「五月人形のコンパクト・おしゃれ」インテリアにもおすすめランキング
「五月人形」と聞き、まず思い浮かぶのが鎧や兜。それも金屏風に黒っぽい、重々しく少々怖い…。そんなイメージをされる方も多いのではないでしょうか。男の子の御守りである五月人形ですから重厚さ、格好良さももちろん大切。しかしもう少しコンパクトに、インテリアとしてもお部屋の空間に馴染むものがあったらいいな。季節を彩るものとして飾る和小物から一歩踏み込んだ、お節句に飾る五月人形とはどのようなものがあるのでしょうか。
飾る場所も広くは取れない方におすすめのケース飾りや、収納飾りがありますが、ここではコンパクト兜飾りや、清々しく優しさを備えたお人形飾り、本格的な作りでもおしゃれなものが欲しい、でもやはりできるだけシンプルに、コンパクトなものを探したい。そんな皆様へシーン別に特徴や、おしゃれに飾ることのできるおすすめの五月人形を東玉のオリジナルシリーズのランキング上位の商品を中心にご紹介してゆきます。
インテリアに人気の五月人形はコンパクトでおしゃれ!
最近の五月人形は主にリビングなどの洋室に飾られることが多くあります。日常生活に馴染むような、コンパクトでおしゃれなものが人気です。また特にインテリア性を重視した五月人形が選ばれる傾向にあります。
ここでは各シーンごとにランキング上位の東玉オリジナル五月人形のシリーズをご紹介してまいります。
玄関用のコンパクトでおしゃれな兜飾りの五月人形
最近は玄関に五月人形を飾りたいという若い世代が増えています。
ここでは玄関先に飾る最適な五月人形・兜飾りをご紹介してゆきます。
人の出入りがあり、皆の目につく場所で飾ることができる玄関飾りにおすすめなものが、東玉オリジナル・彩宴 兜飾りです。間口も35~50㎝以内で飾ることができます。
LEDライト兜飾り 2024年度彩宴シリーズ
- 彩宴 兜飾り「5号 金大鍬形赤沢瀉」:LED付の屏風と台が一体型のため、飾付けも収納もスムーズにすることができます。デザイン性に溢れ、コンパクトなため和室はもちろん洋室にもおすすめのお飾りです。コンパクトながら手打ち星鋲の合わせ鉢、縅糸は正絹を使用した本格的な兜となっております。
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- 彩宴 兜飾り「6号 純金箔金茶縅の兜」:小札には純金箔を施したこだわりの兜。コンパクトでLEDライトを取り入れ新しいモダンなデザイン性を合わせることでお部屋に馴染みつつも存在感があり、インテリア感覚でお飾りいただけます。
商品詳細
- 彩宴 兜飾り「8号 翠玉」:手打ち星鋲の合わせ鉢、吹き返しは印伝革、威糸は正絹を使用した本格的な兜。LEDライトを包み込むような、優しいグリーンの和紙の円と金の縦ラインのデザインが特徴的です。
商品詳細
彩宴シリーズはインテリア感覚で飾れる、今までの形にとらわれないモダンなデザインです。伝統の飾りにLEDなどの現代的な要素を取り入れ、お子様の未来を明るく照らす新しいスタイルの兜飾りです。
東玉オリジナルの独創的なデザインで、シリーズのなかのコンパクト品は、特に玄関先などに適したスタイリッシュなお飾りです。
ここで紹介した彩宴「5号 金大鍬形赤沢瀉」は彩宴シリーズの中でも間口35cm程度で飾ることのできるもっともミニサイズ。
ありそうで無かった、ちょっとしたコーナースペースにも馴染むデザインが特徴です。玄関先に飾るようなコンパクトランキング上位商品です。
玄関用のコンパクトでおしゃれな木目込の兜飾り
木目込技法で作られた五月人形もコンパクトに飾ることのできる商品がたくさんあります。
例えば奏(そう)シリーズ。色合いも優しく木製のナチュラルテイストの空間にも最適です。収納された櫃(ひつ)という木製の箱は桐で作られたものです。兜は木目込という技法でつくられており、絹織物が品良くコーディネートされています。よく見ていただくと金糸がはめ込まれており全体を華やかに演出し、また木目込み全体のメリハリを出すなど、ひと手間かかった仕上がりに。細かいところまでこだわりが詰まった一品です。鍬形(くわがた)をはじめとして金具には本金箔が施されています。また兜本体と鍬形は磁石加工により取り外しが利くようになっています。手のひらサイズでお洒落な仕上がりから、ギフトにもおすすめです。
木目込兜飾り 2024年度 奏シリーズ
