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岩槻総本店
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町1-3
お正月に羽子板で羽根突き遊びをして、顔に墨を塗られた子供がはしゃいでいる。
昔はよく見たお正月の光景も、今ではあまり目にすることはなくなりました。
今では羽子板は遊ぶ用途のシンプルな羽子板と、飾る用途の羽子板飾りに大別され、羽子板と聞いてイメージされるのは美しく豪華な「羽子板飾り」の方かと思います。
起源は同じですが、時代を経てそれぞれの用途に分かれていったのです。
現在では、羽子板飾りは女の子の初正月に欠かせない大切なお正月飾りとなっており、その種類や素材も日々進歩しています。
次の世代へつなげるべき文化として歩み続ける節句飾り。
そのひとつである「初正月」のお祝いに女の子に贈る羽子板飾りについてご説明いたします。
「初正月(はつしょうがつ)」とは赤ちゃんがはじめて迎えるお正月のことで、誕生のお祝いとして女の子の赤ちゃんには羽子板を贈ります。
羽子板は室町時代に宮中で行われていた「羽根突き遊び」に由来しており、縁起の良い「トンボ」や「末広がり」の形の羽子板で、「無患子(むくろじ)」を使った羽根を使った羽根突き遊びをすることで、無病息災を祈願したと言います。
現在でも、初正月の羽子板飾りは赤ちゃんの「魔除け」としての意味を持ち、女の子の無事と健やかな成長を願って贈られるものです。
関連記事:「お正月の羽子板の基礎知識!意味は蚊除け?形はトンボに由来?」
無患子は「子が患わ無い」と言う意味と、鬼が嫌うとされる「墨の色」をしていることから「魔除けの力がある」と考えられていました。
羽子板遊びで羽根を落としてしまった人が、顔に墨を塗られることも「罰ゲーム」の意味だけではなく、羽根を落としてしまった人に墨を塗ることで「鬼から守ってあげる」と言うお守りの意味もあったと言う説もあります。
これと同様に、古くからのファッションであった「お歯黒(おはぐろ)」にも、この魔除けの意味があったと言われ、いずれも「鬼(邪気)は墨を嫌う」と言う考えに由来しているそうです。
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押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
昭和の頃まではお正月の遊びとして、三が日には女の子たちが羽根突き遊びをしている光景をよく見かけたものですが、近年ではあまり見なくなりました。
他の娯楽が増えたことも理由のひとつですが、日本人のお正月の過ごし方が変わったことも大きな理由です。
昭和時代の三が日と言えば街中のお店は閉まっていて、お店の店員さんも、お店に商品を運ぶトラックの運転手さんも仕事はお休み。道路はがらんとしていて自動車もあまり走っていませんでした。
家の前の道路で女の子達が羽根突き遊びをしていても、自動車の往来が今ほど多くなかったので、さほど危険ではなかったのです。
ですが、時代を経て「初売り」の時期も早まり、いつでも開いているコンビニエンスストアが増え、お正月の三が日でも人が移動するようになりました。
こういった時代の変化にともなって、三が日でも自動車の往来が以前よりも増加し、三が日の道路はお正月の遊び「羽根突き」に適さなくなったのです。
加えて、公園での遊戯もボールを使った球技をはじめ、「羽根突き」のような飛来物を使う遊びも禁止するところが増えてきました。このように、次第に羽根突き遊びができる環境が少なくなっていったのです。
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押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
羽根突き遊びに用いる遊戯用の羽子板が使われる機会が減る一方、お正月飾りとしての「羽子板飾り」は、技巧や利便性の工夫を積み重ね進歩してきました。
室町時代の羽子板は板に直接絵を描く「描絵羽子板(かきえはごいた)」でしたが、江戸時代に羽子板の文化が庶民へと広がると、押絵を貼った羽子板「押絵羽子板(おしえはごいた)」が生まれ、そのモチーフも「歌舞伎」や「能狂言」など、どんどん豊富になってきました。
明治・大正時代には焼きごてで線を描く「焼き絵羽子板」や、羽子板に絹を貼ってから絵を描く「絹絵羽子板」などの羽子板も生まれました。
それぞれの時代にその時代を反映した羽子板が作られ、女の子の初正月のお正月飾りとして親しまれ、現代まで受け継がれてきたのです。
関連記事:「女の子の初正月に『羽子板』を贈る前に知っておきたい基礎知識」
