羽子板は正月以外も飾れる『年中飾り』ひな祭りの雛人形と一緒に!
女の子のお子様の初正月に飾る「羽子板飾り」は一年中飾っておける「年中飾り」だと言うことは、意外に知られていません。
3月には女の子のお節句「ひな祭り」がありますから、羽子板をそのまま飾っておいて、雛人形を飾りつけたら一緒に羽子板も飾ってあげるとより一層華やぐことでしょう!
最近では、最初から雛人形と一緒に飾ることも考えて羽子板のデザインを選ぶ、と言う方も増えてきました。
可愛らしい雛人形には「かわいい羽子板」を、美麗な雛人形には「美しい羽子板」を合わせて飾ってあげると全体的に統一感のあるお飾りになりますね!
本記事では、購入前に知っておきたい羽子板飾りの意味と由来から、雛人形と一緒に飾る時のおすすめの組み合わせまでご紹介します。
一年中飾れる「羽子板飾り」とは何かを知ってから選びましょう!
まず、「羽子板飾り」とは何か?と言う所から見てゆきましょう。
羽子板飾りは女の子のお守りです
女の子の赤ちゃんが、はじめて迎えるお正月のことを「初正月(はつしょうがつ)」呼び、お祝いとして「羽子板飾り」が贈られます。
この羽子板には女の子の「魔除けのお守り」の意味があり、羽子板の羽根が蚊を食べるトンボに似ていることや、羽根突きの音が魔を退けること、また羽根突き遊びで「邪気をはね(羽根)除ける」など、無病息災への様々な願いが込められています。
関連ページ:「お正月の羽子板の基礎知識!意味は蚊除け?形はトンボに由来?」
室町時代から続く羽子板飾りの歴史
羽根突きの原型は7世紀頃から宮中で行われていた「毬杖(ぎっちょう)遊び」で、現在のような羽子板ではなく、杖のような道具を使っていたそうです。
今の羽子板飾りの由来となる「羽根突き」は、室町時代より始まります。
時代を経て江戸時代には庶民へも広まった羽子板飾りは、数々のモチーフのものが作られ、その技術にも磨きがかかり「押絵羽子板(おしえはごいた)」や「木目込羽子板(きめこみはごいた)」が生まれました。
創業1852年(江戸嘉永5年)の東玉も、羽子板の産地として有名な埼玉県は岩槻にて羽子板を作り続けています。
押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
お正月が終わったら羽子板飾りは片付ける?
羽子板飾りは小正月(1月15日)過ぎにしまうのが伝統的ですが、縁起物の「年中飾り」とされていることも多く、現在ではあまりこだわらない方も多いようです。
羽子板飾りを年中飾りとされる方が多い理由のひとつには、羽子板飾りを作る技巧も高まり非常に繊細で美しい羽子板飾りが増えていることから、「しまわずに飾っておきたい」と思われる方が多くいらっしゃるからでは無いでしょうか?
関連記事:「正月飾りだけじゃない!おしゃれな羽子板はインテリアにも◎」
お正月も終わって羽子板飾りをしまっても、3月3日には女の子の節句「桃の節句(上巳の節句)」のひな祭りがあります。
雛人形を飾りはじめる時期は2月上旬立春の頃ですから、1月15日に羽子板飾りをしまうのであれば、次に出すまでの間が3週間もありません。
それであれば美しい羽子板飾りはしまわずに飾っておいた方が良い、と考える方が多くいらっしゃるのもうなずけますね!前段から、買いている様の、”羽子板飾り”は、お子様のお守り。しいて言えば、お子様でけではなく、”家”も守ってくれるお飾りだとも言えます。そんな”お守り”なのですから、”年中飾り”として飾られておくのも、いいかもしれません。
関連記事:「羽子板はいつまで飾るのが正しい?しまう時期と「何歳まで」飾るか」
関連記事:「女の子の初節句。お祝いの仕方はどうすればいい?」
押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
ひな祭りの雛人形と一緒に羽子板飾りも飾りましょう!
初正月が終わったら、あっという間に3月3日の桃の節句『ひな祭り』です。
羽子板飾りはひな祭りの雛人形は一緒に飾ってあげるとより華やぎますので、出来ればデザインがちぐはぐにならないように選んであげたいものです。
ですが、「羽子板飾りのデザインに合わせて雛人形を選ぶ」と言うことはあまりありません。どちらかと言うと、先に雛人形のサイズやカラー、可愛らしい雛人形なのか美麗な雛人形なのかのイメージを決めておいてから、それに合うデザインの羽子板飾りをお求めいただく方が良いでしょう。
羽子板飾りを雛人形と一緒に飾れる機会は1年に2回
3月3日のひな祭り(上巳の節句)は有名ですが、実は9月9日の「重陽の節句(菊の節句)」にも雛人形を飾る「後の雛(のちのひな)」と言う行事があるのです。
後の雛は3月3日からおよそ半年後の9月9日に、長寿を願うと共に雛人形の虫干しを兼ねて行われ、その際にも羽子板飾りを一緒に飾りつけます。
このように、羽子板飾りは「お正月」、「ひな祭り」、「後の雛」と出番の多いお節句飾りなのです。
押絵羽子板の産地「人形のまち岩槻」東玉の羽子板飾りはこちらからご覧ください。
「羽子板飾り」と「雛人形」のおすすめの組み合わせをご紹介
お正月以外にも、雛人形と一緒に飾る出番の多い「羽子板飾り」は、雛人形のデザインとの組み合わせも考えて選ぶことも大切です。
後悔しないように最初から納得のいく羽子板飾りを選びましょう!
