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破魔弓は誰が買う?古くは「母方の両親」現在では誰が買っても◎

2023年11月25日

破魔弓コラム

破魔弓は誰が買う?古くは「母方の両親」現在では誰が買っても◎

男の赤ちゃんの初正月に飾る『破魔弓(はまゆみ)』は、誰が買うものなのでしょうか?

『初正月(はつしょうがつ)』とは、赤ちゃんが初めて迎えるお正月のことです。
日本には昔から赤ちゃんの誕生のお祝いとして、初正月に男の子には破魔弓、女の子には羽子板を贈る風習があります。
贈られた羽子板や破魔弓は正月飾りとして飾られ、家族みんなで赤ちゃんの無病息災や健やかな成長を願うのです。

男の子と女の子のお節句飾りには五月人形やひな人形がありますが、この初節句の贈りものは「赤ちゃんのお母さんの祖父母が買うもの」と言うイメージがありませんか?

では、初正月のお祝いの破魔弓や羽子板の場合は、どうなのでしょうか?

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 破魔弓や五月人形は誰が買うものだったのか?

破魔弓や五月人形は誰が買うものだったのか?

多くの方が五月人形やひな人形などの『お節句飾り』は、どちらかと言うと「母方の両親が用意するもの」と言うイメージを持たれているようです。
では、『正月飾り』である破魔弓や羽子板は、誰が買うものなのでしょうか?

もちろん「誰が買うべきものか」は地域やご家庭によって変わりますが、全国各地で「母方の両親が買うもの」と言う考えは根強くあるようです。

しかし、この風習はいつ、どのように生まれたのでしょうか?

結納品は父方、嫁入り道具は母方の実家

現在ではあまり見られなくなりましたが、以前は結婚する前に『結納(ゆいのう)』をするのが一般的でした。これは婚約が正式に成立したことを両家間で祝う日本に古くからある儀礼です。

地域によって結納の作法は変わり、両家の間で贈りものを納め合ったり、新郎家が酒や肴(アワビ・スルメ・昆布など目出度いもの)を贈り、新婦側で祝いの場を設けたり、新郎家が新婦家に結納の品を贈ったりと、様々な風習がありました。
新郎家から新婦家に結納の品を納める場合は、慶事の縁起物として着物や帯が贈られることが多かったようです。

明治時代を過ぎると、結納に食べものや着物などの品ではなく『結納金』と言う形で新郎側が新婦側に贈るのが一般的になっていきます。新婦家はそのお金を結婚の支度金として使える訳です。

昔は結婚すると新婦が新郎の家に嫁ぎ、夫の両親と同居するケースがほとんどでした。ですから新婦の両親は、娘が嫁ぎ先に行っても困らないよう『嫁入り道具』を用意するものでした。

この『嫁入り道具』にはタンスや裁縫道具などの家財道具だけでなく、節句人形やお宮参りの晴れ着など、いつか授かる赤ちゃんが使うものも多く含まれていました。

新婦が新郎家に嫁ぐ時に、既に赤ちゃんの『初節句』用の五月人形やひな人形、そして『初正月』に飾る破魔弓や羽子板を持って行くこともあったのです。

このような経緯で、赤ちゃんの節句に使うお飾りやお守りは「母方の実家が用意する」風習が生まれたと言います。
ですが、実はこの他にも理由があります。

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正月飾り 破魔弓「10号慶安」

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48,400円(税込)

幅29×奥行25×高さ39cm

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破魔弓・羽子板を用意して孫を訪問する

破魔弓・羽子板を用意して孫を訪問する

母方の祖父母が、破魔弓や羽子板などを『嫁入り道具』に入れたいと思ったとしても、生まれてくる赤ちゃんが男の子なのか女の子なのかは分かりません。

それに昔は、親が娘の嫁ぎ先に度々顔を出したり、嫁いだ娘が孫を連れて実家に帰省したりと言うのは、今のように気軽にできなかったのです。

ですから、嫁側の両親は生まれた赤ちゃんが男の子なら破魔弓、女の子だったら羽子板などを用意して孫の顔を拝みに行きました。
そしてその後も、娘や孫に会いたいがために節句などの祝いごとの機会を利用して、ひな人形や五月人形などを購入して「祝いの品を届けるために」娘の嫁ぎ先を訪問し続けたのです。v

