五月人形を飾る場所は直射日光とエアコンを避ける!
端午の節句には、男の子の健やかな成長を願って「五月人形」を飾ります。
お持ちの五月人形は、「初節句」を迎えるお子さまのためにご両親が購入されたのかもしれませんし、赤ちゃんへのお祝いに祖父母やご親族の方から贈られてきたのかもしれません。
いずれにしろ、大切な赤ちゃんの【お守り】ともいえる「五月人形」なのですから、その【お守り】を飾るのにふさわしく最適な場所を選びたいものです。
しかし、「五月人形」には様々な種類がありますよね?
大きな屏風つきの「甲冑飾り」と、コンパクトなケース入りの「武者人形」を飾るのに最適な場所は、おそらく同じではないでしょう。
それに五月人形は繊細な伝統工芸品ですから、飾る場所や収納する場所を考えるときには注意するべきポイントがきっとあるはずです。
現代風のお部屋でも安心して選んでいただけるよう、モダンでコンパクトなサイズから、落ち着いた雰囲気の和室に合う伝統的なタイプまで豊富にあります。可愛いらしいもの、凛と勇ましいもの、モダンでお洒落なデザインの五月人形もたくさんあります。
お子さまの成長をずっと見守り続けてくれるよう、五月人形を飾るのにふさわしい場所を見つけてあげましょう!
五月人形を飾るオススメの場所
端午の節句に飾る「五月人形」には、「鎧飾り」「兜飾り」「子供大将飾り(武者人形)」などがあります。
選んだ五月人形の種類やサイズはもちろんのこと、デザインや飾るタイプによってもおすすめの飾る場所は異なります。
さらには住環境や生活スタイルが昔とは変化している現代では、各ご家庭での家の間取りや、お部屋の中の家具の配置も様々でしょう。
和室に合う伝統的な「鎧飾り」や「高床台飾り」
伝統的な床置きタイプの「鎧飾り」や、それなりのスペースが必要な「高床台飾り」を飾る場所は、やはり和室にした方が見映はいいでしょう。床の間などに飾ると、甲冑の迫力が断然増すのでおすすめです。「床の間」を「男の間」とかけて、男の子の五月人形を飾るのにふさわしい場所という考えもあるようです。
しかし残念ながら、現在の住環境では「床の間のある家」にお住まいの方は少ないでしょう。
高さのある鎧飾りは家具の上に飾るよりも、床や畳に直接置くのがベストです。テーブルの上などに飾ると万が一倒れてしまったときに危険性を伴います。
もし洋風リビングに【まるで床の間に飾るように】鎧飾りを置きたい場合には、ホームセンターなどで販売している「半畳程度の簡易畳」を購入して、フローリングの床に敷いてから五月人形を飾るという方法もありますし、または、床毛氈を床と五月人形の台の間に敷くと床も傷つかずに済み、緑色の毛氈は端午のお祝いの雰囲気にとてもよく合います。
その際には、お子さまの手が触れないように「赤ちゃん用の囲い」などで鎧飾り自体を囲っておくと、安心感がありますよね。
- 鎧飾り「7号 金茶中白縅」:屏風には龍虎の柄が施されていています。正絹縅を使用し、とでも勇ましい鎧飾りです。
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- 鎧飾り「10号 王者胴丸Ⅲ」:兜部分は重ね鉢仕様で、吹き返し部分には革を使用しています。小札部分は通常よりも厚く作られていて重厚感があり、糸は正絹を使用しています。屏風には蜻蛉と沢瀉が描かれており、蜻蛉は勝ち虫として勝運の象徴とされています。
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和室のお部屋にふさわしい鎧飾りをご用意しております。是非こちらよりご覧ください。
兜飾りも伝統的で和室に合うタイプは多数ございます。
- 別所実正 【兜単品】櫃付き「「6号市松模様大鍬形」:南北朝時代の繊細な作風を取り入れた星兜に、日本古来の図案である市松模様を鍬形・吹返しに施し、現代感覚あふれる兜に仕上がりました。
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- 別所実正 兜飾り「6号 新総唐草」:別所実正は江戸甲冑師の中でも彫金を始めとした最上級の技術を持ち、妥協をゆるさない姿勢が高く評価されています。綿密な時代考証を背景に独自の世界観を生かした甲冑を世に送り出しています。新総唐草の兜は、鉢正面のシロと言われる部分に唐草の透かし彫りを付けていることが最大の特徴です。唐草柄はつるが四方八方に伸びてゆく様子が生命力の象徴とされています。サイズ感としては、コンパクトの分類になりますが、細かい部品ひとつまでこだわりを持って製作されています。
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- 別所実正 兜飾り「5号 金龍頭立」:別所実正は江戸甲冑師の中でも彫金を始めとした最上級の技術を持ち、妥協をゆるさない姿勢が高く評価されています。綿密な時代考証を背景に独自の世界観を生かした甲冑を世に送り出しています。金龍前立の兜は、龍頭と呼ばれる前立が最大の特徴です。龍頭は10個以上の真鍮製のパーツを手作業で組立・接着した後に純金鍍金をした実正独自の龍頭です。程よいサイズ感・鍍金の美しさも合わさり人気の兜です。