- 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象を与える兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せるので収納時もコンパクトです。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。
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- 木目込兜飾り 奏 「音音」:白と金、銀を基調にしたお飾りです。吹き返しや後ろのシコロの部分には、見る角度によって光り方が変わる青色や緑色のホログラムを織り込んだ布地を使用しております。可愛らしさの中に気品が感じられる兜です。
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- 木目込兜飾り 奏 「緑音」:現代のインテリアにもマッチする兜飾りです。布地の配色と正絹(シルク)にこだわり、緑・黄・紫を基調に「可愛らしさ」と「存在感」をかねそなえたお飾りです。屏風についた菖蒲飾りも品よく、端午の節句を演出します。
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このほかにも奏シリーズはカラーバリエーションを各種取り揃えています。また兜だけでなく、木目込技法で作られた鎧飾りや鯉のぼり飾りなどもございますのでWebページをご参照ください。
端午木目込人形 2024年度 皐月童シリーズ
表情豊かな端午木目込シリーズも玄関飾りにおすすめです。
皐月童シリーズの陸(りく)・勇(ゆう)・翔(しょう)は大好評。三兄弟としてつくられた男の子たちは、我が子の近い将来を見ているようです。二つ並べて飾っても場所をとらないこちらの商品は、兄弟が誕生した際、型違いを購入される方も多い商品です。一見、これが木目込?と錯覚されるほど肌の露出が見られますが、これが実によく作られています。子供ならではのむちっとした肌感に、指の先まで表現された作りは見どころ満載。ガラスの目が生き生きとみえ、コンパクトでも兜飾りに引けを取りません。
- 端午木目込人形「皐月童 陸」:端午木目込人形シリーズの健康優良児「陸(りく)」。可愛いけれど堂々とした男児です。きりっと結んだ口元、もちもちのボディーは、生まれて間もない赤子の生命力が感じられます。名前の「陸」は大地のように堂々とした男子にご成長されるよう願いを込め命名いたしました。
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- 端午木目込人形 「皐月童 勇」:菖蒲のリーズ飾りの前で、ガッツポーズを決める可愛く凛々しい男児、皐月童「勇(ゆう)」。幼いけれど勇気凛々の勇君です。ナチュラル色の家具調飾台は、間口・奥行きともに23cmのコンパクトサイズ。飾るほどに愛着が増す五月人形です。
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- 端午木目込人形「皐月童 翔」:両手を上げて空を見つめる、笑顔が可愛い皐月童「翔(しょう)」。幼子の「動」の瞬間を切り取ったこだわりの東玉工房オリジナルの造形です。天翔る幼子をイメージし「翔」と命名しました。西陣織の兜が付きます。
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リビング用のコンパクトでおしゃれな兜飾りの五月人形
リビングにおすすめなのが、峻成 彩りシリーズ。鮮やかな色彩が特長です。毎年早々に売り切れてしまう人気商品です。屏風の使用方法により、アクリルを飾り台にした衝立(ついたて)飾りと、屏風を横に飾る二通りの飾り方を楽しめる一品です。峻成作・兜は高さを圧縮したような作りですが、その分、正面から見た際の鍬形のシュッと伸びた格好良さは格別です。後ろ姿も色のグラデーションがきれいな洋間にインテリアとしてもおすすめな兜飾りに仕上がっています。
2024年度 峻成・彩りシリーズ
- 峻成・彩り 兜飾り「青空」:お子さまが「晴れ渡る“青空”の様な気持ちの大きい人に育つように」との願いを込めて製作したものです。鉢(はち)とよばれるヘルメットに相当する部分には、白を使い斬新に表現。
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- 峻成・彩り 兜飾り「緑樹」:地に根を張り、生命力の豊かさを象徴する緑樹をイメージし製作しました。鉢や吹返しをはじめ、全体にグリーンが引き立つよう考え配色し、作られています。
