【五月人形】鎧飾りが人気の秘密
四月に入り桜も見頃をむかえ、お客様の五月人形選びもいよいよ本格的となっております。
本日は鎧飾りをご紹介させていただきます。
五月節句飾りの本来の意味は、「魔除け」として飾り、生まれて間もないお子さまを守る事が目的です。
東洋でも西洋でも、尖って光って恐いものが魔除けの力が強いとされています。銀の刀やヒイラギの葉、鬼瓦やシーサーなどがその例です。
そのため五月人形の鎧や兜はあえて尖った造形と光る金具を使い、恐がられても鎧飾りの面ぽうは、ひげの生えた恐い顔をしています。
恐い顔の五月人形の代表格といえば鍾馗が有名です。飾った部屋に子どもが寄り付かなくなるといわれるほどとても恐い顔をしています。
五月人形選びの際、鎧は恐いから兜にするというお客様が多くいらっしゃいますが、旦那様は本心では鎧飾りを欲しがっている方は多いようです。全身魔除けという意味も含めて鎧飾りはおすすめです。
只今、鎧飾りは東玉岩槻総本店4階にて展示中です。コンパクトな鎧飾りもご用意しています。ぜひご来店の際は、鎧飾りのフロアーにもお越しください。
一部ですが、東玉人気の鎧飾りをご紹介させていただきます。
- 木目込鎧飾り 風 「白風Ⅱ」:「鈴木國与志」による木目込の技法で制作された格調高い鎧飾り。布地はすべて正絹を使用し、「おもだか」の模様と胸元(弦走り)部分に施された手金彩菖蒲柄がコンパクトながら豪華さを際立てています。鍬形は彫付き木製、本金箔貼りで仕上げられています。これまでの、金具仕上げの五月飾りにはない趣が感じられます。
- 木目込鎧飾り 風 「碧風Ⅱ」:木目込人形作家の鈴木國与志による繊細な鎧飾りができました。衣裳は紺碧な青空をイメ-ジしたさわやかな碧色で天然染料で染められた「草木染め」です。木目込み部分には金糸を木目込むなど匠の技が各所に使われています 大変コンパクトでご家族の集まるリビングの飾り棚や、ダイニングのカウンターにもぴったりお飾りいただけると思います。迫力のある鎧飾りをコンパクトに表現したモデル。「組子細工」の美しさを際立たせる、連続した繊細な紋様は圧巻です。間口には余白を持たせることで戦国時代の武者姿が放つ力強さを引き立てました。甲冑が華やかだった時代の 優美な兜(かぶと)をモダンに表現した、本格的でおしゃれな鎧飾りです。
- ケース入り 鎧飾り「5号 金鎧」:ケースは六角形で金バックがより鎧を引き立たせます。兜には、龍頭が付いており、龍は全ての運気が上昇する意味合いがあります。赤縅の鎧が力強さを感じさせます。
- 草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」:こちらは「草木染」のもつ風合いが美しい鎧飾りです。従来の草木染鎧というのは、草木で染めた糸で鎧を威して(編んで)作っていました。しかし、武蔵雅峰(むさし がほう)がつくる草木染鎧は、威した後から草木で染め上げます。そうすることによって、威した一段の中でのグラデーションが生まれ、大袖などにも斜めにグラデーションを付けることが可能となるのです。さらに布地は龍村美術織物を使用し、かつてない味わいの鎧飾りが出来上がりました。
- 鎧飾り「5号 羅漢」:コンパクトな鎧セットながら、フォルムの綺麗さと雄々しさを感じさせます。威し方は褄取威で、片側の端を斜めに色をかえいます。鍬形は本金鍍金仕様で、さらに金の屏風により鎧を目立たせています。
- 鎧飾り「12号 神将II」:兜部分は重ね鉢仕様で、吹返し部分には革を使用しています。小札部分は通常よりも厚く作られていて重厚感があり、糸は正絹を使用しています。台は高床式でとても高級感があり、山水の絵に蒔絵を施しています。