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玄関に合う「コンパクトな五月人形」と「収納飾り」や「ケース入飾り」
比較的コンパクトで高さのない「甲冑飾り」や「収納飾り」タイプ、「ケース入りの兜飾り」や「武者人形(子供大将飾り)」を飾る場所は、和室だったら低めのタンスの上、洋間であればローボードの上などがいいでしょう。それでもスペースが難しい方は玄関にお飾りしてみてはいかがでしょうか。
ただし、五月人形を設置する際には、その家具に充分な奥行きがあるか必ず確認しましょう。奥行きが足りないと五月人形が飛び出てしまい危険ですし、地震などがあったときに落下しやすくなってしまいます。
五月人形をお選びになる前には、あらかじめ飾る部屋や場所を考えて、寸法をはかっておくことをおすすめします!
東玉でもタンスやローボードの上に飾るのにぴったりな「収納飾り」の商品を数多く取りそろえておりますので、是非こちらよりご覧ください。
- 彩宴 兜飾り「6号 純金箔金茶縅の兜」:小札には純金箔を施したこだわりの兜。コンパクトでLEDライトを取り入れ新しいモダンなデザイン性を合わせることでお部屋に馴染みつつも存在感があり、インテリア感覚でお飾りいただけます。
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- 収納 兜飾り「12号 悠銀」:銀で統一されたとても魅力のあるコンパクト収納セットです。鍬形は立体仕様で勇ましさを演出し、吹返しには龍の彫金を施しています。
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- 収納 兜飾り「6号 白光E」:吹き返しや鍬形が大きく、雄々しい兜収納飾りです。お洒落な屏風に桜柄のデザインが兜の力強さや勇ましさを引き立てています。コンパクトで洋室と和室のどちらにも合う落ち着いた色合いの兜飾りです。
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- ケース入り 兜飾り「上杉茶兜」:ケースは、六角形になっており割れにくいアクリル仕様です。六角形は亀の甲羅を表しており、亀は寿命の長い動物であることから長命・長寿の象徴とされています。黒と茶のコントラストはとても品のある雰囲気があります。前にある太刀は護身のために飾られています。太刀の台座・兜の吹返し・後ろの柄には龍が施されており、龍はとても縁起がよく、出世や上昇志向の願いが叶うなどの意味合いがあります。
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- ケース入り 兜飾り「彫金徳川」:ここ最近、伊達政宗に加わり上杉謙信の兜が人気でしたが、近年より根強い徳川家康の兜が再び人気が上がってきてます。天下泰平の世を築いた徳川家康は駿河から関東、茨城、栃木と広い地域で人気があります。六角形ケースの前面にアクリル板を使用して、本来必要な枠が2本取れて兜がスッキリと見えます。
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また、間口50cm以下の玄関にお飾りいただける五月人形はケース入り飾り・収納飾り以外のコンパクト飾りもたくさんご用意があります。
- 木目込兜飾り 奏 「藤音」:淡紅藤色の正絹織物と金箔押の鍬形のコントラストが美しく、高級感あふれる兜です。丸台と同じスカイブルーをラインで施した屏風には子孫繁栄や長寿の願いを込めた藤の花があしらわれております。統一感のあるモダンな色合いのため、リビングなどの洋間によく合う兜飾りです。
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- 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象の兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せ収納時もコンパクト。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。
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- 収納 兜飾り「6号 竹雀」:吹き返しには、竹雀の金具を使用してます。金で市松模様柄の屏風が兜の力強さや勇ましさを引き立てています。コンパクトで洋室と和室のどちらにも合う落ち着いた色合いの兜収納飾りです。
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- 草木染 兜飾り「7号 華極」:ブロンズの兜に、草木で染めた藤色の威が、特徴の兜です。また、袱紗にも草木染を施しており、とてもお洒落な兜になっております。吹き返しには、京都の龍村美術織物を使用し、屏風には、紫色の和紙を使用しコンパクトながらとても高級感あるセットです。菱形の台は、木目調で洋室でも合います。
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- 彩宴 兜飾り「5号 黒合鉢印伝伊達E」:丸型アクリルのお洒落な伊達政宗の兜飾りです。ナチュラルな飾り台は出窓や玄関にも飾れるコンパクトサイズで洋間にも和室にも合います。
