いいお顔ってどんな顔?
皆さまこんにちは。
東玉での一番人気のお顔は、喜久絵作 木目込人形のお顔ですというお話をさせていただいたことがありましたが、今回はお顔のお話です。
これまで、昔ながらの木目込人形は、「書き目」と言って、面相筆と呼ばれる極細の筆で目を書き入れるのが一般的でした。
たとえばこんな感じです。
こちらは喜久絵先生が師事された鈴木賢一先生のお人形。
何度も何度も、いえ、何百も繰り返し筆を重ねて、目や眉や口が描かれ、ひとつの人形の顔が生まれます。
一方、「木目込人形は書き目」という概念を覆した喜久絵作 木目込人形の顔がこちら。
ガラスの目を持つ人形を、「書き目」に対して「入れ目」と呼んでいます。ガラスの目に光が入るため、瞳が明るく表情が可愛らしく、今、大人気の木目込人形です。ママたちが「可愛い!」となるのがわかります。
入れ目は入れ目でも、金襴の衣裳を豪華にまとった衣裳着ひな人形のお顔はこちら。皆さまになじみ深いおひなさまの顔はこちらでしょうか。おすべらかしに結われた髪型も特徴的です。
こちらは端正な顔立ちのため「可愛い」よりも「美しい」に分類されるでしょうか。
「ひな人形は顔がいのち」とよく言われます。しかし、だからといって、顔に優劣があるわけではありません。
確かに職人の手間を惜しみなくつぎ込んで作られたお顔にはそれ相当の価格がつきますが、果たしてそれが見る人にとって「いい顔」であるかということは別問題です。
お人形は、見る人の心持ちを映すもの。また、見る人の気持ちを投影できる存在でもあります。
人形を選ぶときには、飾る場所やご予算との兼ね合いもありますが、どの人形が好きでそばに置きたいと思うか、直感やファーストインプレッションを大切にするのも非常に大事なのです。
先日、鈴木賢一の立雛「寿々喜」に一目ぼれされた女性がいらっしゃいました。お客様がお人形と「出会ってしまった」瞬間に立ち会えることはお店にいてもそうそうないですが、その瞬間に立ち会えた時は、ご案内させていただいている私達も非常に感動する瞬間です。
皆さまにご縁のあるお人形が、東玉にありますようにと願っています!