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赤ちゃんの初正月のお祝いに良い羽子板飾りを贈りたいと言う方の多くは、購入前にカタログやネット検索で調べて当たりをつけていることでしょう。
一生に一回しかない初正月ですから、最高の羽子板飾りを贈りたいとお考えの方は多いのです。
羽子板飾りの商品が店頭に並ぶ11月中には、事前に下調べされている方がお目当ての羽子板飾りを購入しに来られます。そして、人気のある羽子板飾りからどんどん売れていってしまいます。
つまり、羽子板飾りを飾る直前である12月に買いに行くのでは遅いのです。
商品が最も豊富に取り揃えられている11月が、羽子板を買うべきタイミングなのです。
関連記事:「羽子板は「いつ」「誰が」買うのが良い?12月では遅すぎる?」
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羽子板飾りをいつから飾るのかと言う「飾る時期」については、厳密な決まりはありません。
12月中旬に飾りつけて、小正月の1月15日頃にしまうと言うのが伝統的ですが、羽子板自体は縁起物の年中飾りですので、いつまでも飾っておいても良いものです。
また、羽子板の活躍するお節句は、お正月以外にも2回あります。
3月3日の「上巳の節句(雛まつり)」や、9月9日の「重陽の節句(後の雛)」の時期にも、雛人形と一緒に羽子板をお飾りください。
関連記事:「羽子板は正月以外も飾れる『年中飾り』ひな祭りの雛人形と一緒に!」
もちろん、美しい羽子板飾りをインテリアとして年中飾りっぱなしにしておいても問題はありませんし、お家の雰囲気が華やぎますね。これも、風習の一つだと思うのですが、新しい家を建てた時に、新築祝いとして、ご親戚が、”羽子板”を送るといった事もあります。家の方は、”お披露目”として、ご親戚を新しい家にお招きし、ご親戚は、お祝いとして”羽子板”を送る。新しい家の厄払いを兼ねているのかもしれません。
関連記事:「正月飾りだけじゃない!おしゃれな羽子板はインテリアにも◎」
押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
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華やかな羽子板飾りで女の子の初正月を祝ってあげたい!
祖父母や親戚の方々がそう思っていたとしても、実際に選ぶ段階になると「どんな羽子板飾りを贈ったら喜ばれるか分からない」と悩んでしまうことが多いようです。
伝統的で高級感のある羽子板飾りを贈っても、洋風なお部屋には似合わなかったりすることもあるでしょう。
大きくて立派な羽子板を!と思って贈っても、相手側の住居の間取りでは飾る場所や収納できる場所が限られていて、返って迷惑になってしまうかも知れません。
雛人形と一緒に飾るときにも、可愛らしい雛人形に、大人っぽい美人の羽子板飾りでは釣り合いが取れなかったり、コンパクトな雛人形に対して大きすぎる羽子板飾りだと、どちらが主役かわからなくなってしまうこともあるでしょう。
特に、お正月の他にも「雛まつり」や「後の雛」と、活躍の場が多いお節句飾りである「羽子板飾り」の場合、よほど相手方の事情を知らない限りは、あまり大きな羽子板は贈らない方がいいのかもしれません。
関連記事:「初正月の正月飾りに贈りたい!喜ばれる「羽子板」の選び方」
昨今の住宅事情も影響し、コンパクトな羽子板飾りに人気が集まっています。
ここでは、ご両親がお子様用に購入される場合にも、祖父母様、親戚の方々が赤ちゃんに贈られる場合にもおすすめな、省スペースで素敵に飾れる羽子板飾りをご紹介します。
贈って喜ばれるコンパクトサイズで省スペースの羽子板には、奥行きわずか11cmで高さも手頃な34cmの【9号 美月/ヒノキ】をおすすめします。
押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
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本記事では、初正月の羽子板飾りの意味や由来、そして時代と共に変化してきた羽子板の移り変わりをご紹介いたしました。
伝統的なイメージのある羽子板も、人々の生活の変化により徐々に変わり続けているのです。デザインや素材はもちろん、住環境が変われば羽子板のサイズも変わります。
しかし、いつの時代でも変わらないのは、子を想う親心です。
そんな親心を羽子板飾りに込めて、大切な女の子の初正月を祝ってあげて下さい。
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