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洋室リビングにも合う「五月人形」
現代では、マンションや洋風に設計された住宅にお住まいの方が増えています。
そういった居住空間の変化やお客様のニーズに合わせ、洋風リビングにも馴染むデザインや色合いの五月人形が種類豊富に制作・販売されるようになりました。
昔ながらの「雄々しく厳ついイメージ」の鎧兜ではなく、「やわらかい風合い」をもつ鎧飾りや、「可愛らしい」兜や武者人形も、斬新なアイデアをもつ若手の人形作家たちによって日々創り出されているのです。
東玉では洋室リビングにも自然に溶け込む子供大将飾りの五月人形商品を種類豊富にご用意しております。是非こちらよりご覧ください。
- 端午木目込人形 「皐月童 陸」:端午木目込人形シリーズの健康優良児「陸(りく)」。可愛いけれど堂々とした男児です。きりっと結んだ口元、もちもちのボディーは、生まれて間もない赤子の生命力が感じられます。名前の「陸」は大地のように堂々とした男子にご成長されるよう願いを込め命名いたしました。
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- 端午木目込人形 「皐月童 凜」:「五月人形の新しい風」・端午木目込人形シリーズのなかで人気No.1 皐月童・凜(りん)。我が子を想わせる可愛い表情が人気です。造形は、幼子が太刀を手に凛々しく空を見上げる「動」の瞬間を切り取った東玉工房オリジナルの原型です。飾るほどに愛着が増す新しい五月人形です。
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- 端午木目込人形 「皐月童 碧」:菖蒲を片手に立ち姿で見得(みえ)を切る皐月童「碧」(あお)。人気の可愛い笑窪(エクボ)のお顔です。爽やかな色目の正絹衣装に、セッティングはリビングなどの洋室を想定した木目調、間口32cmとコンパクトにまとめました。現代の住空間にフィットします。
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また、インテリア感覚でお飾りいただけるスタイリッシュでモダンなデザインな兜もございます。
- 峻成・彩り 兜飾り「大地」:重厚感のある茶塗の兜に、吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。彩り兜シリーズでは一番の人気になっています。
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- 峻成・彩り 兜飾り「緑樹」:鉢や小札に緑色を用いた兜です。「地に根を張り種をつくる強い生命力を持つ“緑樹”のような人に」と願いを込めて制作しました。吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。
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- 峻成・彩り 兜飾り「5分の1 白糸縅」:5分の1 白糸縅は、コンパクトながら高度な技術を要する「手並べ小札」を使用した本格的な兜となっています。飾り台は出窓や玄関にも飾れるコンパクトサイズで、兜の横にワンポイントの菖蒲のお花を飾ることで、インテリアの雰囲気を強調しました。
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ご紹介した上記の五月人形は東玉でも大人気の「峻成 彩り」シリーズです。
このほかにもリビングに合うタイプは多数ございます。
- 彩宴 兜飾り「10号 上杉・龍村裂の兜」:上杉謙信公を象徴する「日輪弦月前立」をあつらえた、シルバーを基調とした爽やかな青が特徴的な兜。吹き返しと眉庇(まゆびさし)、袱紗に京都の龍村美術織物を使用しております。黒塗りの台屏風とLEDの優しい明かりが凛とした美しさを際立たせます。
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- 彩宴 兜飾り「8号 翠玉」:手打ち星鋲の合わせ鉢、吹き返しは印伝革、威糸は正絹を使用した本格的な兜。LEDライトを包み込むような、優しいグリーンの和紙の円と金の縦ラインのデザインが特徴的です。
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五月人形を飾る場所選びと注意点
五月人形を飾る場所を決める際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。
五月人形を飾る場所は直射日光があたらないところ
「せっかく素敵な五月人形を飾るのだから、明るくて目立つ場所に飾りたい」と思うのは当然です!ただし、【直射日光】にだけは気をつけてください。
お部屋の中の明るい場所に置くとしても窓際や出窓など、直接陽のあたる場所は避けると良いでしょう。陽に焼けてしまうと、五月人形の色あせや変色を招いてしまうので注意してください。
五月人形を飾る場所は「湿気」もさけて!
