気持ちを贈り、人を繋ぐ。
皆様おはようございます。年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。
先日の、関越自動車道の大雪による立ち往生。ニュースで知り、あまりに長時間解消されないのでSNSを見たら、心温まるエピソードが、SNS上で話題になっていました。
ご存知のかたも多いと思います。新潟の製菓会社の部長さんが、立ち往生に巻き込まれた自社製品を運ぶトラックドライバーさんと連絡を取り合った際、立ち往生した車の多くが食べ物を口にできていない事実を知り、そのドライバーさんに積荷のお菓子を食べるよう言い、同じくまわりの車にもそのドライバーさんを通じていち早くお菓子を配ったという話です。
さすが雪の怖さを知る地元の製菓会社さん!そして中越地震で支援を受けた経験のある会社さんだからこその、災害時の素早い判断と決定、そして行動。立ち往生している車の運転手さんたちは、お腹ばかりか、どんなにか心を満たされたことと思います。
ソーシャルディスタンスが意識されるようになった今。ひとくくりにまとめられる集団や組織も、それは「個」の人間の集まりだということを改めて実感します。立ち往生の車一台一台はまさに「個」ですが、たとえ物理的距離があっても、個と個の隙間を埋めて繋ぐのはやはり、こういった思いやりであったり、感謝であったり、優しい気持ちであってほしいなと思います。
さて。2020年の岩槻総本店の営業は30日まで。今日から、お正月飾り(羽子板・破魔弓)をお求めにみえるお客様が駆け込みでご来店される数日となっています。
羽子板・破魔弓は、おじいちゃんおばあちゃん、またはお父さんお母さんが、赤ちゃんに贈るもの。「我が孫が、我が子が、病気をせず、健やかに成長しますように」。そんな気持ちや願いを代弁する飾りものとしての役割を担っています。
この年末年始は、ご親族一同でのお祝いを控えざるをえない事情もあるかと思います。2021年の今頃は、一同楽しく、願いに満ちたご親族の集まりがありますように、と願うばかりです。そしてそこに、気持ちを贈り、人を繋ぐ役割として、東玉の人形があったなら、私たちにとって幸せなことだなぁと思うのです。
今年のスタッフブログはこれで最後となります。まとまりのつかない内容を読んでくださり、ありがとうございます。
皆様の2021年が、満ち足りた年になりますように、心よりお祈り申し上げます。