「羽子板飾り」の横幅のサイズが小さい順に雛人形とのおすすめの組み合わせをご紹介します。
春の風を感じる桜の花のコーディネート
羽子板飾りのお衣装の桜に、ひな壇に桜をメインに用いたお雛様の「桜」をテーマにしたコーディネート。
暖かな桜の季節にぴったりのコンパクトな組み合わせです。
晴れの日を祝う家族の風景をモチーフにしたゆかり作「遊彩シリーズ」。生まれてきたばかりの赤ちゃんを抱っこしているお殿さまの姿は、まるで「育メン」。かわいらしい赤ちゃんへの優しい眼差しはこれからのすこやかな成長と幸せなご家庭を想像させてくれます。
- 木目込人形 ゆかり 収納飾り「遊燕 収納飾り」
育メンおとのさまの腕の中には、かわいらしい赤ん坊とそれを見守りあやす優しいおひめさま。淡いピンクの屏風にはっきりした色合いの衣裳が良く合います。収納タイプなのですっきりとしまえます。
商品詳細
やさしく穏やかなナチュラルデザインを楽しむ
おめでたい紅白のお衣装にケースは檜のナチュラルな木目も楽しめる羽子板飾りに、同じくブラウンをベースとした自然の魅力あふれるお雛様を合わせた組み合わせです。
女の子が成長しても飽きのこない落ち着いたデザインは、成人するまでしっかり見守ってくれる女の子のお守りに相応しく、インテリアとしても素敵ですね。
- 羽子板飾り「9号つまみ羽子板/アイボリー」
壁掛けにも置き型にもなるつまみ羽子板飾りです。アクリルケースですので軽量で割れにくいです。後ろのハッチを開けると羽子板が取れますので、飾りの部分がお祝い時の簪(髪飾り)として使用できます。
商品詳細
桜の下でお花見を楽しむ姿は春の訪れを感じさせます。モダンで従来の形にこだわらない新しいひな飾りです。
伝統的な漆黒が醸し出す上品な空間
漆黒のケースに包まれた羽子板飾りに、同じく黒と朱の伝統的なコントラストが美しい立ち雛の雛人形の組み合わせ。
特にお客様を迎える機会の多いご家庭には、落ち着いた伝統的な組み合わせがおすすめです。
- 8号金彩振袖柚希/マホ
ピンクと赤色で可愛らしく、優しい雰囲気の羽子板飾りとなっています。ケースの落ち着いた色が優雅さを感じさせます。バックの柄がより羽子板を引き立てています。
商品詳細
- 木目込人形 賢一 立雛飾り「寿々喜雛 祥 黄櫨染」
黄櫨染(こうろぜん)立雛。中点に輝く太陽を想わせる金色色(こんじきいろ)。天皇にだけ着用が許される衣裳です。地模様に「桐」・「竹」・「鳳凰」・「麒麟」が織り込まれた、ひな人形で最も格式を感じさせる衣裳です。
商品詳細
檜(ヒノキ)と桐(キリ)の自然の心地よさ
木目を活かしたケヤキ塗の桐材のひな壇の隣には、欅ケースの羽子板飾りが自然に馴染みます。
ナチュラルデザイン同士の組み合わせは、どんなお部屋にもフィットしますから、模様替えの多いご家庭や、お引越しが多いご家庭にもおすすめです。
- 正月飾り 羽子板「8号金彩振袖咲希/欅NT」
ピンクと赤色で可愛らしく、優しい雰囲気の羽子板飾りとなっています。手には可愛らしい花びらを持っています。欅調のケースは木のぬくもりが感じられ、優美な雰囲気になっています。
商品詳細
側板を組み換えることにより一段でも、二段でも、三段でもお飾りいただける「東玉オリジナル一、二の三段」です。屏風と段は木目を生かしたケヤキ塗の桐材を使用して制作しております。
- 三段飾り「春雛」
幸せの色「桜色」で華やかなお節句を
羽子板飾りは女の子の大切なお守りです。
そして、雛人形も同じく女の子のお守りとして大切な役目を担っています。
一緒に飾ることも多いこの2つの美しいお守りには、一緒に飾って更に映える組み合わせがあるのです。
本記事では東玉おすすめの組み合わせをご紹介いたしましたが、女の子のお子様にどの様に育ってほしいかや、ご家族のセンスによって「羽子板飾り」と「雛人形」の組み合わせは変わってきます。
ぜひ素敵な組み合わせを見つけて下さい。