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- 峻成・彩り 兜飾り「大地」:彩りシリーズ一番人気の商品です。大地をイメージした高級感あふれる重厚なセット飾りです。重心を低くつくり、すっと伸びる鍬形を美しく、雄々しく魅せる一級品です。
商品詳細
このほかにも彩シリーズには「紺裾濃」や「白糸縅」など豊富なカラーバリエーションを展開しています。
2024年度 草木染シリーズ
東玉オリジナル草木染シリーズもリビング空間に映えます。染色作家:小川由起子による天然の草木染料で、正絹縅糸や袱紗を丁寧にひとつひとつ手染めしています。単色染ではない、ぼかし染めという何工程もかかる染物を時間をかけて美しく染め上げてゆきます。手仕事だからこその優しい風合いが、五月人形の品格を引き立たせます。重厚な兜にも自然の優しさが加わり、ナチュラルテイストな兜となっています。
- 草木染 兜飾り「7号翠極」:新緑の生命力を感じさせるさわやかなグリーン色に草木染で染め上げた威し糸の兜が映えるよう屏風にもグリーン色の和紙を使い、草木染の兜がより美しく全体から伝わるようになっております。ブラウンの木製菱形台がリビングに調和しながらも、端午の節句を華やかに演出します。
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- 草木染 兜飾り「7号 極鳳」:正絹の威し糸と袱紗を草木染で朱赤にぼかして染めた兜。合せ鉢に星鋲を(ほしびょう)手打ちし、吹返しに龍村美術織物の糸屋輪宝手の裂地を使用し、素材と作りにこだわりました。和紙を茶色でぼかした屏風を家具調の菱型台にのせた洋室と和室のどちらにもおすすめな色合いの兜飾りです。
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リビング用のコンパクトでおしゃれな端午木目込の五月人形
気品あふれるかわいいお人形もリビングにピッタリです。家具の上でも飾ることができる特におすすめの数点をご紹介します。
- 端午木目込人形 「皐月童 航」:えくぼの可愛い表情で、元気いっぱいが伝わってきます。槍を持ち躍動感あふれる一瞬を立体に作り上げました。兜や太刀は固定されており、槍をもたせるだけで簡単にお飾りいただけます。袖口・袴口に加工された絞り紐もワンポイントです。衝立は、男児の節句飾りに縁起の良い「蜻蛉」(とんぼ)のデザインです。前にしか進まず、退かない勇猛果敢な勝ち虫と呼ばれてきました。脇に添えられた鯉のぼりも節句らしさが伝わります。
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- 端午木目込人形「皐月童 凜」:端午木目込人形シリーズの中でも人気ナンバーワン・皐月童 凛(りん)。我が子を想わせる可愛い表情が人気です。造形は、幼子が太刀を手に凛々しく空を見上げる「動」の瞬間を切り取った東玉工房オリジナルの原形です。兜はお人形の脇に飾ってもよし、お人形に被せてもお飾りいただけるタイプです。腕を上げている姿もさることながら、うしろ姿にも着物の裾が跳ねていたり、足指が動きを見せているところなど、細かな造形表現が全体の躍動感となり、愛らしいお人形となっています。衣裳も正絹の絹織物を使用しております。
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和室用のコンパクトでおしゃれな端午木目込の五月人形
東玉オリジナル御所童子シリーズは伝統の御所人形をモチーフにした五月人形です。
風格のある手描きのお顔は和室に最適です。
2023年度 端午木目込人形 御所童子シリーズ
工芸品としての価値も高い御所童子 司(つかさ)・傑(すぐる)。精緻な手仕事で生み出される「人形彫刻・磊(らい)」原作オリジナルの表情です。見るほどに愛着がわく評判のお顔です。ベテランの職人でも一日にひとつしか書き上げられないというほど緻密な筆仕事です。一見ガラスの目が入っているのかと見紛う仕上がりです。まっすぐに見つめる瞳にはこれから力強く歩む意思を感じるほどです。髪も薄い墨で幾度となく、書き重ねられたものです。一本の乱れもなく書き上げるのは、とても集中力のいる仕事です。御所童子 司の弦走(つるばしり)という腹部の衣裳は伝統工芸士・山本誠による甲州印伝を使用。赤紫の衣裳を着せた上には一段ずつ唐糸を仕上げに加工を施してあります。大きめの台と和の雰囲気を醸し出す手描きの屏風に飾られたお人形はゆったりと、しかし存在感たっぷりのセッティングです。
