ひな祭りのおすすめメニューをお子さまの年齢にあわせてご紹介!
3月3日と言えば、「桃の節句」ひな祭りです。
ひな祭りのルーツは、中国から伝わった「節句」という文化。
縁起が悪いとされている季節の節目に悪いことが起きないよう、禊(みそぎ)などの儀式をして子供の健康を願うものでした。
日本には五節句があり、1月7日 人日の節句(七草の節句)、3月3日 上巳の節句(もものせ節句)、5月5日 端午の節句(菖蒲の節句)、7月7日 七夕の節句(笹竹の節句)、9月9日 重陽の節句(菊の節句)があります。その中でも七草の節句では年の初めに春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)の若菜をお粥い炊き込んで食べ一年の無常息災を願います。そんな節句の考え方のひとつに、生命力あふれる「季節の植物」を食べることで、その力を自分の体に採り入れるというものがあります。
この知識を受け継いだ「ひな祭り」にはお子様の健やかな成長を願って、縁起のいいごちそうを作ってあげましょう!
食べられるものがどんどん変わっていく時期ですから、お子さまの年齢ごとにご紹介いたします!
ひな祭りのおすすめでお手軽メニューの作り方特集です。簡単にご説明していますので、気に入ったメニューがありましたら詳しいレシピを見つけてみてくださいね!
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ひな祭りおすすめメニュー1歳以下の小さなお子さま向け
まずは、1歳以下のお子さまのためのひな祭りの定番のごちそう献立を見ていきます。
せっかくの初節句、食べられるものが限られているお子さまにもひな祭りを楽しんでほしいですよね。
そこで、初期・中期・後期の段階に分けてひな祭りにぴったりのメニューを見ていきましょう!
ひな祭りメニュー離乳食初期
まずは、離乳食を食べ始めたばかりのお子さまのためのメニューです。
初期の離乳食は、なめらかにすりつぶし、まったく噛まずに飲み込めるようペースト状にすることが大切です。
ちょっとしたアレンジを加えるだけで、華やかなごちそうになりますよ!
お雛様風おかゆ
いつものおかゆを、ひな人形のように盛り付けしましょう。
はじめに10倍粥(お米を、その10倍の分量のお水で炊いたお粥)を作ります。
そこにペースト状にしたいちごやブロッコリー、コーンを混ぜて、4色ほどのおかゆを作ります。
後は、大きめの平皿にひな人形をかたどって盛り付けるだけです。
いちご粥はお姫様のお衣裳、ブロッコリー粥はお殿様のお衣裳になります。
何も混ぜていないお粥はお顔にして、きな粉などトッピング!
お雛様の周りには、いちご粥とコーン粥で桜・菜の花をつくって完成です。
ひな祭りメニュー離乳食中期
中期の離乳食は、舌でつぶせる固さに作ることがポイント。
お子さんに色々な舌触りを楽しんでもらいましょう。
菱餅ケーキ
菱餅は、とても縁起の良い食べ物。
白色が清廉さを、緑色が長寿、赤色は魔除けを意味するとされています。
それと同時に、白は雪、緑は芽吹き、赤は桜を表現しており、春の情景をもあらわしているのです。
そんな菱餅風の離乳食ケーキを、パンを使って作ってみましょう。
生クリームやグラニュー糖は使わない、お子さまにも安心の自然の味です!
作り方はとても簡単で時間はかかりません。
ひし形にカットしたパン3枚にヨーグルトを塗って、薄く切ったいちご、キウイ、バナナを挟んで重ねるだけです。
一番上にいちごが来るように作ると、とってもきれいに仕上がりますよ!
