男の子の初節句はどうするの?お祝いの仕方からお祝い金・お返しのマナーまで
実家から「赤ちゃんの初節句に」と五月人形や鯉のぼりが届いた。
また、親せきや知人友人からもプレゼントの数々が。
ひとまずこれを端午の節句まで飾っておけば良いの・・・?
いや、お祝いをもらったままではいけない・・・?
何かお返しが必要なのでしょうか・・・?
お返しはいつまでにしたらいいの・・・?
初節句のお返しを考えなくては・・・!?
家族が増えて喜ぶのも束の間、家事に育児に忙しいお母さんお父さん。親になるのも初めて。もしかしたら、贈る側だっておじいちゃんおばあちゃんと呼ばれる祖父母になるのは初めてかもしれません。誰から誰まで次から次へとはじめてのことばかりで、お悩みが尽きないこととお察しします。
今ほど医学が発達していなかった昔の日本では、幼くして命をおとすこともしばしばあったそうです。
生まれてきてくれたひとつのいのち。どうか、無事に成長してほしい。
そんな願いから、日本には赤ちゃんの健やかな成長をお祝いする行事がたくさんあります。
その中のひとつ、男の子が生まれてはじめて迎える5月5日「端午の節句」ではどのような五月人形を飾り、当日にはどのようなお祝いをするのでしょうか?
また、初節句のお祝いをプレゼントしてくださった方々への感謝の気持ちの表し方は?マナーから
この記事では、お祝いのプレゼントをする側の人・祝福を受ける側の人、それぞれで参考していただけるお話をしてゆきたいと思います。
男の子の初節句!5月5日「こどもの日」は休日なので親戚も集まりやすい!
「初節句」は子供の成長を祝福し、将来の幸せを祈る大切なお祝いです。
ですから、できれば華やかに、そして賑やかにお祝いしたいものです。世界にも子供の日は存在していて、6月1日は国際子供の日であったり、国連の定めた11月20日が世界子供の日となっていて、地域や文化の違いがあってもお祝いやお祭りをそれぞれの方法で行われています。
ちょうど「端午の節句」の5月5日はゴールデンウイーク。きっと連休の方も多いことでしょう。両家のご両親ともにお祝いに集まりやすい時期です。ぜひ皆さんそろってお祝いの食事会をしてみませんか?
初節句のお食事会
初節句のお食事は、どこかの会食場へ行っても良いですし、くつろげる場所で普段どおり赤ちゃんも安心して過ごせる自宅で、親族の方をお招きして賑やかにお祝いするのもよいでしょう。
お食事会を外でされる場合は、お料理の準備やお部屋の片付けなどを省くことができますし、お店ごとに男の子の初節句用に工夫された特別なお祝い膳などもいただけます。
男の子の初節句膳
赤ちゃんも1歳にもなれば離乳食も進み、食べられる食材も増えてきています。
いつもの離乳食にひと手間加えて、初節句の主役となるお子様にも食べられるパーティーメニューを用意してあげるのもいいですね。
初節句のごちそうを作るときは、縁起の良い食材を使ってみましょう。カツオやブリは特に男の子におすすめの縁起食材です。
一例をご紹介します。
・たけのこは成長が早く、まっすぐに伸び、強い風にも折れないことから、すくすく育つ縁起の良い野菜として使われます。
・かつおは「勝男」とも書き、勝負に勝つ魚といわれています。
・赤飯はささげの豆はまめに働けるように、色素の赤には魔除けの意味があります。
・ブリは、はまち、わらさ、ぶり と成長するごとに呼び名が変わることから出世魚として有名で、縁起を担ぎます。
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男の子の初節句のお菓子
“ちまき(粽): ちまきは、餅や具材を竹の葉で包み、縄で縛ったものです。これを食べる習慣は日本全国に広まっていますが、具体的な中身や形状は地域によって異なります。ちまきは、邪気を払い、無病息災や家内安全を祈る意味合いが込められています。
柏餅(かしわもち): 九州地方などで見られる柏餅は、柏の葉で包まれた餅で、家族で一緒に食べる習慣があります。柏は古くから厄払いの意味があり、節句の時期には子供の健康を祈るために食べられます。
ちんすこう: ちんすこうは、四国地方で愛される伝統的なおやつで、節句の時期にもよく食べられます。縁起の良い形をしており、健康や幸せを願う気持ちが込められています。”
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初節句の思い出を写真に
人生ではじめて『ぼく』が主役になる行事「端午の節句」。せっかくですから大事なお祝いの記念に、また、無事に初節句を迎えた姿を写真に残しておきませんか?
