破魔弓を飾る場所は「子供部屋」の直射日光を避けた高い位置に!
お正月時期によく目にする破魔弓(はまゆみ)や羽子板(はごいた)ですが、これは「魔除け」や「厄祓い」の意味をもつ縁起物です。
日本では古くから、赤ちゃんがはじめて迎える「初正月(はつしょうがつ)」のお祝いとして、男の子には破魔弓、女の子には羽子板が贈られます。
破魔弓や羽子板は、大切なお子様の「お守り」の意味を持つものです。
このようなお正月飾りや五月人形などの節句飾りは、その飾り方や飾る場所を選ぶ際に、おさえておきたい大切なポイントがいくつかあります。
今後の男の子の健やかな成長を見守ってくれるよう、最も相応しい破魔弓を飾る場所を一緒に考えていきましょう!
この記事では、すでに破魔弓をお持ちの方には「飾る場所を選ぶ際のポイント」、これから購入される方には「飾る場所に合わせて選ぶおすすめの破魔弓」をご紹介いたします。
破魔弓を飾る場所を選ぶ際のポイント
破魔弓は正月の縁起物ですが、そもそもの意味は「厄祓い」や「厄除け」です。
そして、男の子の初正月に飾る破魔弓飾りは、赤ちゃんの健やかな成長を見守ってもらうための「お守り」です。
関連記事:「破魔弓の意味は「魔除けと厄祓いのお守り」その歴史と由来を解説」
では、男の子のお守りである破魔弓を飾る場所は、どこが相応しいのでしょうか?
破魔弓を飾る場所はお部屋選びから
同じ男の子のお守りでも五月人形などは、和室の床の間に飾ると迫力があって見栄えがするものです。
しかし、破魔弓は五月人形ほどスペースをとりませんから、飾る場所はリビングなど赤ちゃんが日中を過ごす場所がよいでしょう。
特にお正月には親族が集まったり、ご友人達が赤ちゃんを見に来たりと、リビングで過ごすことが多いと思います。その際に、赤ちゃんの初正月祝いに贈られた立派な破魔弓を見て頂くこともできますよね!
赤ちゃんが少し成長して自分の部屋を持つようになったら、破魔弓を飾る場所を子供部屋に移してあげるとよいでしょう。
お部屋の中での破魔弓を飾る場所
破魔弓・破魔矢は神具ですので、神棚に飾るのが伝統的です。
男の子の初正月に飾る破魔弓飾りの場合は、お部屋の家具の上に置いたり壁に飾ったりと言う方が多いと思いますが、その際には私達が破魔弓を見下ろすことがないように、飾る場所は頭上よりも高い位置を選ぶのがよいとされています。
そこまで伝統的な習わしにこだわる必要はないのかもしれませんが、破魔弓を飾る場所を高くしたりケース入りの破魔弓を飾っておけば、「つかまり歩きをはじめた赤ちゃんが破魔弓に触ってケガをしてしまう!」と言ったアクシデントも避けられます。
お部屋での破魔弓を飾る場所を選ぶ際のポイントは、
・直射日光が当たらない場所
・湿気の少ない場所
・エアコン等から少し離れた場所
です。
破魔弓は、職人たちがひとつひとつ丁寧に作り上げた繊細な伝統工芸品です。
そして、使われている素材もデリケートですから、扱いには注意が必要なのです。
直射日光・湿気・熱・極度の乾燥などは破魔弓の色あせや劣化の原因となってしまうことがあるので気をつけましょう。
お守りである破魔弓をできるだけ長持ちさせるために、これらのポイントをおさえて飾る場所や収納方法を選ばれるとよいでしょう。
破魔弓を飾る場所が決まったら飾り方にも注意!
男の子のお守り、そして縁起物でもある破魔弓ですから、飾る場所だけでなくその飾り方にも少し注意が必要です。
破魔弓や破魔矢は、羽根の部分を上にして飾るものです。なぜなら、先端を上に向けて飾ると天に矢を放つ形になってしまうからです。
ケース入りの破魔弓は、もともと矢の先端を下に向けて収納されているので、そのまま飾れば問題ありません。
もし、お持ちの破魔弓が本体だけの場合は、矢の先を下にして飾るか、弓矢を寝かせた状態で飾ってください。
破魔弓を寝かせて飾る場合は「魔除け」のために、矢の先端を「凶の方位(その年の干支の反対の方向」や「鬼門(東北)」の方向に向けて飾るのが昔ながらの飾り方です。
関連記事:「破魔弓の飾り方は「床の間・高い位置・凶方位」今はもっと自由に」
飾る場所が和室の際は伝統的な破魔弓がおすすめです
ここまでご紹介したように、伝統的な考えで言うと破魔弓を飾る場所は床の間、男の子のお守りとしての意味を考えるとリビングや子ども部屋に飾るのがおすすめです。
それでは今度は発想を逆転して、「飾る場所に合わせて破魔弓を購入する」と言うのはいかがでしょう?