ひな祭りメニュー離乳食後期
離乳後期に入ってくると、少しずつ歯も生えはじめ、どんどん食べられるものが増えていきます。
この時期に作るメニューのポイントは、歯茎でつぶせる固さに作ってあげることです。
鮭のちらし寿司
ピンク色の鮭をまるで桜のようにちりばめた、縁起のいいちらし寿司です。
まず、鮭とカブ・カボチャ・ホウレン草などの材料を一緒にだし汁で煮込みます。
離乳食なので、十分柔らかくなるまで煮込みましょう。。
軟飯を作り、そこに鮭を加えてまぜます。
最後に野菜を添えれば完成です。
蒸した人参を切り抜いてちりばめれば、もっと華やかになりますね♪
ひな祭りごちそうメニュー2歳から4歳
次に、2歳〜4歳のお子さまのためのメニューを見ていきます。
多くの赤ちゃんは、2歳~2歳6か月頃には20本の乳歯が生えそろいます。
ようやく離乳食を卒業し、幼児食へと切り替えていくこの時期。
大人のご飯に興味津々のお子さまが喜ぶ、ひな祭りのごちそうを作ってあげましょう。
とはいえ、胃腸の機能や噛む力はまだまだ成長途中。
生ものや噛み切りにくいもの、味の濃い加工食品などはできるだけ避けて作ることがポイントです。
ひな人形の三色団子
三色団子を使えば、ひな人形の形をしたお団子を作ることができます。
頭の部分用に白いお団子を半分に切り、丸めて黒ゴマでお顔を作ります。
緑のお団子をお殿様の体に、桜色のお団子をお姫様の体にします。
さらにその上に、体の色と同じ色のお団子を手で少し伸ばして、着物のようにかぶせてあげましょう。
最後に、海苔で髪の毛や烏帽子を作って完成です。
市販のお団子で作ることもできますし、もちろんお団子から料理してもいいですね!
いろどり桜ご飯
桜を使った綺麗なピンク色のご飯です。
桜は神様の依り代になる木ともいわれる、とても縁起のいいものです。
まず、炊いたご飯に桜でんぶを混ぜこみます。
そこに、茹で卵の黄身・いんげんを散らしてあげれば完成です。
青のりなどで緑色のおにぎりなども作れます。
ひな祭りごちそうメニュー5歳から7歳用
最後に、5歳~7歳のお子さま向けのひな祭りメニューを見ていきましょう。
この時期になると、ほとんど大人と同じものが食べられるようになります。
運動する量も増えて、食欲も日に日に増えていくお子さまのために、本格的なご馳走を作ってみませんか?
お花の手まり寿司
まずご紹介するのは、お花のような可愛いてまり寿司です。
炊いたご飯に米酢と砂糖、塩と白ごまを少々加えましょう。
粗熱をとり、一口大に分けてラップで丸めます。
次にキュウリやラディッシュを2mm程度の薄切りにしておきます。
カニカマ・ゆで卵の卵黄を小さく切り、焼き鮭をほぐして柔らかく。
丸めたご飯を円を作るように平皿に並べ、中央のごはんには卵黄・いくら・鮭をまぶし、外側のごはんにはキュウリ・ラディッシュ・カニカマでトッピング。
春の花のような、見た目が美しいてまり寿司の完成です♪
蛤(はまぐり)のスープ
平安時代から「貝合わせ」の遊びなどで知られる蛤は、対の貝はぴったりと合うけれど、それ以外の2枚の貝が合うことは絶対にないという特徴に由来します。このようなはまぐりの特徴は仲の良い夫婦を表すものとされていて、一人の相手と永遠に仲良く過ごせますように、という願いが込められていると言われています。
ひな祭りの代表的な縁起物のひとつです。
そこで、そんな蛤を使ったスープを、食べ盛りのお子さまに作ってあげましょう。
まず、蛤はしっかりと砂出しをすることがポイントです。砂出しした蛤と昆布を合わせてじっくり煮込み、出汁をとります。
もうひとつ、春の風物詩「菜の花」を塩ゆでにしておきます。
できあがった蛤のスープに、菜の花をあわせて完成です。
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いかがでしたか?
お子さまに作ってあげたい、ひな祭りのごちそうメニューは見つかりましたか?
インターネットの料理サイトでランキングを調べてもたくさん見つかるとおもいます。
どのメニューも、いつもの食事にちょっとした工夫を加えるだけで作ることができます。
お子さまが目まぐるしく成長していくこの時期。
食べられるものがどんどん増えていくのも、お子さまの成長を感じる瞬間です。
お子さまが大きくなってきて、一緒にひな祭りのお料理を作れるようになるのが楽しみですね。
健やかな成長を願い、一年に一度のひな祭りには特別なメニューでお祝いしてください。
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