祖父母も揃って撮ることのできる写真はなかなか多いものではありません。
その時に、
「泣き止まなくて大変だったよね」
「新しいお洋服に飲みものをこぼしたよね」
「カメラの方を全然向かなかったよね」
など楽しい記憶が刻まれてゆくことが大切です。
眠ってばかりいた赤ちゃんが、座ったりハイハイしたり、歩けるようになったりと、この日までの成長は感動の連続だったはずです。
この記念の日をいろいろな形で残しておきましょう。
そして2人目・3人目・・・となるほどに省略しがちのようですので、記念撮影は長兄と同じくらい写真を残してあげ、誕生の喜びの気持ちをかたちに残してあげましょう。
東玉でも購入できる陣羽織(じんばおり)は平均2~3歳くらいまで着られる寸法で作られています。
毎年同じ時期に陣羽織を着て写真撮影をすると、成長度合いがわかって記念になります。
またスマートフォンのカメラ機能やデジカメは気軽に撮れる分、撮りっぱなしになりがちです。
ある程度たまったら、アルバムを作ったり、CDなどに焼いておきましょう。
デジタルフォトフレームや年賀状に、活用方法がいろいろありますのでデータは大切に保存してください。
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男の子の初節句の「お祝い金」の相場は親戚の場合5000円~1万円です
男の子の初節句に贈るお祝い
ご親戚の方や親しい方に男の子が生まれた時、その子の初節句に金太郎や桃太郎などの武者人形やコンパクトな五月人形を贈る方もいらっしゃいますし、お祝いの気持ちをお祝儀で表す方もいらっしゃいます。
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お祝い金をお渡しする場合は、一般的に5,000円~1万円程度(または商品券)を包むとされています。
しかし、近ごろは、住宅のスペース事情などから飾りものを希望しないご家庭も多くいらっしゃいますので、あまり神経質に金額にこだわる必要はありません。
お祝い金は、ご先祖様の供養・お彼岸が明けて(3月24日以降)から4月中旬ころにかけてお贈りしましょう。
「熨斗(のし)」は、「紅白の水引」が「蝶結び」された祝儀袋を使い、表書きには「初節句御祝」「御初幟御祝」「祝御初節句」「御祝」のいずれかをお書き下さい。
最近はあまり気にされなくなってきていますが、やはりお祝いを贈る際には【大安】のお届け日を指定する心遣いがあると良いでしょう。
初節句のお祝いに招かれたら
男の子の初節句のお祝いに招かれた場合は、菖蒲や花菖蒲などこの季節にふさわしい色や形の花束や、小さなお菓子やケーキなどを手土産にするのも良いでしょう。(注:一般的な乳脂肪率が高いケーキは3歳くらいから食べさせることが多いようです。)
菖蒲(しょうぶ)は、尚武(武事、軍事などを重んじる)に通じるとともに、皮膚病を予防し、邪気を祓うという習わしがあったようです。
東玉では男の子の初節句のお祝いに相応しい五月人形を豊富に取り揃えております。
- 峻成・彩り 兜飾り「青空」:お子さまが「晴れ渡る“青空”の様な気持ちの大きい人に育つように」との願いを込めて製作しました。斬新な白い鉢や小札を使い、洋間にインテリアとして飾れる兜飾りに仕上がっております。「屏風飾り」「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。
商品詳細
- 峻成・彩り 兜飾り「緑樹」:鉢や小札に緑色を用いた兜です。「地に根を張り種をつくる強い生命力を持つ“緑樹”のような人に」と願いを込めて制作しました。吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。
商品詳細
- 峻成・彩り 兜飾り「大地」:重厚感のある茶塗の兜に、吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。彩り兜シリーズでは一番の人気になっています。
商品詳細
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祖父母から男の子のお孫さんに贈る初節句のお祝いは10万円~のお祝いの品が相場です
男の子の初節句には鎧や兜、鯉のぼりなどの五月人形を飾りお祝いするのが一般的です。そしてこれらは祖父母から贈られることが多いものです。最近はパパ・ママが選びに来られて、お支払いを祖父母に、とするご家庭もあります。
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普段買うものではない分、品物を購入する際の金額も想像し難いですよね。
東玉では人気No.1の兜飾りで12万~13万円が平均購入価格です。
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収納飾りから着用飾り、お顔付きの子供大将飾りや美術工芸の粋を集めた作家品までたくさんの種類があります。数万円~百万円超までたくさんの種類の中から選ぶのは大変ですよね。
