正月事始め
皆様こんにちは。姫ひいなの舞台のご紹介の前に、お正月飾りについてご案内したいと思います。
昨日12月13日は正月事始めの日でした。この日はお正月の準備を始める日とされています。
すす払い・大掃除の準備、おせち料理やお雑煮の食材集め、門松やしめ縄飾り、慌てないように徐々にそろえるために、元旦から遡って半月も前から正月事始めになっていることから、新しい年を迎える心の準備がいかに大切に考えられていたかがわかるようです。
そして、赤ちゃんのお生まれになったご家庭の皆様、
男の子は破魔弓飾り、女の子は羽子板飾り、ご用意はもうお済みですか?
用意した方がいいとは知っていても、何のために…とは意外とご存じない方が多いのではないでしょうか。
破魔弓飾りにはどんな意味が込められているのか。東西南北の「魔」を「破」る「弓」、その名前の通りの意味が込められています。
破魔弓は平安時代に盛んになりましたが、平安時代の朝廷で、皇子が誕生したときに魔除けとして、弓矢を用いて鳴弦の儀式を行っていました。弓の弦を強く引き鳴らして大きな音を出し、魔を払う儀式です。 江戸時代には、武家や町人の間にまで、男子の初正月のお祝いに破魔弓を飾る習慣となり全国に広がりました。
では女の子のお祝いに飾る羽子板飾りにはどんな意味があるのでしょう。
羽子板は、益虫であるとんぼが子どもの病気の原因となる蚊を食べることから、とんぼに見立てた羽根を打つ羽つきとして広まりました。
その後、江戸時代なると、生まれた子どもが邪気をはね(羽根)のけ、豊かに健やかに成長するようにという願いを、優雅で華麗な装飾を施した羽子板に託して飾られるようになりました。末広がりの形をした羽子板は縁起がよく、子どもの無事成長を願うばかりでなく、家内安全や商売繁盛のお守りの意味でも飾られます。
また、羽根の玉はムクロジという木の実で、ムクロジは『無患子』という漢字で描かれます。その漢字の通り、『「子」供が「患」わ「無」いように』という意味が込められています。
赤ちゃんが生まれた年のご家庭は、赤ちゃんの迎える初正月をご家族ご親戚そろってのお祝いをしたいところですが、2021年はご一族そろってのお正月は見送ろうという皆様も多いかと思います。まずは今年は破魔弓飾りも羽子板飾りをご用意・お飾りいただき、お祝いの楽しみはみんなが笑顔で集まれる日までとっておいてはいかがでしょうか。
今はコンパクトなサイズの破魔弓羽子板もたくさんあります。
さて、飾る日は大安や友引など、お日柄のいい日を選びたいものですが、12月13日の正月事始めの日を過ぎた今日以降は、ご用意でき次第、早めにお飾りすることをおすすめします。
人形の東玉総本店(岩槻)、姉妹店の人形のえいとく(岩槻)、ひなのいえ東玉(藤沢)では破魔弓羽子板飾りをまだまだ豊富にご用意して皆様のご来店をお待ちしています。気さくなスタッフがお迎えしますので、ご覧になるだけでも是非ご来店下さい。
今晩から各地に本格的な寒波がやってきます。
お正月の準備に邁進しながらも、皆様、風邪・コロナには十分気をつけて、元気に新年を迎えるために、あたたかくしてお過ごしください!