- 端午木目込人形 「御所童子 司」
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- 端午木目込人形 「御所童子 傑」
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このほかにも端午木目込人形シリーズの人形はこちらをご覧ください。
和室用のコンパクトでおしゃれな兜飾りの五月人形
日本最高峰の彫金・鍛金技術が織りなす心に響く別所実正の兜は、伝統的な日本の和室に最適です。装飾の多い兜の場合、一品作り上げるのに4週間を要するときもあるほどの力作です。
細かい部品のひとつまでこだわりを持って製作された本格的なつくりは、仕上がりの美しさに目を見張るものがあります。緻密で地道な作業の結集が『匠の技』と評するにふさわしい最高級品です。屏風がなくても存在感があり、兜を単品で櫃飾りにすると約30cmほどの空間に飾ることができます。
匠の技・別所実正シリーズ
- 別所実正 兜飾り「6号 新長鍬形」:鎌倉時代に流行した長鍬形の兜を綿密な時代考証をもとに製作しました。袱紗にも実正の名入りです。コンパクトな兜ながら、実正の彫金技術が見事に際立つ商品です。
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- 別所実正 兜飾り「5号 金龍頭立」:最近の兜飾りではなかなか見かけなくなった龍頭が取り付けられた兜飾りです。最大の特徴は金龍頭立の兜は龍頭(りゅうず)と呼ばれる前立です。10個以上の真鍮製のパーツを手作業で組み立て・接着したのちに純金鍍金を施すという手間のかかった実正オリジナル兜です。現在の甲冑師の中で、部品工程において型に頼らず、あえて一つ一つの部品を自らの手で作り組み上げる作業にこだわり製作を続けています。
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- 別所実正 兜飾り「【兜単品】5号梶の葉前立」:日本古来からある梶の木を独創的に鍬形として作り上げました。梶の葉(かじのは)の鍬形の模様は葉脈の部分をくぼませて巧みに陰影を出し、繊細さと力強さを表現。梶の木は神に捧げる木として神社の境内に植えられるなど神事との関連が深い植物です。繊維が強靭で、和紙や織物の原料とされるようです。古くは葉の裏に字を書き七夕飾りにする風習もあったそうです。細かく編み込まれた縅糸も美しく絶妙なバランスに仕上げられた兜です。
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おしゃれな五月人形はコンパクトでどこにでも飾れる
これまで見てきたように、リビングや和室に飾るおすすめの五月人形をご紹介してまいりましたが、伝統工芸に基づく技術で製作した五月人形の数々は、基本的に和・洋どちらのシーンにもお飾りいただけることがお分かりいただけたことと思います。また、少し大きめの兜や人形でも単品でお飾りいただき、お部屋の雰囲気にあわせて生花や名前旗などで脇を添える飾り方もおすすめです。
インテリア性の高い商品が充実してきた五月人形。コンパクトでモダンな五月人形が増え、選択肢が広がりました。
また、商品をお選びするポイントにデザイン性を重視する傾向にあります。ご購入の際はまず飾るシーンとスペースを考慮し、五月人形を見比べてみましょう。
端午の節句は初節句のお祝いであるとともに、季節を感じる日本の伝統行事でもあります。
従来の形にとらわれず、ご自身の生活空間に合った五月人形を選んでみてはいかがでしょうか。一昔前は鎧の三段飾りなど非常に大きいサイズが主流でしたが、お子様が大人になるにつれ出すのが億劫になり自然と出さなくなるご家庭が多かった様です。しかしコンパクトでお部屋にもなじみやすい五月人形であればお子様がご成人されたあともずっとお飾りいただけます。また、節句の時期だけではなく、一年中お飾り頂いても、よいかもしれません。インテリアの一部として、お部屋の彩りとしては、いかがでしょうか。季節の花等を脇に飾って、一つのコーナーとしても、見苦しいものではないと思います。
まさに一生ものといえます。