七夕
2019年07月12日
今年は梅雨が長いですね。
七夕も天の川が見られなかった!…という方が多いのではないでしょうか。
旧暦の七夕は実はこれからです。各地の七夕祭りも8月に行われるものが多いですよね。残念ながら岩槻には七夕祭りはありませんが、人形の町にいる私たちには身近な行事です。七夕は一年のうちに五回あるお節句「五節句」のうちのひとつ。東玉で製造販売しているひな人形と五月人形も、五節句のうちの「上巳の節句」「端午の節句」にあたるのです。
「七夕の節句」は、「棚機(たなばた)」とも書き、ふるくからの日本の禊ぎ(みそぎ)の行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらうというものでした。 江戸時代に入り、五節供のうちの一つに数えられるようになると、人々は野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。
琴座のベガと呼ばれる織女(しょくじょ)星は裁縫の仕事、鷲(わし)座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は農業の仕事をつかさどる星と考えられていました。一年に一度会える七夕の物語は、旧暦7月7日に最も光輝いて見えるこの夏の大三角形(ベガ・アルタイル・デネブ)にちなんだお話です。
今では古来からの意味合いは薄れ、七夕は、お願いごとをする日・天の川を見る日という認識の強い現代ですが、空に願いをかけるお節句が、かたちをかえてもこれからも続いたら素敵なことですね。
余談ですが、総本店でも数点、七夕にまつわる和小物を扱っています。
こんな空模様ですので、七夕を感じる小物をお部屋の中に。ぜひ。