もちろん、必ずしも嫁の実家が全ての節句飾りを用意するものだった訳でもなく、女の子のものは母方の両親、男の子のものは父方の両親が買う場合もありました。
男児が大切にされた武家の考えから、嫁ぎ先では家の跡取りとなる男の子に立派な破魔弓や五月人形を用意してあげたかったのでしょう。

「昔は破魔弓は誰が買うものだったのか?」この答えは「母方の両親」でした。
さて、果たしてこの昔ながらの風習は現代でも有効なのでしょうか?

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正月飾り 破魔弓「9号結翔OK74NT」

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27,500円(税込)

幅20×奥行14×高さ34cm

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現代では破魔弓は誰が買う?母方の両親?それとも父方?

結婚に関する考えが自由になり恋愛結婚も多い現在では、『結納』をしてから結婚するカップルも、女性が新郎の実家に入って両親と同居するケースも次第に減ってきています。
『結納品』は婚約指輪に取って代わり、『嫁入り道具』は昔の意味を失いつつあります。

今の時代、夫婦だけで暮らしている場合でも、どちらかの両親と同居しているケースでも、親が自分の子や孫に会いに行くことは昔のように難しいことではありません。

では、今度は「昨今では破魔弓は誰が買うものなのか」を見ていきましょう。

現在でも破魔弓を買うのはやはり母方の両親が多い

破魔弓画像

やはり現代でも、破魔弓や羽子板は女性側の実家が買うケースが多いようです。それは慣習的なものだったり、地域や家族によっては昔からの習わしを重んじていると言うのが主な理由なのかもしれません。

しかし、もうひとつ大きな理由が考えられます。
親との同居をしていない夫婦の場合、女性が妊娠した時に実母が出産準備を手伝ったり、出産に立ち会ったりと言うのはよくあることです。
赤ちゃんの出産後にも先輩ママとして夫婦の家に通い、赤ちゃんのお世話をしたり家事を手伝ったりするのは、母方のおばあちゃんの方が圧倒的に多いはずです。
孫の顔を見ることが多かったり、世話をしながら孫の成長を近くで見ていると、お孫さんへの愛着は日々深まって行くに違いありません。
そうなると、当然かわいい孫に何かしてあげたり、孫のためになるものを贈りたくなるものです。

このような自然な流れで、現代でも「赤ちゃんの初正月の破魔弓は誰が買うか」の答えで最も多いのは「母方の祖父母」となるわけです。

では、もし母方の実家から贈られない場合には、破魔弓や羽子板は誰が買うのでしょうか?

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正月飾り 破魔弓「9号彩雲Ⅱ」

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41,800円(税込)

幅20×奥行14×高さ34cm

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破魔弓を父方の両親が贈るケース

破魔弓を父方の両親が贈るケース

実は「初正月に破魔弓・羽子板を飾る風習」は日本全国にある風習ではありません。ですので、お嫁さんの両親が住んでいる地域では一般的ではない場合もあるのです。

母方の実家から破魔弓・羽子板がなかなか届かないので、「赤ちゃんの初正月には破魔弓や羽子板がつきもの」と考える父方の両親がしびれを切らして破魔弓を買う、と言うケースもあるのです。

年中行事や冠婚葬祭マナーもそうですが、お宮参りや節句祝いなどの子供の成長に関する行事への考え方ややり方には、お住まいの地域での慣習やご家族の宗教、先祖代々からのしきたりなども関係してきます。

今後長い付き合いになるのですから、この機会に「赤ちゃんの初正月や初節句に対する考え」を結婚相手のご親族に確認しておくとよいでしょう。

関連記事:「おしゃれな破魔弓は喜ばれます!初正月に飾りたい人気の破魔弓」

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正月飾り 破魔弓「11号 宝将」

正月飾り 破魔弓「11号 宝将」

44,000円(税込)

