男の子の初節句には「兜」を飾り端午の節句のお祝いをしましょう
5月5日は「端午の節句」。男の子の誕生を家族や親族でお祝いし、男の子の健やかでたくましい成長と一生の幸せを願い、祈る日本の美しい伝統行事です。伝統行事といえば、2022年ユネスコ無形文化遺産に日本の風流踊が登録されました。踊や念仏踊など各地の歴史や風土に応じてさまざまな形で伝承されてきた民俗芸能です。
赤ちゃんが誕生してはじめて迎えるお節句を「初節句」と言います。
赤ちゃんが女の子の場合は3月3日の「上巳の節句(ひな祭り)」に雛人形を飾ってお祝いし、男の子の場合は「端午の節句」に「鎧兜」などの五月人形を飾ってお祝いします。
初節句を迎える男の子を中心にしてご両親、両家の親族が一堂に会してお祝いの席をもつことで、両家の絆がいっそう強くなることでしょう。
そして成長して物心がついた男の子が自分の初節句の写真を見た時、大勢の人たちが自分の誕生を祝ってくれたことを知ることは、男の子の一生に大きな意味があります。
端午の節句、初節句に兜を飾るということは「男の子の身を護る」ことを意味します。
本来は武将の象徴である鎧ですが、鎧の中で最も大事な部分が頭を守る「兜」です。
その兜は家族、親族の「男の子の幸せへの願いと祈り」を形にしたものです。
男の子の初節句「端午の節句」の兜はお守りの意味があります
端午の節句とは
「端午の節句」は江戸時代将軍家、幕府を中心に行われた大事な五節句のひとつです。
五節句とは1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(たなばた)、9月9日の重陽(ちょうよう)を指します。
5月5日の「端午の節句」は男の子の誕生を祝い、その子の健やかで幸せな一生を願い祈る行事です。
なぜ初節句に兜を飾るのか
兜飾りを飾るのは「男の子の身を護る」という意味があります。
本来は武将の魂といえる鎧で全身を守りますが、鎧の中で一番大事な部分が頭を守る兜です。
お部屋に飾るスペースの関係もあり、最近では兜飾りに人気があります。
他にどんな五月人形があるの
五月人形は鎧、兜を中心としたお飾りですが、かわいらしい人形の端午飾りも若い女性に人気です。
鎧、兜でも金属性ではなく、木目込で作られた人形はとても人気があり、今後の端午飾りとして全国的に注目されています。
他にはケース入りの武者人形や室内鯉のぼりも喜ばれます。
五月人形は記念の品ですので、男の子のお名前やお誕生日をいれた名前旗も一緒に飾りたいですね。
二人目のお子さまにはこの名前旗だけ用意して五月人形は長男と兼用というご家庭もありますが、五月人形はその子のお守りですのでどんなお人形でも一人ひとつ用意しましょう。
初節句の節句飾りには兜の他にも男の子らしいお飾りがあり、それぞれに由来があります
鎧三段飾り
初節句に飾る兜以外のお飾りといえば何といっても鎧飾りです。
男の子の全身をお守りする鎧飾りは五月人形の伝統、正式といえるものです。昔は鎧飾りでも三段飾りが主流でした。
三段飾りの一番上の段には鎧を飾り、両脇に弓と太刀(たち)、そのうしろには立派な金屏風を飾ります。
二段目には軍扇(ぐんせん)、陣笠(じんがさ)、太鼓を飾り、その両脇に篝火(かがりび)を飾ります。
三段目には菖蒲(しょうぶ)と柏餅を飾り、両脇には鯉のぼりと吹き流しを飾ります。
これらのお飾りは武将、大将の陣地を表しており、端午飾りの由来である菖蒲と柏餅を美しくまとめたものです。
最近では簡素化され、黒台の上に鎧と弓太刀、屏風を飾った平飾りが一般的です。
東玉では初節句にふさわしい鎧飾りの五月人形を豊富に取り揃えております。ぜひこちらからご覧ください。
- ケース入り 鎧飾り「TK74-No4 5号徳川」:前面アクリルのお洒落な八角形のケースです。バックには松の絵が描かれており、松は常緑であることから永久や不変を意味します。赤威の鎧が勇ましさを感じさせます。
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木目込武者人形
五月人形で最近人気のものは、木目込の武将の人形です。
たくましい姿でかわいい大きなお顔が特徴の武者人形(子供大将飾り)は「メルヘンの端午飾り」として若いお母さん方に人気があります。
シンプルなお飾りはモダンなリビングにも飾りやすいでしょう。
- 端午木目込人形 「御所童子 司」:端午木目込シリーズの最高級品・御所童子「司(つかさ)」。「人形彫刻家・磊(らい)」が原型を製作しています。優しさ、強さ、上品さを兼ね備えたお顔は、瞳や髪の毛など細部に至るまですべて手描き。精緻な筆運びで奥行きのある表情が生まれます。背後の屏風も、松と鷹が手描きで描かれた高級品です。
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また、ケース入りの武者人形は昔から根強い人気です。金太郎、桃太郎、神武天皇、鍾馗(しょうき)様などがあります。