もちろん、男の子の初正月に飾る破魔弓と言うものは「お祝い物」としてご親戚などから贈られることが多いと思います。
とは言え最近では、祖父母やご親戚・ご両親・赤ちゃんと皆で揃ってお出かけして破魔弓や五月人形を選んだり、贈る方がご両親の好みを聞いてから購入してくださったり、ご両親自身が購入したりと、飾る場所に合わせた破魔弓選びも可能なのです。
破魔弓を飾る場所はやはり和室
破魔弓飾りはかつての武士のように、強さやたくましさの象徴であると同時に「魔除け」や「無病息災」のお守りです。ですから、大切なお子様をしっかりと守ってもらうために、重厚で立派な破魔弓を飾りたいと言う方は多いことでしょう。
ご自宅に和室があって、破魔弓の飾る場所を床の間や和ダンスの上にしようとお考えの場合は、伝統的な色やデザインの破魔弓をお選びになるのがよいと思います。
特に、鎧兜などの五月人形と一緒に飾るには、やはり伝統的なタイプの破魔弓を合わせると一層見栄えがよくなりますよね!
重厚な配色が基調のものや、伝統的な柄の入った破魔弓を選ばれるとよいでしょう。
- 正月飾り 破魔弓「壁掛け飾り 12号樹タモ」:コンパクトな壁掛け・額入り破魔弓。リビングなどの洋室にもピッタリなサイズ感。少しの空間でも手軽に飾れます。本格的な破魔弓飾りでは最小クラスの、奥行き8cmでご用意致しました。コンパクトで飾る場所に困りません。
商品詳細
和室があっても飾る場所が限られている場合や、五月人形の脇にコンパクトに飾りたい時には、幅や奥行きを抑えた筒型タイプの破魔弓をおすすめします。
- 正月飾り 破魔弓「陽仁YS75NT」:コンパクトな壁掛け・額入り破魔弓。リビングなどの洋室にもピッタリなサイズ感。白木のアクリルケースがよりお部屋を明るくさせます。バックには寄木細工が施されており、お洒落さを演出しています。
商品詳細
破魔弓は男の子のお守りですから、お正月時期だけではなく「端午の節句(たんごのせっく)」の五月人形と一緒にお飾りしてもよいのです。
関連記事:「破魔弓はいつまで飾る?年中飾りは五月人形とも一緒に飾れます!」
更に、お正月が終わっても破魔弓をしまわずに飾りっぱなしにする方も多くいらっしゃいます。このような縁起物の意味があるお飾りは「年中飾り」としてお部屋に飾られるのも特に問題はありません。
洋室のお部屋に合わせて飾るおすすめの破魔弓
今度は、飾る場所が洋室の場合におすすめの破魔弓をご紹介します。
洋風の作りのお部屋に飾るコンパクトな破魔弓
アパートやマンションなどにお住まいで居住スペースが限られている場合、破魔弓などを飾る場所を確保するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
しかし、近年の破魔弓はコンパクト化されていて、家具の上などのちょっとしたスペースに設置できるタイプの破魔弓も多く販売されているのです。
飾る場所の奥行きがあまりない場合でも、10cm程度の薄型タイプの破魔弓でしたら問題なく飾れると思います。
ケース入りのものを選べば収納やお手入れもお手軽ですし、壁に設置することも可能ですよね。
「部屋の中に破魔弓を飾る場所なんてない!」と言う方には、玄関や廊下などのちょっとしたスペースにも飾れるタイプの破魔弓をおすすめします。
玄関の靴箱の上などに飾ると、お客様が見えた時にも見ていただけますね。
関連記事:「正月飾りの破魔弓は「かわいい・おしゃれ・コンパクト」が人気!」
おしゃれな洋室にも飾りたいおすすめの破魔弓
洋風のお部屋には、あまり伝統的な破魔弓や五月人形を置きたくないと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに昔ながらの破魔弓や鎧兜と言うと、黒々としていて少し威圧感のあるイメージがありますよね。
白い壁に淡い色のインテリアで揃えたオシャレなお部屋には、重厚なカラーはあまり合わないかもしれません。
それでしたら、明る目のトーンで統一された破魔弓を選ばれてはいかがでしょう?
近代的な配色が好みだったり、お部屋の家具のカラーにコントラストを求められる方もいるでしょう。
それでしたら、飾る場所のアクセントとなるカラートーンの破魔弓をお選びください。
たとえば、落ち着いたダークブラウンを基調とした破魔弓などを飾ると、お部屋がおしゃれな「和モダン」の雰囲気になることでしょう。
- 正月飾り 破魔弓「9号結翔OK74NT」:コンパクトな破魔弓でアクリルになっていますので、割れにくく安心して飾れます。木目のケースが洋室やリビングに合います。四方を守る四ツ矢と中心の朱色の弓が力強さを演出しています。
商品詳細
関連記事:「おしゃれな破魔弓は喜ばれます!初正月に飾りたい人気の破魔弓」
破魔弓を飾る場所は、お子様の健やかな成長を見守ってくれる所であれば、基本的にどこでも問題ありません。お住まいによって、飾る場所を、確保するのが難しいと悩んでいる方もいらっしゃると思います。今まで述べてきた通り、最近の破魔弓は、サイズも色々あります。是非、お店に行って、その目で商品を確認しながら選んで頂けるとよいと思います。
ご家庭の居住スペース、ご家族の生活スタイルやお好みに合わせた「破魔弓」や「節句飾り」を選んで自由に飾る、と言うのが現代社会の中での「新たな風習」なのかもしれませんね。