【湿気】は五月人形の天敵です!湿気を帯びてしまうと痛みやすくなってしまいます。飾る場所を選ぶときには、お風呂場や水回りの近くは避けてください。結露が発生しやすい窓ぎわや加湿器の近くもやめましょう。
キッチンに近い場所は湿気も多く、【油気】の存在も気になります。五月人形や雛人形などの繊細につくられた伝統工芸品は、油汚れにも弱いものです。キッチンからの油気や手油が蓄積してしまうと、お手入れも大変になってしまいます。ですから、できれば五月人形は少しキッチンから離れた場所に飾るのがいいでしょう。
五月人形をしまうときにも、天気の良い日を選び、湿気の少ない場所に収納するようにしてください。その際にはケースに人形用の除湿剤を少し入れてからしまうと良いでしょう。入れすぎに注意しましょう。保存状態によってはカビが生えてしまうこともあります。
五月人形を飾る場所は「エアコン」の位置を見ながら
うっかり見落としがちな点なのですが、実は五月人形や雛人形は【エアコンの風】も苦手なんです。エアコンが直接あたってしまう場所に飾ると、五月人形が極度に乾燥してしまいます。特に顔のある「子供大将飾り」や「雛人形」は、乾燥によって「お顔」などにひび割れの原因を作ってしまう可能性があります。また雛人形や五月人形の屏風や飾り台は木製品が多いため、湿気と乾燥の繰り返しにより木材が反ってしまうことがあります。飾る場所としまう場所はできるかぎり湿気の少ないところにしましょう。特に冬の寒さが厳しい地方では暖房や雪の影響が予想されるので注意が必要です。
端午の節句のある五月は、雛人形の時期ほどエアコンを使う機会はないかもしれませんが、もし使う場合には【エアコンの風向き】に注意して、五月人形に風が直接あたらないようにしてください。熱によるひび割れや変形を避ける理由で、熱源の近くに飾るのもあまりおすすめできません。
五月人形を飾る際はお子さまの身近な場所に
五月人形を飾る場所を決めるときには、まず普段お家の中で「どの空間でお子さまが過ごすのか」から考えるといいでしょう。
五月人形はあくまでも【お子さまのお守り】として飾るものです。お子さまの成長を見守れない場所に飾っては、元も子もありません。
しかしベビーベッドの側など、赤ちゃんの寝室に置くと「万が一地震などが起こったときに心配だ」という方は多いと思います。ですから一番いいのは、お子さまがご家族と一緒に過ごせる「居間やリビング」だと思います。
五月人形は、毎日ご家族が集まる場所、そしてお客様が来られたときに見ていただける部屋に飾るのが一番です。
それにリビングでしたら、ハイハイしたり、おもちゃで遊んだり、絵本を読んだり、テレビを見たり、宿題をしたりといった「お子さまの成長」を、ずっと五月人形が見守ってくれることでしょう。
関連記事:「五月人形の兜や鎧の種類を知って、お子様の初節句にそなえましょう」
関連記事:「鎧兜など、端午の節句に飾る「五月人形」の基礎知識」
家の間取りや部屋の雰囲気、居住スペースの使い方はご家族によって様々です。
そして飾る五月人形の方も、種類やサイズ、デザインや飾るタイプが異なります。
と言うと、五月人形を飾る場所に悩まれてしまうかもしれませんが、ご安心ください。そんなときのために、私たち人形販売の専門家がいるのです。
五月人形の選び方、飾る場所に迷ったら、ぜひ東玉にお問い合わせくださいませ。