雛人形をどこに飾ろう!?
前回、お店に行く前に、飾る場所やスペースを測っておくことをおすすめしましたが、そもそもどこに飾ろうかというお悩みが多いはず。
皆さんはどのようなおうちにお住まいですか?
まず、一戸建て日本家屋にお住まいの方。
広いお座敷に床の間がありますでしょうか。迷うことなく床の間に飾ってください。もともと、床の間というのは、その家の繁栄をあらわすものでもあり、家の中で最も上位の空間とされます。そこに雛人形を飾ることで、その家全体で女の子の無事の成長を願うことにつながるのです。
しかし今では床の間のあるおうちは少なくなりました。若いご夫婦はマンションやアパートにお住まいのことも多いでしょう。
おうちに床の間がない場合、まずはひな祭りをお祝いする場所を想定してください。リビングなど理想的ですね。
場所は広く取らなくても大丈夫です。
今はコンパクトタイプの雛人形が人気で、たくさんの種類があります。お殿さまとお姫さま二人からなる「親王飾り」。それが収納箱にすべて収まる「収納飾り」。飾り間口がほんの30cmの「木目込人形」。「ガラスケース入の雛人形」。
リビングが難しければ、子供部屋のタンスやキャビネットの上などもアリです。ここは雛人形がお子さまを見守れる場所です。
最近、「ピアノの上に飾ります」というお客様に出会いました。音楽好きのお子さんになりそうで素敵だなと思いました。
どの部屋も場所がとれず、玄関に飾らざるをえないという場合もあるでしょう。逆にとらえれば、玄関は人の出入りがいちばん多い場所。その家に出入りしたすべての人に見ていただけるという意味では、最高に良い場所です。
さて!どこに飾っても間違いではないと言いつつも、避けたほうがいい場所はあります。
雛人形は、直射日光と極度の乾燥が苦手です。
①日光が入るお部屋であれば、直射日光が当たらない場所をお選びください。衣裳の色褪せを防ぎ、雛道具も良い状態を保てます。
②暖房の効くお部屋であれば、エアコンやヒーターの風が直に当たる場所は避けてください。
雛人形の白いお顔は、胡粉という天然素材で塗られていて、乾燥しすぎるとひび割れや剥がれの原因になります。人間のお肌と同じですね(笑)。
以上の2つを守っていただければ、どこに飾っても大丈夫。もし飾る場所にお困りなら、どこでも良いのです。正しい場所があるのかなど気にせずどんどん飾りましょう。
雛人形は、女の子を大切に思うご家族の思いの込められたもの。あれこれ窮屈に考えず、飾ることを毎年楽しむことが第一です!
お子さまが幸せに健やかに成長されますように…。
どこに飾っても、お人形は私達を見守ってくれるはずです。
※東玉のInstagramでは、飾ったときのイメージ画像を多数投稿しております。ぜひ覗いてみてくださいね。