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スペースの問題がある場合は下台や屏風を省くと価格も抑えられ、主となる鎧や兜のグレードを上げることもできます。甲冑が怖いイメージだという方には「木目込(きめこみ)技法」で作られた色彩豊かな商品もあります。
- 木目込兜飾り 奏 「藤音」:淡紅藤色の正絹織物と金箔押の鍬形のコントラストが美しく、高級感あふれる兜です。丸台と同じスカイブルーをラインで施した屏風には子孫繁栄や長寿の願いを込めた藤の花があしらわれております。統一感のあるモダンな色合いのため、リビングなどの洋間によく合う兜飾りです。
商品詳細
- 木目込兜飾り 奏 「胡桃」:草木染で染め上げられた正絹生地を木目込み、木目を生かした鍬形を使用しているナチュラル感を感じられる兜飾り。草木染の吹き返しには向かい鶴が織り込まれ、お子様の吉兆の願いが込められております。
商品詳細
- 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象の兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せ収納時もコンパクト。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。
商品詳細
- 木目込鎧飾り 風 「朱風」:威糸部分は、草木染の裂地で木目込まれていて、柔らかなグラデーションで優しい雰囲気を醸し出しているのが特徴です。胴の部分には印伝が使われ蜻蛉(とんぼ)柄をあしらっています。蜻蛉は古来より五穀豊穣や無病息災の象徴とされ、また「勝虫」と呼ばれたことから武具や装束に多く取り入れられています。
商品詳細
「この武将が好きなの!」など、ご予算・大きさ、人形か甲冑かの希望をぜひ東玉の販売員にご相談ください。男の子の初節句にふさわしい良い品を、できる限りご希望に沿うかたちでご提案させていただきます。
東玉の豊富な種類の五月人形はこちらからご覧ください。
また、五月人形のお届け日は持参するときと同様に大安が良いでしょう。もしくは開封する日を仏滅以外の日にすれば大丈夫です。特に外出の予定がない場合は、お祝い品ですので午前中にされるとなお良いですね。
お礼状は3日以内!男の子の初節句のお祝いの「お祝い返し」のマナー
男の子のおじいちゃん・おばあちゃんへのお返し
おじいちゃん・おばあちゃんから男の子の初節句に素敵な五月人形をいただいて、無事にお祝いができた。
でも、どうなのだろう。電話で御礼を伝えればいいのかな?それともなにか、お返しをしたらいいのかな?いろいろ頭をよぎりますね。
まずは感謝の気持ちを込めて、御礼を申し上げましょう。
そして品物でお返しをする場合は、5月いっぱいに済ませましょう。
その際は初節句のお祝いの報告やお礼の手紙を添えて、赤ちゃんの当日の写真を加えれば、さらに感謝の心が伝わるでしょう。
一般的には初節句のお祝いのお食事会にご招待して、「おかげさまで生まれて今日まで健やかに成長しております」とお孫さんの姿を見せ、成長を一緒に喜んでもらうことが何よりのお礼となりますので、特にお返しをする必要はありません。
男の子の初節句のお祝いへのお返し
お祝いをいただいたが、先方のご都合で初節句のお祝いにお越しいただけない場合は、速やかに心を込めたお礼状を出すのはもちろんのこと、別便でいただいた祝儀の1/3~1/2程度の品物を「内祝い」としてお贈りすると良いでしょう。
お返しの品は一般的に肌触りの良いタオル、紅白まんじゅうなどのお菓子、かつお節など乾味セットが多いようですが、カタログギフトや商品券でも喜ばれるようです。
お返しの品には「紅白の水引」が「蝶結び」された「熨斗(のし)」をつけ、その表書きとして「初節句内祝」または「内祝」と記します。下段に赤ちゃんの名前をお書き下さい。(※親の名前や苗字は書きません。)
なお、宅配便の伝票には、配達員に分かりやすいよう子供の名前ではなく、世帯主様の名前を書くことをおすすめします。
日本の伝統的な風習「初節句のお祝い」あれこれをお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
漠然としていた事柄にも目安がついたら幸いです。なかなか人に聞くことも憚れる内容もたくさんありましたね。
可愛いわが子のために張り切って準備する初節句。はじめてのことで相手に贈るものやお祝いに用意するものなど、色々悩んで当日を前に疲れてしまうみなさん、完璧にこれらを行う必要はありません。
せっかくのおめでたい行事です、目的は赤ちゃんの健やかな成長をお祝いするところにあるので深く考えず、楽しみましょう。
そして両家のご家族が集まって、交流を深め、ぜひみんなでたくさんの笑顔とともにお祝いしてあげてください。
お子様の健やかな成長こそが、おじいちゃんとおばあちゃんにとって何よりのお返しです。