こちらでご紹介した以外にも東玉の子供大将飾りを豊富に取り揃えておりますので、こちらからご覧ください。
鯉のぼり
五月人形とともに飾る鯉のぼりは、男の子の立身出世を願って飾られます。
鯉のぼりの由来は、中国の伝説に基づいています。伝説によれば、鯉は滄海の龍門を遡り、その途中で滝を登りきることができると、龍に変身できるとされています。この物語は力強さや成長を象徴し、子どもたちの健やかな成長を願う意味合いで日本に伝わり、こどもの日に鯉のぼりが飾られるようになりました。
最近は住環境の変化で、屋外に立てる鯉のぼりに代わり、室内に飾る鯉のぼりが登場しています。
兜飾りの脇に飾るとにぎやかな五月飾りとなり、部屋のなかに端午の雰囲気が一気に広がるでしょう。
- 室内鯉のぼり 鯉と桃太郎(小):室内鯉のぼりに桃太郎と犬・猿・雉(キジ)の家来が付いた「桃太郎シリーズ」、楽しく賑やか、人気のセットです。飾る際にネジが不要の黒塗り飾り台の高さは豪華に71cm。端午の節句を楽しく彩ります。
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- 室内鯉のぼり 悠翔(ミニ)
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他にも数多くの種類の兜飾りを取り揃えておりますので、こちらからご覧ください。
- 峻成・彩り 兜飾り「5分の1 白糸縅」:5分の1 白糸縅は、コンパクトながら高度な技術を要する「手並べ小札」を使用した本格的な兜となっています。飾り台は出窓や玄関にも飾れるコンパクトサイズで、兜の横にワンポイントの菖蒲のお花を飾ることで、インテリアの雰囲気を強調しました。
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- 彩宴 兜飾り「5号 黒合鉢印伝伊達E」:丸型アクリルのお洒落な伊達政宗の兜飾りです。ナチュラルな飾り台は出窓や玄関にも飾れるコンパクトサイズで洋間にも和室にも合います。
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決まりはありませんが男の子の初節句には祖父母が「兜」をプレゼントすることも多くあります
昔、ひな人形、五月人形を買うのは母方のおじいちゃん、おばあちゃんでした。
最近の若いご夫婦は親元を離れてお二人だけのマンション暮らしが増えています。
そのため、父方、母方の両家で話し合い、兜や鯉のぼりの購入費用をそれぞれ負担するケースも多くなっています。
関連記事:「五月人形は「誰が買う」?地域と風習によって違いがあります」
ここで、人気の兜飾りを紹介します。
その1 東玉監製 加藤峻成作 兜飾り「緑樹(りょくじゅ)」
- 峻成・彩り 兜飾り「緑樹」:鉢や小札に緑色を用いた兜です。「地に根を張り種をつくる強い生命力を持つ“緑樹”のような人に」と願いを込めて制作しました。吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。
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その2 東玉監製 別所実正作 金屏風飾り「5号 金龍頭立」
- 金龍前立の兜は、龍頭と呼ばれる前立が最大の特徴です。10個以上の真鍮製のパーツを手作業で組み立て・接着した後に純金鍍金を施した龍は秀逸です。
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このようなお祝いの兜をいただいたら、お返しを考えましょう。
赤ちゃんとお父さん、お母さんを中心に、両家のおじいちゃん、おばあちゃんをお招きしてお祝いの食事会を行います。
そして帰りに柏餅やお赤飯などをおみやげにするのがよいでしょう。
後日、食事会で撮った赤ちゃんの写真や集合写真にお礼の手紙を添えると、温かい心がこもった記念として喜ばれます。
お返しとしての品よりも、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
関連記事:「男の子の初節句はどうするの?お祝いの仕方からお祝い金・お返しのマナーまで」
端午の節句は日本の伝統行事、五節句のひとつです。
旬の食べ物である粽(ちまき)や柏餅を神さまにお供えして、男の子の無事の誕生を感謝します。
そして鎧や兜、鯉のぼりなどの五月人形を飾ってお祝いし、男の子の健やかな成長を願い祈ります。
初節句におじいちゃん、おばあちゃんから贈られた鎧や兜は男の子のお守りとして、今後の無病息災を願う象徴です。
家族の絆を深めるお人形はいつの時代にも飾られ、親が子を想う心と愛情は変わりません。