 「芥川賞受賞 お笑い芸人快挙雛」
【解説】
お笑い芸人としては初となる快挙を成し遂げたピース・又吉直樹さん。第153回芥川龍之介賞を受賞た又吉さんの処女小説「火花」は、純文学作品としては過去10年において最速で200万部を突破し、掲載誌は初の増印もされました。また、受賞の記者会見では多くのマスコミが出席し、連日その偉業が取り上げられました。これまでの芸能活動のみならず作家としての活動や次回作に注目と期待が寄せられます。
【制作の意図として】
人形はピース・又吉直樹さんと芥川龍之介の2名です。又吉さんは雑誌に掲載された作品で『芥川龍之介の「或る阿呆の一生」は自身の創作に深い影響を与えた』と紹介しています。背景には芥川龍之介の投影とされる主人公が登場する小説「河童」になぞらえ河童と、小説「火花」の表紙に描かれたイラストを製作しました。また、背景は全て切り絵でできています。
4位 「夢を乗せて開業 北陸新幹線雛」
【解説】
3月14日(土)に開業した北陸新幹線は東京―金沢間、約450kmを約2時間半で結びます。開通後、半年で乗車人数は約482万人を突破。テレビ小説「まれ」の舞台になった石川県輪島市や、富山県の温泉地としても知られる黒部市宇奈月温泉などの観光地に、国内のみならず国外からも多くの観光客が新幹線を利用し、地元を賑わしています。
【制作の意図として】
人形にはテレビ小説「まれ」の主人公・希(まれ)のパティシエ姿を製作しました。また、北陸新幹線も制作し、背景は描かれた希(まれ)の地元でもある石川県能登の海辺を走っている様子を表現しました。
5位 「美しい演技で世界一 復活雛」
【解説】
10月23日(金)英国で開催された体操の世界選手権で日本男子が団体で悲願の優勝を成し遂げました。日本男子の団体世界一は、2004年のアテネ五輪以来で、世界選手権では1978年フランス・ストラスブール大会以来37年ぶり。また、これまで休養により競技から離れていた浅田真央選手が10月3日(土)のフィギュアスケート・ジャパンオープンに出場し、2014年3月の世界選手権女子フリー以来となる競技の舞台に戻ってきました。さらにグランプリシリーズ第3戦では中国大会を制しています。日本のお家芸とも言われた体操男子と、元世界女王・浅田真央選手が復活を果たしました。
(*大会の開催日は現地時間です。)
【制作の意図として】
人形は体操の内村航平選手とフィギュアスケートの浅田真央選手です。内村選手は個人総合6連覇が決まった瞬間に指で「6」と表したしぐさを、浅田選手はトリプルアクセルを演技している場面を製作しました。背景には体操マットとスケートリンクを描き、競技会場にいるような雰囲気を表現しました。