幅24×奥行20×高さ47cm

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破魔弓・羽子板は父方・母方の両家で買う場合も

破魔弓・羽子板は父方・母方の両家で買う場合も

最近は赤ちゃんの初正月に飾る破魔弓・羽子板や、初節句に贈る五月人形やひな人形などを、両家の実家が折半して購入するケースも増えています。
現代では親子の間の距離感が縮まっていたり、コミュニケーション手段が増えていることで、両家で話し合って何かを決めることが容易になっているからでしょう。

その分担の仕方はお金を出し合ってお祝いの品を買う折半以外にも、初正月の破魔弓は父方、初節句の時は母方と交代で負担する方法や、男の子への贈りものを買うのは父方、女の子のものは母方と言う分け方をしたり、一人目の男の子の破魔弓は母方からで、二人目には父方が買うなど家族によって様々です。

このようにお孫さんのお祝いごとの際に「今回はどんな贈りものを誰が買うか」を決めるためのコミュニケーションは、両家の距離を縮める効果もあるのではないでしょうか?

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破魔弓を誰が買うかに決まりはありません

破魔弓を誰が買うかは決まりがあるわけではありません。
ご両親や祖父母以外の方が購入されて赤ちゃんに贈るケースもあります。

赤ちゃんの叔父・叔母が買う

ご夫婦の兄弟や姉妹、つまり赤ちゃんの叔父さん・叔母さんが買うケースも増えています。
最近は晩婚化や少子化が進み、赤ちゃんの叔父さん・叔母さんが結婚していなかったり、まだ子供がいなかったりと言う場合も多いでしょう。

破魔弓や羽子板は誰が買うかと言う決まりもなく、ひとりの赤ちゃんに色々な方からいくつ贈っても問題ないのです。

それらの理由から考えると、可愛い甥っ子・姪っ子のために破魔弓や羽子板を選んで購入する叔父さん・叔母さんが増えていると言うのも納得がいきますね。

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赤ちゃんの両親が買う

赤ちゃんの両親が買う

結婚した後にアパート・マンションを新居として新生活をスタートするご夫婦が多くいらっしゃいます。
二人での生活を想定して新居を選んでいるので、生活スペースは限られており、祖父母から赤ちゃんの初節句に昔ながらの大きな五月人形や雛壇飾りが贈られてきても、飾る場所が無いと言う場合があります。

それに、おしゃれなインテリアで揃えた洋室には、伝統的すぎる色やデザインの破魔弓はあまり合わないかもしれません。

そのような現代の若い夫婦の生活スタイルを配慮して、最近は破魔弓や五月人形を買うお金だけ用意してくれてご夫婦に好きなものを選んでもらう、と言う祖父母の方たちも増えています。

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正月飾り 破魔弓「9号彩雲Ⅱ」

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41,800円(税込)

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「誰が買うか」よりも「誰に買うか」

「誰が買うか」よりも「誰に買うか」

孫への贈りもの選びはおじいちゃん・おばあちゃんにとっても楽しみなもの。できれば赤ちゃんを連れて、おじいちゃん・おばあちゃんと共に3世代揃ってお出かけし、一緒に初正月の破魔弓選びをするのはいかがでしょう?ご来店頂いているお客様を拝見していると、ご両家の祖父母、ご両親、お子様の三世代で、起こし頂いているケースも多く見受けられます。皆様で正月飾りをご覧になり、あれやこれやとご相談されながら、お決め頂くのも良い事だと思います。

毎年11月から12月にかけて東玉で開催している『羽子板・破魔弓の大販売会』に足を運んでいただければ「初正月用の破魔弓・羽子板」と合わせて、「初節句用の五月人形やひな人形」もご覧いただけます!

関連記事:「羽子板は「いつ」「誰が」買うのが良い?12月では遅すぎる?」


東玉がお届けする破魔弓はこちらからご覧ください。

男の子の赤ちゃんのお祝いに贈る破魔弓なのですから、大切なのは「誰が買うか」よりも「どんな気持ちで贈るか」なのではないでしょうか?
大切な人への贈りもの選びは悩むこともありますが、とても楽しい時間が過ごせるものです。
かわいい赤ちゃんの健やかな成長を願って、素敵な破魔弓を飾ってあげてください。

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