Go to 「後の雛」キャンペーン
皆様こんにちは!
次第に本格的な秋が近づいてきました。
新型コロナの秋の観光シーズン、Go to キャンペーンに気持ちが乗らず出かけられないという方に「眠っているお雛さまを飾ろう」というご提案です。
3月3「上巳の節句」(雛まつり)
5月5日「端午の節句」(子どもの日)
このふたつは人形を飾るお節句として有名ですが、9月9日は「重陽の節句」。別名「菊の節句」とも呼ばれ、特に健康と長寿を願う節句となります。旧暦の9月9日は新暦の10月半ばにあたり、菊の美しい季節であることが別名の由来です。
菊は美しい観賞用としてだけではなく、人々の健康を守る薬草としても重宝されました。このことから重陽の節句に行われる風習は、「菊の着せ綿」や「菊酒」「菊湯」など、どれも健康に関係があり、興味深い内容です。
しかし、ここは人形の東玉のホームページ。重陽の節句の中でも雛人形にまつわる風習をご紹介したいと思います。
時代はさかのぼって江戸時代。庶民の間に「後の雛(のちのひな)」という風習が生まれます。これは、9月9日に雛人形を飾り、長寿への願いを込めるというものでした。当時は貴重な節句人形。1年間しまいっぱなしにせず、3月3日からちょうど半年後にあたるこの季節に、外に出して風を通し、人形を良い状態で長持ち(長寿に)させようという知恵も込められていました。
Go to キャンペーンに気持ちが乗らない皆様は、おひなさまを飾って、後の雛を楽しんでみてはいかがでしょうか。旧暦の9月9日まで(今年は10月25日まで)まだまだたっぷり楽しめます。
こちらの写真は、秋の色に染まり始めた南天の葉を雛人形と合わせて飾った様子。
こちらはお月見をイメージ。
どちらも東玉オフィシャルInstagramでもご覧いただけます。
飾り方次第で、秋のひなまつりを楽しめます。
しばらく何年も出していないというご家庭のお雛さまもこの機会にお飾りしてみてください。
雛人形はきっと、天袋で、納戸で、押し入れで、クロゼットの奥で、皆様に幸せを運ぶ機会をいつでも伺っているはずです。